NetBackup ™ セキュリティおよび暗号化ガイド

変更不可データと削除不可データについて

NetBackup では、WORM プロパティを使用して、データが暗号化、変更、削除されないように保護します。

WORM は、Write Once Read Many の略語です。

WORM プロパティには、バックアップイメージに対する 2 つの追加のセキュリティレベルがあります。

これらの WORM プロパティを構成すると、ランサムウェアなどの特定のマルウェア攻撃からデータをある程度保護できます。

NetBackup は、データが破損しないように WORM ストレージデバイスにバックアップを書き込む機能を提供します。また、ストレージベンダーが提供する拡張オプションを利用して、該当する法令ごとにバックアップデータを保護できます。

WORM 対応ストレージユニットを使用してバックアップイメージが書き込まれると、データは WORM のロックが解除されるまで削除できず、変更もできなくなります。この WORM のロック解除時間は、イメージが作成されたとき、またはイメージの有効期限が延長されたときに設定されます。

バックアップの WORM のロック解除時間 (削除不可の終了時間) は、イメージの有効期限と同じです。ポリシーまたは SLP の保持レベルによって、有効期限が決定されます。

バックアップイメージに対して許可される変更は、有効期限を延長することだけです。バックアップの有効期限は延長のみが可能であることに注意してください。短縮できません。有効期限を延長するには、bpexpdate -extend_worm_locks コマンドを使用します。bpexpdate について詳しくは、『NetBackup コマンドリファレンスガイド』を参照してください。