NetBackup™ Snapshot Client 管理者ガイド

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Product(s): NetBackup (10.0)
  1. 概要
    1.  
      について
    2. スナップショット管理について
      1.  
        スナップショットについて
      2.  
        オフホストバックアップのサポートについて
      3.  
        インスタントリカバリについて
      4.  
        ディスクアレイのスナップショット方式について
      5.  
        Block Level Incremental バックアップについて
    3. スナップショットの概要について
      1.  
        コピーオンライトスナップショット形式について
      2.  
        ミラースナップショット形式について
    4.  
      ミラーとコピーオンライトの利点
    5.  
      スナップショットのローカルバックアップについて
    6. オフホストバックアップの概要
      1.  
        ファイルとボリュームのマッピング方式について
    7. オフホストバックアップ方式
      1. 代替クライアントによるバックアップについて
        1.  
          クライアント間のデータ共有について
        2.  
          代替クライアントによるバックアップの分割ミラーの例
        3.  
          データレプリケーションを使った代替クライアントによるバックアップの例 (UNIX のみ)
      2.  
        NetBackup メディアサーバーデータムーバーの例 (UNIX のみ)
    8. の要件
      1.  
        の制限
    9.  
      の用語
    10.  
      の補足情報
    11.  
      Windows の Open File Backup について
  2. インストール
    1.  
      のインストールの前提条件
    2.  
      のインストールについての注意事項
    3.  
      プラットフォームが混在している環境でのクライアントソフトウェアの配布について
    4.  
      ログディレクトリの作成について
    5.  
      スナップショットの状態ファイルについて
  3. ポリシーの構成
    1.  
      のポリシーに関する注意事項
    2.  
      ポリシーの構成
    3.  
      ポリシーを構成するときの[バックアップ対象 (Backup Selections)]タブのオプション
    4.  
      オフホストバックアップの構成オプション
    5. スナップショット方式の選択
      1. の構成パラメータ
        1.  
          [最大スナップショット数 (インスタントリカバリのみ) (Maximum Snapshots (Instant Recovery only))]パラメータ
        2.  
          VSS およびディスクアレイに関する重要な注意事項
      2.  
        スナップショットリソース (Snapshot Resources)
    6.  
      バックアップスクリプトの構成
    7. 代替クライアントバックアップの使用について
      1.  
        代替クライアントによるバックアップの要件
    8. 代替クライアントによるバックアップの構成
      1.  
        代替クライアントによるバックアップの構成の例
    9. ポリシーの構成のヒント
      1.  
        パス名の最大長
      2.  
        スナップショットのヒント
      3.  
        複数データストリーム
    10. スナップショットの無効化について
      1.  
        スナップショットの無効化
  4. NAS スナップショットの構成
    1.  
      NAS スナップショットの概要について
    2. D-NAS 作業負荷の動的データストリーミング
      1.  
        機能について
      2.  
        動的ストリーミングのパラメータ
    3.  
      NetBackup DNAS 構成の前提条件
    4.  
      バックアップホストプールを使用した動的データストリーミングの構成
    5.  
      バックアップホストプールの構成
    6.  
      プラグインの検出
    7.  
      さまざまな機能でサポートされる最小バックアップホストバージョン
    8.  
      制限事項および考慮事項
    9. NAS-Data-Protection ポリシーの設定
      1.  
        NAS-Data-Protection ポリシーからのリストアについて
  5. FlashBackup の構成
    1.  
      FlashBackup について
    2. FlashBackup の制限事項
      1.  
        Windows の暗号化ファイルとハードリンクのリストア
    3.  
      FlashBackup ポリシーの構成
    4. 下位互換性のための FlashBackup ポリシーの構成 (UNIX のみ)
      1.  
        キャッシュパーティションについて
      2.  
        キャッシュパーティションの要件
      3.  
        複数のデータストリーム用の指示句
  6. インスタントリカバリの構成
    1.  
      インスタントリカバリの機能について
    2.  
      インスタントリカバリの要件
    3.  
      インスタントリカバリの制限事項
    4.  
      メディアサーバーへの完全なサーバー権限の付与
    5. インスタントリカバリについて
      1.  
        インスタントリカバリのスナップショットとバックアップについて
      2.  
        NetBackup カタログの保守について
      3.  
        スナップショット管理について
      4. スナップショットの制御方法
        1.  
          [最大スナップショット数 (インスタントリカバリのみ) (Maximum Snapshots (Instant Recovery only))]パラメータ
    6.  
      インスタントリカバリ用のポリシーの構成
    7. インスタントリカバリのコピーオンライトスナップショットのキャッシュサイズの指定について
      1.  
        リストア時のキャッシュサイズ
      2.  
        スナップショットキャッシュの適切なサイズの設定
    8.  
      データベースでのインスタントリカバリ
    9. スナップショットのストレージライフサイクルポリシーについて
      1.  
        インスタントリカバリのスナップショットベースのバックアップを管理するためのストレージライフサイクルポリシーの構成
      2.  
        ストレージライフサイクルポリシーと のトラブルシューティング
  7. ソフトウェアベースのスナップショット方式の構成
    1. ソフトウェアベースのスナップショット方式
      1.  
        nbu_snap について
      2. キャッシュデバイスの要件
        1.  
          キャッシュパーティションのサイズを指定する方法
        2.  
          キャッシュの入力
      3. VxFS_Checkpoint について
        1.  
          VxFS マルチボリュームシステム
        2.  
          Storage Checkpoint が使用するディスク領域
        3.  
          チェックポイントの保持スケジュール
        4.  
          ブロックレベルリストア
      4.  
        VxFS_Snapshot について
      5. VxVM について
        1.  
          ソースのスナップショットミラーの作成
        2.  
          VxVM インスタントスナップショットについて
        3.  
          NetBackup のスナップショット方式について
        4.  
          領域最適化スナップショット
      6. FlashSnap について
        1.  
          FlashSnap のボリュームのテスト
      7. VVR について
        1.  
          VVR ボリュームレプリケーションの構成
        2.  
          VVR の名前登録
        3.  
          VVR のプライマリホストとセカンダリホストのディスクグループ名とボリューム名
        4.  
          VVR によるレプリケーションの設定のテスト
      8.  
        NAS_Snapshot について
      9. VSS について
        1.  
          ディスクアレイの再構成の手順
        2.  
          VSS によるボリュームの構成とテスト
        3.  
          VSS に関する注意事項および制限事項
  8. Cluster Volume Manager 環境 (CVM) のためのサポート
    1.  
      CVM 環境のサポートについて
    2.  
      NetBackup と CVM に関する注意事項
    3.  
      CVM 環境での VxVM スナップショットまたは FlashSnap スナップショットの有効化について
    4.  
      CVM マスターノードで VxVM コマンドを実行するための NetBackup クライアントの有効化について
  9. ディスクアレイ用のスナップショット方式の構成
    1. OS 固有の構成作業
      1.  
        動的マルチパスについて
      2. HBA の構成
        1.  
          HBA 固定ターゲットバインド
      3.  
        NetBackup クライアントアクセス、ゾーン化、LUN マスキングの確認
    2. IBM DS6000 アレイと DS8000 アレイについて
      1.  
        IBM DS6000 および DS8000 のソフトウェア要件
      2.  
        IBM 社のアレイ用の事前設定
      3. IBM DS6000 または DS8000 アレイにアクセスするための NetBackup の構成
        1.  
          ポリシーで名前を指定していない NetBackup ホストのアレイアクセスの構成
      4.  
        NetBackup 用の IBM 社のアレイの構成
      5.  
        DSCLI コマンドによる一意の識別子の取得 (IBM 社の場合)
      6.  
        IBM_DiskStorage_FlashCopy 用の NetBackup ポリシーの設定
      7.  
        IBM 社のアレイの参照情報
    3. IBM DS4000 アレイについて
      1.  
        アレイの事前設定タスク
      2.  
        IBM 4000 ソフトウェア要件
      3.  
        NetBackup クライアントからのアクセス、ゾーン化、LUN マスキングの確認
      4.  
        IBM 社の DS4000 アレイにアクセスするための NetBackup の構成
      5.  
        NetBackup 用の IBM 4000 アレイの構成
      6.  
        IBM_StorageManager_FlashCopy 用の NetBackup ポリシーの設定
    4. Hitachi SMS/WMS/AMS、USP/NSC、USP-V/VM について
      1. 日立社のアレイのソフトウェア要件
        1.  
          現在の RAID Manager のバージョンを確認する方法
      2.  
        日立社用の事前設定
      3.  
        NetBackup と日立社のアレイの間の通信について
      4.  
        日立社のコマンドデバイスが認識されているかどうかの確認
      5.  
        NetBackup 用の日立社のアレイの構成について
      6.  
        アレイのシリアル番号と一意のデバイス識別子の取得 (日立社の場合)
      7.  
        Hitachi_ShadowImage または Hitachi_CopyOnWrite 用の NetBackup ポリシーの設定
    5. HP-XP アレイについて
      1.  
        HP-XP アレイのソフトウェア要件
      2.  
        HP-XP の事前設定
      3.  
        NetBackup と HP-XP アレイの間の通信について
      4.  
        HP-XP のコマンドデバイスが認識されているかどうかの確認
      5.  
        HP-XP アレイの NetBackup 用の構成について
      6.  
        アレイのシリアル番号と一意の識別子の取得 (HP-XP の場合)
      7.  
        HP_XP_BusinessCopy と HP_XP_Snapshot 向けの NetBackup ポリシーの構成
    6. アレイのトラブルシューティングについて
      1. すべてのアレイに関連する問題のトラブルシューティング
        1.  
          Solaris の問題のトラブルシューティング
        2.  
          ホストの OS の種類の指定に関するトラブルシューティング
      2.  
        NetBackup および EMC CLARiiON アレイのトラブルシューティング
      3.  
        NetBackup および EMC Symmetrix アレイのトラブルシューティング
      4.  
        NetBackup および HP EVA アレイのトラブルシューティング
      5. IBM DS6000 および DS8000 アレイのトラブルシューティング
        1.  
          IBM DS6000 アレイと DS8000 アレイでのスナップショットエラー (NetBackup の状態コード 156)
      6. IBM4000 アレイのトラブルシューティング
        1.  
          IBM4000 アレイでのスナップショットエラー (NetBackup の状態コード 156)
        2.  
          IBM System Storage DS4000 の参照情報
      7. 日立社のアレイのトラブルシューティング
        1.  
          日立社のアレイで NetBackup ポリシーの検証が失敗する
        2.  
          日立社のアレイでのバックアップまたはリストアまたはイメージの有効期限設定の失敗
  10. メディアサーバーおよびサードパーティコピー方式に関する注意事項
    1.  
      メディアサーバー方式とサードパーティコピーデバイス方式のディスク要件
    2.  
      メディアサーバー方式とサードパーティコピーデバイス方式の指示句
    3.  
      [メディアサーバー (Media Server)]方式とサードパーティコピーデバイス方式のストレージユニット
    4.  
      サードパーティコピーバックアップでの多重化の回避
    5.  
      raw パーティションのバックアップ
    6.  
      すべてのクライアントの読み取りタイムアウトを延長する方法
    7.  
      オフホストデータムーバーバックアップに関する詳細情報
  11. バックアップおよびリストアの手順
    1.  
      バックアップの実行について
    2.  
      リストアの実行について
    3. インスタントリカバリリストア機能
      1. インスタントリカバリについて: 指定した時点へのロールバック
        1.  
          ロールバックに関する注意事項
        2.  
          スナップショットロールバックの実行
    4.  
      インスタントリカバリスナップショットから個々のファイルをリストアする場合の注意事項
    5. リストアの構成について
      1.  
        LAN 経由のリストアについて
      2.  
        クライアントサーバーとメディアサーバーの両方を兼ねるホストへの SAN 経由のリストアについて
      3.  
        スナップショットからの直接のリストアについて
    6. ディスクスナップショットからのリストアについて
      1. UNIX でのリストアについて
        1.  
          UNIX での個々のファイルのリストア
        2.  
          UNIX でのスナップショット全体のリストア
      2. Windows でのリストアについて
        1.  
          Windows での個々のファイルのリストア
        2.  
          Windows でのスナップショット全体のリストア
  12. スナップショット管理
    1.  
      スナップショット管理用の NetBackup と CloudPoint の統合について
    2.  
      と NetBackup の統合に関する問題のトラブルシューティング
  13. トラブルシューティング
    1.  
      情報の収集とログの確認について
    2. UNIX プラットフォームのログディレクトリ
      1.  
        バックアップ用の UNIX ログディレクトリ
      2.  
        リストア用の UNIX ログディレクトリ
      3.  
        snapctl ドライバメッセージ
    3. Windows プラットフォームのログフォルダ
      1.  
        バックアップ用の Windows ログフォルダ
      2.  
        リストア用の Windows ログフォルダ
      3.  
        VxMS ログの構成
    4.  
      テクニカルサポートの連絡先情報
    5.  
      最新のパッチおよび更新
    6.  
      Snapshot プロバイダ情報
    7.  
      &newProductName; に関する重要な注意事項
    8.  
      &newProductName; のインストールの問題
    9. FlashBackup と状態コード 13
      1.  
        FlashBackup のキャッシュパーティションが領域不足の可能性がある
      2.  
        期限切れスナップショットの削除 (Solaris)
    10.  
      Windows VSS ライターが保護するファイルの FlashBackup インスタントリカバリスナップショットからの単一ファイルのリストアが失敗する
    11.  
      削除されないスナップショットの識別と削除
    12.  
      VxVM ボリュームクローンの削除
    13.  
      スナップショットからの代替クライアントリストアおよびバックアップの失敗
    14.  
      スナップショットからのリストアが状態 2800 で失敗する
    15.  
      raw パーティションのリストアが、FlashBackup-Windows ポリシーリストアエラー (FlashBackup-Windows policy restore error) で失敗します
    16.  
      スナップショットの作成がエラー 156 で失敗する
    17.  
      スナップショットがエラー 20 で失敗する
    18.  
      スナップショットからのリストアが状態 133 で失敗する
    19.  
      スナップショットからのバックアップがエラー 50 で失敗する
    20.  
      スナップショットの親ジョブからのバックアップがエラー 4213 (スナップショットのインポートに失敗しました (Snapshot import failed)) で失敗する
    21.  
      スナップショットジョブが失敗し、スナップショットコマンドがボリューム名を認識しない
    22.  
      スナップショットの作成がエラー 4220 で失敗する
    23.  
      同じボリュームが同じホストの複数のマウントポイントにマウントされていると、スナップショットの作成が失敗します。
    24.  
      スナップショットベースのバックアップとリストアの失敗
    25.  
      複数のスナップショットジョブがコード 156 または 1541 で失敗します。
    26.  
      複数のバックアップ対象 [Cache=] で FlashBackup ポリシーが失敗する
    27.  
      「スナップショットエラーの発生 156」による部分的なバックアップの失敗
    28.  
      ファイルシステム検証のバックアップはエラー 223 で失敗する
    29.  
      指定した CIFS 共有パスにスラッシュが含まれている場合にポリシーの検証が失敗する
    30.  
      ポリシーの検証が状態コード 223 で失敗する
    31.  
      ワイルドカードバックアップのための NDMP スナップショットのポリシーがエラー 4201 で失敗する
    32.  
      bpfis ログによるトラブルシューティング
    33.  
      HP-UX 11.31 を使う際の制限事項
    34.  
      スナップショット操作のポリシーを構成するときに NetBackup 管理コンソールがハングアップする
    35.  
      NetApp NAS ボリュームのアクセラレータが有効になっている増分バックアップ
    36.  
      スナップショット方式: 自動
  14. 付録 A. nbu_snap の管理 (Solaris)
    1. nbu_snap の管理について
      1.  
        nbu_snap のキャッシュ
      2.  
        キャッシュサイズの判断について
      3.  
        nbu_snap の終了について
      4. nbu_snap コマンド
        1.  
          snapon コマンド
        2.  
          snaplist コマンド
        3.  
          snapcachelist コマンド
        4.  
          snapstat コマンド
        5.  
          snapoff コマンド
  15. 付録 B. スナップショット操作の概要
    1.  
      スナップショット操作の概要
    2.  
      スナップショットの作成前および作成後の操作
    3.  
      システムの静止について
    4.  
      データベースアプリケーションの静止について
    5.  
      スタックの静止について
    6.  
      ファイルシステムの静止
    7.  
      Volume Manager のデータキャッシュ
    8.  
      コピーオンライトの動作方法
  16.  
    索引

削除されないスナップショットの識別と削除

NetBackup では、通常、&newProductName; バックアップの完了後にスナップショットが削除されます。ただし、 [バックアップ後にスナップショットを保持する (Keep snapshot after backup)]パラメータが[はい (Yes)]に設定されている場合は除きます。ただし、特定のシステム障害 (システムクラッシュ、バックアップの異常終了など) が発生した場合は、スナップショットが削除されない場合があります。

削除されないスナップショットを識別および削除する方法

  1. query オプションを指定して bpfis コマンドを実行し、現在のスナップショットを表示します。バックアップの形式に応じて、クライアントまたは代替クライアント上で次のように入力します。
       /usr/openv/netbackup/bin/bpfis query

    このコマンドによって、現在のすべてのスナップショットの ID (FIS IDs) が戻されます。例:

    INF - BACKUP START 3629
    INF - FIS IDs: 1036458302
    INF - EXIT STATUS 0: the requested operation was successfully 
    completed

    この例では、スナップショット ID は 1036458302 です。

  2. bpfis の出力にスナップショットの ID が表示されたら、次のコマンドを実行して、これを削除します。
       bpfis delete -id snapshot_id
    

    bpfis を実行してスナップショットを削除したら、これ以降の手順は省略できます。

  3. Solaris、HP、AIX、Linux で、bpfis を実行してもスナップショットを削除できない場合は、実行中のバックアップが存在していないときに、次のコマンドを (クライアントまたは代替クライアント上で) 実行します。
       df -k

    このコマンドによって、マウントされたすべてのファイルシステムが表示されます (マウントされたファイルシステムのスナップショットを含む)。

    実行中のスナップショットバックアップが存在する場合、スナップショットを削除しないでください。NetBackup では、スナップショットはバックアップの完了時に自動的に削除されます。

    この例では、df -k によって 2 つのスナップショットが表示されます。

    /dev/dsk/c1t3d2s4  1048800  73076  914742  8%  /tmp/_vrts_frzn_img__wil_vxfs_1299000
    /dev/vx/dsk/clone_qes_clone/ufs 38383 21678  12867  63%  /tmp/_vrts_frzn_img
    __mix_ufs_1299000

    スナップショットは、次のような形式で表示されます。

    /tmp/_vrts_frzn_img__filesystemname_pid
    
  4. Solaris、HP、AIX、Linux で、不要なスナップショットファイルシステムのマウントを解除します (バックアップの形式に応じて、クライアントまたは代替クライアント上で実行します)。

    スナップショットの形式に応じて、次の手順を実行します。

  5. nbu_snap の場合 (Solaris)

    • 次のコマンドを入力して、削除されていないスナップショットを表示します。

         /usr/openv/netbackup/bin/driver/snaplist
    • 削除されていないスナップショットを削除するには、次のコマンドを入力します。

         /usr/openv/netbackup/bin/driver/snapoff snap1 ... snapn
      

      snaplist と snapoff に関する詳細情報が利用可能です。

      nbu_snap の管理についてを参照してください。

  6. VxVM (Solaris、HP、AIX、Linux) および VVR (Solaris および HP) の場合

    VxVM の場合はクライアント、VVR の場合は代替クライアント上で次の操作を実行します。

    • 次のコマンドを入力して、同期化されていないミラーディスクを表示します。

         vxprint -g diskgroup
      
    • 次のコマンドを入力して、ミラーディスクを再同期化します。

         vxassist -g diskgroup -v volume snapback
  7. VxVM の場合 (Windows)

    • 次のコマンドを入力して、同期化されていないミラーディスクを表示します。

          vxdg -g diskgroup dginfo
    • 次のコマンドを入力して、ミラーディスクを再同期化します。

      vxassist snapback \Device\HarddiskDmVolumes\diskgroup\snap_volume
      
  8. VxFS_Checkpoint の場合 (Solaris、HP、AIX、Linux)

    • 次の VxFS コマンドを入力して、チェックポイントの名前を表示します。

         /usr/lib/fs/vxfs/fsckptadm list /file_system
      

      メモ:

      file_system は、バックアップされたプライマリファイルシステムのマウントポイントであり、前述の手順でマウント解除したスナップショットファイルシステムではありません。

      たとえば、次のようなスナップショットファイルシステムをマウント解除したとします。

         /tmp/_vrts_frzn_img__vm2_1765

      fsckptadm list コマンドで指定する必要がある元のファイルシステムは、次のようになります。

         /vm2

      エントリの例:

         /usr/lib/fs/vxfs/fsckptadm list /vm2

      出力例は次のとおりです。

      /vm2
      NBU+2004.04.02.10h53m22s:
          ctime                =  Fri Apr 02 10:53:23 2004
          mtime                =  Fri Apr 02 10:53:23 2004
          flags                =  removable

      この例では、チェックポイントの名前は NBU+2004.04.02.10h53m22s です。

    • 次のコマンドを入力してチェックポイントを削除します。

      /usr/lib/fs/vxfs/fsckptadm remove name_of_checkpoint /file_system
      

      例:

      /usr/lib/fs/vxfs/fsckptadm remove NBU+2004.04.02.10h53m22s /vm2
    • チェックポイントを削除できない場合、チェックポイントのマウントを解除して (umount)、次を再試行します。

      /usr/lib/fs/vxfs/fsckptadm remove name_of_checkpoint /file_system
      
    • VxFS クローンを削除する方法について詳しくは、『NetBackup トラブルシューティングガイド』で NetBackup の状態コード 156 に対する推奨処置に関する項を参照してください。

  9. TimeFinder、ShadowImage および BusinessCopy の場合 (Solaris および HP)

    バックアップの形式に応じて、クライアントまたは代替クライアント上で次の操作を実行します。

    • VxVM クローンを検出および削除する方法については、次を参照してください。

      VxVM ボリュームクローンの削除を参照してください。

    • 次のコマンドを入力して、ミラーディスクを再同期化します。

      EMC 社のアレイの場合 (TimeFinder):

         symmir -g device_group establish LdevName

      ここで、LdevName は、標準デバイスの論理デバイス名です。日立社と HP 社のアレイの場合 (ShadowImage と BusinessCopy):

         pairresync -g groupname -d dev_name

      EMC 社、日立社および HP 社のアレイおよびディスクの再同期化について詳しくは、『NetBackup Snapshot Client Configuration』を参照してください。

      http://www.veritas.com/docs/000081320

  10. VxFS_Snapshot の場合 (Solaris および HP)

    前述の手順で検出されたマウント済みのファイルシステムを使用して、スナップショットのマウントを解除します。

       umount -F vxfs /tmp/_vrts_frzn_img__filesystemname_pid
  11. FlashSnap の場合 (Solaris、HP、AIX、Linux)

    バックアップの形式に応じて、クライアントまたは代替クライアント上で次の操作を実行します。

    • VxVM ディスクグループを検索します。

         vxdg list
    • ディスクグループ名の形式は、次のとおりです。

         SPLIT-primaryhost_diskgroup
      

      vxdg list によってディスクグループが表示されない場合は、グループがデポートされた可能性があります。次のコマンドを入力すると、デポートされたグループも含め、すべてのディスクグループを検出できます。

         vxdisk -o alldgs list

      カッコ内に表示されるディスクグループは、ローカルシステムにインポートされていません。

    • VxVM ディスクグループをデポートします。

         vxdg deport SPLIT-primaryhost_diskgroup
      
    • プライマリ (元の) クライアント上で、VxVM ディスクグループをインポートおよび結合します。

         vxdg import SPLIT-primaryhost_diskgroup
          vxrecover -g SPLIT-primaryhost_diskgroup -m
          vxdg join SPLIT-primaryhost_diskgroup diskgroup
      
    • プライマリ (元の) クライアント上で、ボリュームを起動し、スナップショットボリュームに対してスナップバック操作を行います。

      vxvol -g SPLIT-primaryhost_diskgroup start SNAP-diskgroup_volume
      vxassist snapback SNAP-diskgroup_volume
      

      例:

      この例では、chime はプライマリクライアントで、rico は代替クライアントです。1hddgchime 上の元のディスクグループの名前です。

      chime_lhddgrico にインポートされた分割グループで、プライマリクライアント chime 上の元のグループに再度結合する必要があります。

      代替クライアント rico で、次のコマンドを入力します。

      vxdg deport chime_lhddg

      プライマリクライアント chime で、次のコマンドを入力します。

      vxdg import chime_lhddg
      vxrecover -g chime_lhddg -m
      vxdg join chime_lhddg lhddg
      vxvol start SNAP-lhddg-vol01
      vxassist snapback SNAP-lhddg-vol01
  12. FlashSnap の場合 (Windows)

    • VxVM ディスクグループを検索します。

         vxdg list
    • ディスクグループ名の形式は、次のとおりです。

         SPLIT-primaryhost_diskgroup
      
    • VxVM ディスクグループをデポートします。

         vxdg -g split_diskgroup deport
    • プライマリ (元の) クライアント上で、VxVM ディスクグループをインポートおよび結合します。

         vxassist rescan
          vxdg -g split_diskgroup import
          vxdg -g split_diskgroup -n diskgroup join
    • プライマリ (元の) クライアント上で、スナップショットボリュームに対してスナップバック操作を行います。

      vxassist snapback \Device\HarddiskDmVolumes\diskgroup\snap_volume