Backup Exec 21.2 管理者ガイド

Oracle リソースのリストアについて

Oracle Agent を使用すると Oracle データベース、Oracle 表領域、Oracle データファイルをリストアできます。元の場所に項目をリストアするか、新しい場所にリストア先を変更できます。Backup Execで選択するリストア選択項目は、スクリプトに変換されます。RMAN は、そのスクリプトを使用して、Backup Exec バックアップセットからリストアする項目を判別します。データが Oracle サーバーにリストアされると、要求されたリカバリおよびリストアが RMAN によって実行されます。選択するオプションによって、リカバリ操作とリストア操作が決まります。

リカバリ処理によっては、Backup Exec サーバーのメディアが不要な場合があります。たとえば、REDO ログはまだ Oracle サーバーに存在している場合があります。リストア操作では、リストアされるデータ量がバックアップされているデータ量と一致しない場合があります。また、リストアされるデータ量が 0 バイトを示す場合もあります。Oracle では、ディスク上の最新のデータファイルがスキップされる場合があるので、この動作は正常です。

データベース全体または表領域やデータファイルで完全なリカバリを実行する場合は、リカバリするデータベースまたはファイルのバックアップをリストアする必要があります。その後、オンライン REDO ログまたはアーカイブ REDO ログ、あるいはその両方を適用する必要があります。Backup Exec サーバーと DBA の両方から開始されたジョブの場合、要求したリストアおよびリカバリの実行に必要な Backup Exec の特定のデータが RMAN で判別されます。

Oracle 12c 以降のサポート対象バージョンでは、ルートはバックアップの参照とリストアビューの［テーブル領域］ノードに表示されます。ルートをリストアするには、［詳細ファイル］ビューで制御ファイルノードにある［テーブル領域］ノードを選択します。

ルートのリカバリは、ルートにのみ影響するデータの破損またはユーザーエラーが発生した場合にのみ可能です。ただし、Oracle は、ルートと PDB の間のメタデータの不整合を防ぐためにルートのリカバリ後にすべての PDB をリカバリすることを推奨しています。このような場合には、CDB 全体の完全なリカバリを実行することもお勧めします。

Oracle Agent は、プラガブルデータベース（PDB）の状態をリストアジョブの前と同じ状態に保ちます。リストア後、エージェントは PDB をリストアジョブの前と同じ状態に戻します。

Oracle のリストア選択項目は、リストアウィザードの［リソースビュー］でのみ選択できます。［詳細ビュー］バックアップセットが表示されますが、内容を参照または選択できません。

［リソースビュー］では、オンラインデータベースまたは制御ファイルからリストア選択項目を指定できます。