NetBackup™ Self Service 構成ガイド
コンピュータの登録
使用するコンピュータは NetBackup Self Service に登録する必要があります。この要件には、NetBackup で使用するための UI および構成データの表示名が含まれます。
コンピュータの登録には、ユーザーインターフェースを使用した方法、API を使用した方法、NetBackup クラウド資産インポートを使用した方法、または vCloud Director インポートで自動的に行う方法の 4 つがあります。単一のテナントにはコンピュータの複数のソースを含めることができます。たとえば、vCloud Director からインポートされた仮想マシンと API を使用してインポートされた物理コンピュータです。
コンピュータを登録するには、ホームページの[コンピュータ (Computers)]タブの[コンピュータを登録 (Register Computer)]から行います。データの完了をサポートするためにヘルプテキストを参照できます。入力中または[OK]をクリックしたときにフィールドのデータが正しいことが検証されます。
コンピュータ登録を削除するには、ホームページの[資産 (Assets)]リストに移動し、[登録の削除 (Remove Registration)]リンクを使用します。コンピュータ登録は編集できないため、変更が必要な場合はコンピュータ登録を削除し、再作成することをお勧めします。コンピュータ登録を再作成する場合、同じコンピュータコードを使用してください。
コンピュータ登録プロセスには、NetBackup からの保護データおよびイメージデータの自動更新が含まれます。保護データは、スケジュールまたは一回限りの今すぐバックアップタスクによって保護されている内容を示します。リストのコンピュータ行から[NetBackup データの更新 (Refresh data)]をクリックすると、コンピュータの保護イメージとバックアップイメージを同期できます。通常、同期に手動介入は不要です。例外は、新しい保護ポリシーからのイメージ、または手動で作成されたイメージをすぐに表示する場合です。
API は、コンピュータ詳細の自動インポートまたは一括インポートに使用できます。SDK はクライアントが .NET に書き込まれるようにし、API の推奨される使用方法です。ただし、REST API は Microsoft 環境外で利用可能です。
インストールディレクトリの SDK マニュアルを参照してください。
vCloud 階層を vCloud Director から自動的にインポートし、コンピュータを NetBackup Self Service に登録できます。インポートは、個別のクレデンシャルを使用してテナントベースによりテナントで実行されます。
vCloud Director インポートでは、階層がインポートされる vCloud Director インスタンスを定義する必要があります。さらに、それと関連付ける NetBackup Self Service 設定を指定する必要があります。
インポートでは、インポートされる階層と関連付けられる[保護タイプ (Protection Type)]と[バックアップサーバー (Backup Server)]を指定する必要があります。
インポートではオプションで、仮想データセンター (vDC) フィルタリングを使用できます。vDC フィルタリングが有効になっている場合、フィルタの vDC のみがインポートされます。フィルタリングはテナントベースごとに発生し、vDC がインポートされるようにそれぞれをフィルタと設定する必要があります。各 vDC は単一テナントのフィルタでのみ表示される必要があります。
vDC フィルタリングが無効になっている場合、インポートクレデンシャルによって表示されるすべての vDC がインポートされます。
新しい vCloud Director インポートを作成するには、[資産のインポート - vCloud Director (Asset Imports - vCloud Director)]タブの[インポートの追加 (Add Import)]オプションを使用します。画面のプロンプトに従って、対応する[vCloud インポート統合設定 (vCloud Import Integration Setting)]セクションを作成します。
vCloud Director がバージョン 9.5 以降の場合は、vCloud Director システムの管理者のユーザー名とパスワードを指定する必要があります。また、vCloud Director が管理する下位の各 vCenter Server のクレデンシャルも追加する必要があります。各 vCenter Server はバージョン 6.5 以降を実行している必要があります。[vCenter クレデンシャルの管理 (Manage vCenter Credential)]、[vCenter クレデンシャルの追加 (Add vCenter Credential)]の順に選択して、各 vCenter を追加します。vCenter は URL を使用して識別されます。この URL は、vCloud Director に登録されている名前と一致する必要があります。
インポートを有効にするには、テナントレベルでログオンクレデンシャルを指定する必要があります。vCloud Director のクレデンシャルは組織に対して定義され、[全般 (General)]の[管理者ビュー (Adinistrator View)]に権限がある必要があります。単一のテナントのみが vCloud Director 組織からコンピュータをインポートできます。
新しいテナントを作成する場合、テナント作成プロセスの一部として[テナントを追加]フォームで単一の vCloud Director システムに対するクレデンシャルの指定がサポートされます。追加のクレデンシャルは、API を使用するか、または [テナント]管理の[統合設定]タブを使用して入力できます。最初のパスワードが設定されると、テナント管理者は vCloud Director へのアクセスに使用される vCloud Director パスワードを更新できます。テナント管理者は、コンピュータリストのルートノードのドロップダウンを使用してパスワードを更新します。
表: vCloud Director インポートで使用される統合設定
項目 |
詳細 |
---|---|
vCloud Api |
この値は、https://hostname/api/ 形式の vCloud Director API の URL に設定する必要があります。 |
場所 (Location) |
コンピュータが登録される NetBackup バックアップサーバーの名前。 |
オンライン (Online) |
vCloud Director インスタンスがオンラインとみなされるかどうかを示します。Self Service では、オンラインでないインスタンスは使用されません。 |
SSL 証明書エラーを無視する (Ignore SSL Certificate Errors) |
このオプションを使用すると、Self Service で SSL 証明書が有効でない vCloud Director インスタンスに接続できるようになります。 |
vCloud ユーザー名 (vCloud username) |
テナントが vCloud Director API への接続に使用するユーザー名。各テナントに独自のクレデンシャルがある必要があります。userid@vOrg の形式にする必要があります。テナントレベルでのみ設定する必要があります。 |
vCloud パスワード (vCloud password) |
テナントの対応する vCloud Director パスワード。テナントレベルでのみ設定する必要があります。 |
保護タイプコード (Protection Type Code) |
インポートされたコンピュータに適用される保護タイプ。 |
vDC フィルタを使用する (Use vDC Filter) |
vDC フィルタリングを有効にするために設定します。 |
vDC フィルタ (vDC Filter) |
インポート時に vDC に適用されるフィルタ。このフィルタはカンマ区切りのリストで、vDC 名は大文字と小文字が区別されます。テナントレベルでのみ設定します。 |
表示名 (Display Name) |
ユーザーに表示される名前。この名前は、ホームページのデフォルトのビューに表示されます。 |
メタデータを含める (Include Metadata) |
インポート時にメタデータを含めるかどうかを判断します。 |
vCloud 管理者ユーザー名 (vCloud Admin username) |
vCloud の管理者ユーザー (Administrator@System の形式)。vCloud Director 9.5 以降を使用している場合に必要です。 |
vCloud 管理者パスワード (vCloud Admin password) |
vCloud の管理者クレデンシャルを持つアカウントのパスワード。vCloud Director 9.5 以降を使用している場合に必要です。 |
メモ:
vCloud Director インポートは、単一のセクションにグループ化される統合設定として Self Service に存在します。単一のセクションにより、個別の vCloud Director インポートがそれぞれ定義されます。それぞれに[追加 (Add)]機能を使用する場合、統合設定がバックグラウンドで作成されます。
これらは[統合の設定 (Integration Settings)]でのみ編集または削除できます。ただし、[統合の設定 (Integration Settings)]で直接値を編集する場合は、検証は実行されないため、注意が必要です。
vCloud Director からインポートされるコンピュータが 2 つのペインのツリービューのテナントユーザーに表示されます。コンピュータが親コンテナ内に一覧表示されます。コンピュータが vCloud からの場合、コンテナは左のペインに表示されます。下位レベルのコンテナをクリックすると、内容が右のペインに表示されます。保護はコンテナレベルまたはコンピュータレベルで適用できます。非 vCloud Director コンピュータのみが登録されている場合、これらのコンピュータは全幅リストに表示されます。
クラウド資産を NetBackup から自動的にインポートして Self Service に登録できます。インポートは、個別のクレデンシャルを使用してテナントベースによりテナントで実行されます。
資産のインポート元の NetBackup サーバーを定義する必要があります。さらに、それと関連付ける Self Service 設定を指定する必要があります。
インポートした資産を関連付ける保護タイプとテナントを指定する必要があります。
インポートするクラウド資産のタイプも指定できます。
インポートごとにログオンクレデンシャルを指定する必要があります。これらのクレデンシャルは、指定されたテナントの資産のみにアクセスできる必要があります。
vCenter 資産を NetBackup から自動的にインポートして Self Service に登録できます。インポートは、フィルタまたは個別のクレデンシャルを使用してテナントごとに実行されます。
資産のインポート元の NetBackup サーバーを定義する必要があります。
さらに、それと関連付ける Self Service 設定を指定する必要があります。
インポートした資産を関連付ける保護タイプとテナントを指定する必要があります。
インポートした資産を識別するには、少なくとも vCenter Server を指定する必要があります。インポートするためにすべての資産が満たす必要があるその他の一連のフィルタ基準も指定できます。セットアップ時に、現在のフィルタ基準の結果をプレビューできます。
または、インポートに個々のクレデンシャルを設定し、NetBackup RBAC 構成を使用してインポートする資産を判断することもできます。