Backup Exec 21.2 管理者ガイド

GDPR Guard について

組織は、一般データ保護規則 (GDPR) など、プライバシーおよびコンプライアンス上の理由で、バックアップされた項目の一部をブロックする必要がある場合があります。これらの項目は表示またはリストアされるべきではありません。

Backup Exec では、ブロックする項目のリストをインポートできます。GDPR Guard の機能を使用して、アクセスのブロックが必要なバックアップされた項目のリストを指定できます。

組織は、任意のツールを使用してブロックされた項目のリストを作成できます。Backup Exec は、このリストを CSV ファイルの形式で受け取ります。インポート中にブロックされた項目の情報の指定に使用される CSV ファイルの形式は一般的なものであり、別のツールで生成された CSV ファイルを使用することもできます。

ブロックされた項目を含む CSV ファイルを Backup Exec にインポートするには、Import-BEItemsToBlock BEMCLI コマンドを使用する必要があります。Backup Exec には CSV ファイルを複数回インポートでき、各 CSV には複数のサーバーからのブロックされた項目を含めることができます。

Export-BEItemsBlocked BEMCLI コマンドを使用して、インポート済みのすべてのファイルの内容を 1 つの CSV ファイルにエクスポートできます。

ブロックされた項目がインポートされた後、リストア参照および検索ビューにブロックされた項目は表示されません。リストアジョブの実行時に、ブロックされた項目はリストアに使用できません。ブロックされた項目はバックアップの一部のままとなり、バックアップメディアからは削除されません。

Backup Exec では、ブロックされた項目に関する情報が暗号化を使用して保護され、ブロックされた項目に関連するすべての操作がコンプライアンス要件向けに監査ログに記録されます。

リストアジョブの実行時に、［ブロックされた項目のリストアを許可する］オプションを使用して、ブロックされた項目をリストアできます。このオプションを選択した場合、ブロックされた項目をリストアする理由を入力する必要があり、その情報は監査ログに記録されます。Backup Exec は、ブロックされた項目のリストアを SLA 所有者にのみ許可します。

GDPR Guard の主な機能を次に示します。

図: GDPR Guard でバックアップされた項目へのアクセスをブロックするためのワークフロー

インポートおよびエクスポート用 Backup Exec 管理コマンドライン (BEMCLI) コマンドを参照してください。

バックアップされたデータのサポート対象タイプを参照してください。

バックアップされた項目へのアクセスをブロックする方法を参照してください。

ブロックされた項目のリストアを参照してください。

GDPR Guard でバックアップされた項目へのアクセスのブロックに関するベストプラクティスを参照してください。

GDPR Guard でバックアップされた項目へのブロックされたアクセスのトラブルシューティングを参照してください。