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NetBackup ™ セキュリティおよび暗号化ガイド

Last Published: 2024-11-11

Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (10.5)

マルチパーソン認証について

NetBackup セキュリティ管理者は、望ましくないまたは悪意のある行為からプライマリサーバーをプロアクティブな方法で保護できる、マルチパーソン認証を構成できます。マルチパーソン認証では、認証された 2 人目のユーザーによる許可を得てから処理が実行されるようにします。

NetBackup でマルチパーソン認証を構成するには、2 人のユーザー (1 人が要求元、もう 1 人が承認者) が必要です。

要求元は、自身のチケットの承認者になることはできません。

サポート情報

マルチパーソン認証は、NBAC (NetBackup アクセス制御) が有効になっているドメインではサポートされません。
マルチパーソン認証は、特定のデータベースエージェントによるカタログ保守操作ではサポートされません。
データベースカタログの同期の一環として、データベースは、カタログへの NetBackup コマンドラインまたは他のインターフェースを介してイメージを期限切れに設定する要求を開始することがあり、この場合はマルチパーソン認証のチケットは生成されません。
データベースエージェントによってバックアップイメージが直接期限切れにならないようにするには、『NetBackup for Oracle 管理者ガイド』の「バックアップイメージの直接の期限切れの回避について」のトピックを参照してください。

用語

チケット - チケットは、重要な操作を実行するためのマルチパーソン認証要求です。
要求元 - 要求元は、マルチパーソン認証を必要とする重要な操作を実行するエンドユーザーです。
承認者 - 承認者は、チケットを承認することでマルチパーソン認証を必要とする操作を確認し、許可する個人です。
除外ユーザー - 除外ユーザーは、マルチパーソン認証ワークフローを進めるためには必要ありません。このユーザーは、イメージの期限切れやイメージの保留の削除などの重要な操作を実行する場合にのみ使用する必要があります。
セキュリティ強化のため、除外されるユーザーは設定しないことをお勧めします。

マルチパーソン認証が必要なコマンドラインオプション

次の操作および関連するコマンドラインオプションには、マルチパーソン認証が必要です。

イメージの有効期限の終了:
- bpexpdate
- nbdecommission
- bpimage -deleteCopy
イメージ保留の削除:
- nbholdutil -delete
グローバルセキュリティ設定の変更:
- nbcertcmd -setsecconfig
- nbseccmd -setsecurityconfig