Enterprise Vault™ ファイルシステムアーカイブ (FSA) の設定
- 本書について
- ファイルシステムアーカイブについて
- ファイルシステムアーカイブの設定手順
- ファイルシステムアーカイブへの Windows ファイルサーバーの追加
- ファイルシステムアーカイブへの NetApp Filer の追加
- ファイルシステムアーカイブへの NetApp C-Mode Vserver の追加
- ファイルシステムアーカイブへの Celerra/VNX デバイスの追加
- クラスタ化されたファイルサーバーでの FSA の設定
- FSA エージェントのインストール
- ボリュームとフォルダのポリシーの定義
- プレースホルダ削除時のアーカイブ済みファイルの削除の設定
- 対象ボリューム、対象フォルダ、アーカイブポイントの設定
- プレースホルダショートカットのパススルー呼び戻しの設定
- 保持フォルダの設定と管理
- FSA タスクの設定と実行
- ファイルシステムフィルタの設定
- ファイルサーバーの管理
- ファイルシステムアーカイブのための PowerShell cmdlet
- 付録 A. Windows ファイルサーバー上のボルトサービスアカウントに必要なアクセス権および権限
クラスタ化されたファイルサーバーでの FSA の設定のトラブルシューティング
FSA クラスタの設定時に問題が発生した場合は、次のトラブルシューティング手順を実行します。
クラスタ化されたファイルサーバーでの FSA の設定をトラブルシューティングする方法
- クラスタグループがフェールオーバーできる各ノードに FSA サービスがインストールされ、設定されていることを確認します。
- ファイルサーバーで、ClusSvc サービス (Windows Server フェールオーバークラスタリングの場合) または Had サービス (Veritas Cluster Server の場合) が設定され、実行されていることを確認します。
- ログファイルを確認します。FSA クラスタ設定ウィザードは、Enterprise Vault プログラムフォルダ (たとえば、
C:\Program Files (x86)\Enterprise Vault
) の\Utilities\FSA Cluster
サブフォルダにあるファイルFSACluster.log
に変更の詳細を格納します。グループに FSA サービスの高可用性を設定すると、ウィザードは、個々のクラスタノードに追加のログファイルを作成します。これらのログファイルは、Windows Server フェールオーバークラスタリングまたは Veritas Cluster Server のどちらを使っているかに応じて、
FSA-MSCSType.log
またはFSA-VCSType.log
という名前が付けられ、FSA エージェントのインストール先フォルダに格納されます。LogLevel 値によって、ログ記録のレベルが決まります。このレジストリ値は、次のレジストリキーの下にあります。
32 ビット版 Windows でのインストール:
HKEY_LOCAL_MACHINE \SOFTWARE \KVS \Enterprise Vault \FSA
64 ビット版 Windows でのインストール:
HKEY_LOCAL_MACHINE \SOFTWARE \Wow6432Node \KVS \Enterprise Vault \FSA
LogLevel には、0 から 5 の値を設定できます。0 または 1 を設定した場合は重要なメッセージのみが記録され、5 を設定した場合はデバッグと診断のメッセージが記録されます。
- [FSA クラスタ設定]ウィザードで DTrace を実行できます。Enterprise Vault 管理コンソールをホストする Enterprise Vault サーバーでは、FSAClusterWizard で DTrace を実行します。
また、FSA クラスタノードでも DTrace を実行できます。FSA リソースがオンラインである FSA クラスタノードでは、FSAClusterAssist とプレースホルダサービスで DTrace を実行します。
DTrace view コマンドで、監視用に使うことができる処理の一覧に FSAClusterWizard または FSAClusterAssist を含めない場合は、次のようにファイルを DTrace に登録します。
DTrace から次のコマンドを入力します。
set FSAClusterWizard.exe
または
set FSAClusterAssist.exe
DTrace によって入力を求めるメッセージが表示されたら、名前を登録します。
DTrace について詳しくは、『ユーティリティ』ガイドを参照してください。