NetBackup™ Self Service 構成ガイド
バックアップサーバーの構成
バックアップサーバーは、NetBackup マスターサーバーへの接続を示します。少なくとも 1 台のバックアップサーバーが機能する必要があります。
新しいバックアップサーバーは、[バックアップサーバー (Backup Servers)]ページの[バックアップサーバーの追加 (Add Backup Server)]で作成します。ドロップダウンリストを使用すると、さらに、[UNIX または Linux バックアップサーバーの追加 (Add UNIX or Linux Backup Server)]または[Windows バックアップサーバーの追加 (Add Windows Backup Server)]を選択できます。必要な詳細情報の入力を補助する、画面に表示されるヘルプも利用できます。
バックアップサーバーが作成されると、メインの[バックアップサーバー (Backup Servers)]ページに戻り、そこで接続性チェックが開始されます。[接続の確認 (Check Connectivity)]ボタンの動く歯車は、接続性チェックが開始されたことを示します。
チェックに合格すると、以降のアクションは不要になり、バックアップサーバーが使用できるようになります。チェックが不合格になった場合、赤いバツ印をクリックすると不合格の詳細が表示されます。
バックアップサーバーを作成したら、[バックアップサーバー (Backup Servers)]アクションリストから、[詳細の編集 (Edit Details)]、[接続の表示 (View Connectivity)]、[削除 (Delete)]の 3 つのアクションを使用できます。
表: バックアップサーバーの設定
項目 |
詳細 |
---|---|
名前 (Name) |
ユーザーに表示される名前。 |
サーバー名 (Server Name) |
バックアップサーバーのホスト名または完全修飾ドメイン名 (FQDN) (たとえば、netbackupserver または netbackupserver.example.com など)。 代わりに、ポート番号付きでホスト名を指定できます。 UNIX システムの場合、構文は hostname:portnumber です。たとえば、netbackupserver:22 の場合、22 は SSH のデフォルトのポート番号です。 Windows システムの場合、URL の構文 http://hostname:portnumber/wsman を使用して、ポート番号を指定します。例: http://netbackupserver:5985/wsman または https://netbackupserver:5986/wsman。 |
バージョン (Version) |
NetBackup マスターサーバーのバージョンが含まれる範囲。 8.0 - 8.1.1 8.1.2 8.2 8.3 以降 |
エージェントレスファイルリストアの有効化 (Enable Agentless File Restore) |
バックアップサーバーが VMware エージェントレスファイルリストアをサポートするように構成されていることを示します。バックアップサーバーには、必要なすべての VxUpdate パッケージがインストールされている必要があります。このオプションが有効になっている場合、NetBackup クライアント名が設定されていない VMware 資産で自動的にエージェントレスファイルリストアが提供されます。 |
オンライン (Online) |
バックアップサーバーがオンラインであることを示します。計画的なメンテナンスの実行中に、バックアップサーバーをオフラインにする必要がある場合があります。オフラインのバックアップサーバーでは、システムによる処理は行われず、ユーザーによるバックアップやリストアなどの操作の実行も遮断されます。 |
認証 (Authentication) |
UNIX または Linux の場合: UNIX サーバーへの接続時の認証メカニズム。NetBackup Appliance に接続する場合は、[パスワード (Password)]を選択します。 オプションには、[パスワード (Password)]、[キーボードインタラクティブパスワード (Keyboard Interactive Password)]、または[公開キー (Public Key)]があります。 Windows の場合: CredSSP 認証は、ユーザーのクレデンシャルをローカルコンピュータからリモートコンピュータに委任します。 オプションには、[既定値 (Default)]または[CredSSP]があります。 |
ユーザーアカウントとパスワード (User Account and Password) |
UNIX または Linux の場合: バックアップサーバーに接続するユーザー。ユーザーは、SSH を使用して接続できる必要があります。 Windows の場合: ユーザーは、リモート PowerShell に接続できる必要があります。 |
サーバーの日付形式 (Server Date Format)/サーバーの時刻形式 (Server Time Format) |
バックアップサーバーで想定される日付と時刻の形式。 ddMMyyyyHHmmss
形式の例をリストから選択するか、カスタム形式を入力できます。日付と時刻形式の編集について詳しくは、次の記事を参照してください。 https://docs.microsoft.com/ja-jp/dotnet/standard/base-types/custom-date-and-time-format-strings |
サーバーの時間帯 (Server Time Zone) |
バックアップサーバーのタイムゾーン。 |
URL |
バックアップサーバー API の URL。例: https://netbackupserver:1556 |
ドメイン名 (Domain Name) |
ユーザーのドメイン名。 |
ドメイン形式 (Domain Type) |
ユーザーのドメインタイプ。許可される値は、 |
NetBackup フォルダ (NetBackup Folder) |
NetBackup コマンドのバックアップサーバー上の物理パス。このパスは、NetBackup がデフォルトの場所にインストールされていない場合にのみ入力する必要があります。UNIX システムのデフォルト値は、 |
NetBackup 一時フォルダ (NetBackup Temporary Folder) |
NetBackup Self Service 一時ファイルのバックアップサーバー上の物理パス。このパスは、NetBackup がデフォルトの場所にインストールされていない場合にのみ入力する必要があります。NetBackup Self Service ユーザーは、このフォルダへの読み取りと書き込みのアクセス権を持っている必要があります。また、フォルダは NetBackup の許可リストに存在する必要があります。UNIX システムのデフォルト値は、 Windows システムのデフォルト値は、C:\Program Files\Veritas\NetBackup です。 |
コマンドタイムアウト (Command timeout) |
CLI コマンドがタイムアウトするまでの待機時間 (分単位)。デフォルト値を使用する場合は空白のままにします。 |
インプレースディスクリストアの有効化 (Enable In-Place Disk Restore) |
NetBackup Self Service で既存の VM に VMDK をリストアできるようにします。バックアップサーバーが、nbrestorevm コマンドを使用するインプレースディスクリストアをサポートしていることを確認してください。 |
Usage Insights のデータの有効化 (Enable Usage Insights Data) |
NetBackup Self Service がバックアップサーバーに Usage Insights のデータを送信できるようにします。 |
時間単位のチャンクサイズ (Chunk Size In Hours) |
サポートから指示される場合にのみ、この値を変更します。NetBackup Self Service で NetBackup からのバックアップイメージが同期される場合、イメージはこのチャンクサイズのバッチで取得されます。デフォルトのチャンクサイズは 10 時間ですが、多数のバックアップアクティビティがあるビジー状態のシステムでは、少なくなる場合があります。チャンクサイズを減らすと、指定された数のイメージを取得するために NetBackup への呼び出しが多くなります。値が空の場合、デフォルトの 10 になります。 |
時間単位の最大バックアップ期間 (Maximum Backup Duration In Hours) |
サポートから指示される場合にのみ、この値を変更します。最大バックアップ期間は、実行時間が長くなるバックアップに NetBackup Self Service が使用することが予想される最長時間を表します。同期エンジンは、この値をバッファ期間として使用して、長期間のバックアップが確実に検出されるようにします。長時間実行されるバックアップが NetBackup Self Service に同期されない場合は、この期間を延長します。値が空の場合、デフォルトの 24 になります。 |
プールされた接続を使用 (Use Pooled Connections) (Windows のみ) |
サポートから指示される場合にのみ、この値を変更します。PowerShell 接続プールを有効にするかどうかを決定します。パフォーマンスを向上させるために、接続プールはデフォルトで有効になっています。 |
最小プールサイズ (Minimum Pool Size) |
サポートから指示される場合にのみ、この値を変更します。PowerShell 接続プールの最小接続数。値が空の場合、デフォルトの 1 になります。 |
最大プールサイズ (Maximum Pool Size) |
サポートから指示される場合にのみ、この値を変更します。PowerShell 接続プールの最大接続数。値が空の場合、デフォルトの 3 になります。 |