Veritas NetBackup™ 5230 Appliance ハードウェア取り付けガイド

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Product(s): Appliances (3.1.1 (5230))
Platform: 5230
  1. 概要
    1.  
      製品の概要
    2.  
      アプライアンス前面パネル
    3.  
      アプライアンス背面パネル
    4.  
      PCIe ライザーアセンブリとスロット
    5.  
      3U16 ストレージシェルフ
    6.  
      2U12 ストレージシェルフ
    7.  
      製品のマニュアル
  2. ハードウェアのインストール準備
    1.  
      工具
    2.  
      ハードウェアの取り付けの流れ
    3.  
      3U16 ストレージシェルフの重量と寸法
    4.  
      ラックのガイドライン
    5.  
      電源の概要
    6.  
      電気の安全性
    7.  
      熱放散
    8.  
      梱包物の確認
    9.  
      3U16 ストレージシェルフからの保護フィルムの除去
    10.  
      ハードウェアのシリアル番号の確認
    11.  
      52xx および 5330 での IPMI 構成の前提条件
  3. アプライアンスと 3U16 ストレージシェルフのラックへの取り付け
    1.  
      注意事項 - 重い設備
    2.  
      3U16 ストレージシェルフのガイドレールの取り付け
    3.  
      3U16 ストレージシェルフのラックへの取り付け
    4.  
      アプライアンスのガイドレールの取り付け
    5.  
      ラックへのアプライアンスの取り付け
  4. ケーブル
    1.  
      ケーブルについて
    2.  
      VGA ケーブルの接続
    3.  
      ネットワークケーブルの接続
    4.  
      アプライアンスと 1 台以上の 3U16 ストレージシェルフの接続
    5.  
      Small Form-factor Pluggable (SFP+) トランシーバの接続
    6.  
      電源コードの接続
  5. ハードウェアの動作の検証と IPMI の構成
    1.  
      ハードウェアの検証
    2.  
      ストレージシェルフの電源オン
    3.  
      アプライアンスをオンにする
    4.  
      NetBackup Appliance シェルメニューでの IPMI ポートの構成
    5.  
      Veritas リモート管理インターフェースにアクセスして使用する
  6. 付録 A. 稼働中の NetBackup 5230 Appliance への 3U16 ストレージシェルフの追加
    1.  
      稼働中のアプライアンスへの 3U16 ストレージシェルフの追加について
    2.  
      アプライアンスのシャットダウン
    3.  
      追加ハードウェアの取り付けのためのアプライアンスの準備
    4.  
      メモリの装着と追加
    5.  
      メンテナンス不要のバックアップユニット (MFBU) の追加と取り付け
    6.  
      外部 RAID コントローラカードの取り付け
    7.  
      ストレージシェルフの保護フィルムの除去
    8.  
      3U16 ストレージシェルフのラックへの取り付け
    9.  
      3U16 シェルフのアプライアンスまたは他の 3U16 ストレージシェルフへの接続
    10.  
      3U16 ストレージシェルフとアプライアンスの電源コードの接続
    11.  
      ハードウェアをオンにして動作を検証する
  7. 付録 B. 稼働中の NetBackup 5230 Appliance への 2U12 ストレージシェルフの追加
    1.  
      稼働中のアプライアンスへの 2U12 ストレージシェルフの追加について
    2.  
      アプライアンスのシャットダウン
    3.  
      追加ハードウェアの取り付けのためのアプライアンスの準備
    4.  
      メモリの装着と追加
    5.  
      メンテナンス不要のバッテリユニット (MFBU) の追加と取り付け
    6.  
      外部 RAID コントローラカードの取り付け
    7.  
      2U12 ストレージシェルフのラックへの取り付け
    8.  
      2U12 シェルフのアプライアンスまたは他のストレージシェルフへの接続
    9.  
      2U12 ストレージシェルフとアプライアンスの電源コードの接続
    10.  
      ハードウェアをオンにして動作を検証する
  8. 付録 C. アプライアンス構成への新しいディスク容量の追加
    1.  
      NetBackup Appliance Web コンソールからの追加ストレージシェルフのディスク領域の追加
    2.  
      NetBackup Appliance シェルメニューからの追加ストレージシェルフのディスク領域の追加

ハードウェアをオンにして動作を検証する

アプライアンスの電源をオフにした場合は、再度オンにするまで待機する必要があります。アプライアンスと接続されたストレージシェルフは、所定の順序でオンにする必要があります。ハードウェアが正しくオンになっていない場合、アプライアンス RAID コントローラが一部のストレージユニットを認識できない場合があります。

アプライアンスの電源をオフにした場合は、ストレージシェルフの電源をオンにする作業から開始できます。必要な順序でストレージシェルフの電源をオンにするには、次の手順を実行します。

2U12 ストレージシェルフの電源をオンにする方法

  1. アプライアンスから最も遠いストレージシェルフから開始します。
  2. ストレージシェルフ背面の各電源の電源スイッチを入れます。
  3. 各電源モジュールの電源 LED が緑色であることを確認します。

    次の表で、LED のアイコンについて説明します。

    LED

    説明

    緑色 = 電源冷却モジュール OK

    橙色 = AC 電源障害

    橙色 = ファン障害

    橙色 = DC 電源障害

    次の表に、ファン、AC 電源、DC 電源、電源冷却モジュール (PCM) についての LED の状態の詳細を示します。

    状態

    PCM OK (緑色)

    ファン障害 (橙色)

    AC 電源障害 (橙色)

    DC 電源障害 (橙色)

    どちらの PCM も AC 電源なし

    オフ

    オフ

    オフ

    オフ

    特定の PCM に AC 電源なし

    オフ

    オフ

    オン

    オン

    AC 電源が PCM にあり

    オン

    オフ

    オフ

    オフ

    PCM ファンが許容範囲外

    オン

    オフ

    オフ

    オン

    PCM 障害 (温度が過度に高い、電圧過多、電流過多)

    オフ

    オン

    オフ

    オフ

    スタンバイモード

    点滅

    オフ

    オフ

    オフ

    PC ファームウェアのダウンロード

    オフ

    点滅

    点滅

    点滅

  4. 各 I/O モジュールキャニスタの LED を見つけます。

    赤色の領域に白抜きの X マークがある LED は、I/O モジュールキャニスタに障害が起きた場合は橙色になります。

    各モジュールが識別されると、ID 領域の LED は青色になります。

    緑色の領域に白抜きのチェックマークがある LED は機能が正常になると緑色になります。

  5. SAS ポート LED を見つけます。

    メモ:

    この図は、上部にある I/O モジュールのポート B の LED を示します。6 個すべてのポートの LED は同じです。

    障害 LED は SAS ポートから最も遠い LED です。

    動作状態表示用 LED は SAS ポートから最も遠い LED です。

    次の表で、SAS ポートの LED について説明します。

    両方の LED の組み合わせによってステータスを示すことに注意してください。

    状態

    動作状態 (緑色) LED

    障害 (橙色) LED

    ケーブルなし

    オフ

    オフ

    ケーブルあり、動作なし

    オン

    オフ

    ケーブルあり、すべてのリンクがアクティブ

    1 台以上のディスクドライブがアクティブの場合に点滅します。

    オフ

    致命的な障害

    オフ

    オン

    非致命的な障害

    1 台以上のディスクドライブがアクティブの場合に点滅します。

    1 秒間オン、1 秒間オフの速さで点滅します。

  6. ストレージシェルフの前面に移動します。
  7. コントロールパネル LED とコンポーネントを識別します。

    次の表で、コントロールパネルの機能について説明します。

    番号

    項目

    説明

    1

    入力スイッチ

    入力スイッチにより、ユニット識別ディスプレイを設定できます。

    2

    電源オン/スタンバイ LED (緑色または橙色)

    スタンバイ電源のみがオンの場合、電源オン/スタンバイ LED は橙色になります。それ以外の場合でシステム電源がオンの場合、LED は緑色になります。

    3

    モジュール障害 LED (電源冷却モジュール、I/O モジュールの状態) (赤色)

    モジュール障害 LED は、システムハードウェアの障害がある場合に点灯します。障害は、電源冷却モジュール (PCM) または I/O モジュール障害と連携していることがあります。

    4

    論理状態 LED (橙色)

    論理状態 LED は状態の変更またはエラーを示します。通常の場合、状態またはエラーの変更はシェルフのディスクドライブと連携しています。ただし、論理状態 LED は内部 RAID コントローラまたは外部 RAID コントローラ、あるいはホストバスアダプタの問題を示すこともできます。

    5

    ユニット識別ディスプレイ

    ユニット識別ディスプレイは、ストレージシェルフに関する情報を表示する 2 桁の表示ディスプレイです。その主な機能は、複数のストレージシェルフの構成を支援することです。

  8. 電源オン/スタンバイ LED が緑色であることを確認します。

    電源 LED または他の 2 つの LED が橙色の場合は、問題をエスカレートします。

    デフォルトのユニット ID の表示は 88 です。この数字を変更する必要はありません。

    次の表に、コントロールパネル LED の詳細を示します。

    システム電源 (緑色または橙色)

    モジュール障害 (橙色)

    論理的なエラー (橙色)

    関連付けられた LED と警報

    状態

    オン (橙色)

    オフ

    オフ

    なし

    スタンバイ電源があり、電源全体が障害またはオフ

    オン (緑色)

    オン (橙色)

    なし

    1 回のビープ音の次に 2 回のビープ音

    コントロールパネルの電源がオン、テスト状態 (5 秒間)

    オン (緑色)

    オフ

    オフ

    なし

    電源オン、すべての機能が良好

    オン (緑色)

    オン (橙色)

    なし

    電源冷却モジュール (PCM) 障害 LED

    ファン障害 LED

    任意の PCM 障害、ファン障害、または温度が過度に高いまたは低い問題

    オン (緑色)

    オン (橙色)

    なし

    I/O モジュールの LED

    任意の I/O モジュール障害

    オン (緑色)

    オン (橙色)

    なし

    なし

    エンクロージャの論理エラー

    オン (緑色)

    点滅

    なし

    I/O モジュールにあるモジュール障害 LED

    装着されている I/O モジュールタイプが不明

    (無効または混在)

    オン (緑色)

    点滅

    なし

    アレイに障害が発生したか、パフォーマンスが低下した状態

    可用性や冗長性が失われる原因になるドライブ障害が発生

    オン (緑色)

    なし

    オン

    アレイに障害が発生したか、パフォーマンスが低下した状態

    可用性や冗長性が失われる原因になるドライブ障害が発生

    オン (緑色)

    なし

    点滅

    アレイが衝撃を受けた状態

    アレイがバックグラウンド機能を作動中

    オン

    点滅

    なし

    SES (状態イベントシステム) 状態 S1

    1 日の始まりの設定と異なるエンクロージャ ID 設定

  9. 各ディスクドライブキャリアで LED を確認します。

    次の表で、ディスクドライブキャリアの LED について説明します。両方の LED の組み合わせによってステータスを示すことに注意してください。

    状態

    動作状態 (緑色) LED

    障害 (橙色) LED

    ディスクドライブを取り付けていない。

    オフ

    オフ

    ドライブ取り付け済み、オンの状態、動作中。

    I/O アクティビティ中および起動中に点滅します。

    オフ

    デバイス ID。

    オン

    1 秒間オン、1 秒間オフの速さで点滅します。

    ドライブスロットの障害。

    オフ

    オン

    ドライブの障害。電源管理回路の障害。

    オン

    オン

    ドライブの障害の可能性。

    オン

    1 秒間オン、1 秒間オフの速さで点滅します。

  10. 各ストレージシェルフに対してこれらの手順を繰り返します。1 台のシェルフの初期化が完了してから、次のシェルフをオンにしてください。初期化には 2 分から 3 分かかります。
  11. すべてのストレージシェルフが動作状態になったら、必要に応じてアプライアンスの電源をオンにします。

アプライアンスの電源をオンにするには

  1. アプライアンスの背面パネルにある両方の AC 電源コネクタを 2 つのメイン AC 電源の差し込み口に接続します。
  2. 前面パネルの右側にある電源ボタンを使って、アプライアンスの電源をオンにします。
  3. アプライアンスが正しく動作しているかどうかを確認します。
    • フロントパネルのインストール済みディスクドライブの状態 LED (1) とアクティビティ (2) LED を調べます。

      状態 LED (1) は点灯していないはずです。次の表示が可能です。

      • 橙色で点灯する LED はディスクエラーを示します。

      • 点滅している橙色の LED は RAID の再構築が進行中であることを示します。

      動作状態表示用 LED (2) は次を示します。

      • LED は電源がオンであってもディスクがスピンダウンしたときには点灯しません。

      • LED は電源がオンであってもディスクのアクティビティがないときには緑色で点灯します。

      • LED は、ディスクがスピンアップすると、緑色で点滅します。

      • LED は、コマンドが処理されるときに、ときどき緑色で点滅します。

    • 前面コントロールパネルのすべての LED を確認します。

      番号

      LED の説明

      1

      LED 統合型 AC 電源ボタン

      2

      ハードディスクドライブの動作状態表示用

      3

      LED 統合型 ID ボタン

      4

      コールドリセットボタン (アプライアンスは即時に再起動)

      5

      NIC4/eth3 の動作状態

      6

      NIC3/eth2 の動作状態

      7

      NMI ボタン

      このボタンはマスク不可能な割り込みをトリガします。すべてのサーバーデータが失われます)

      8

      NIC1/eth0 の動作状態

      9

      NIC2/eth1 の動作状態

      10

      状態

  4. 背面パネルの電源モジュール LED を確認します。各モジュールに 1 つの LED があります。