Enterprise Vault™ Outlook ユーザー用ガイド(すべての機能)

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Product(s): Enterprise Vault (15.0)
  1. Veritas Enterprise Vault の概要
    1.  
      Enterprise Vault と Outlook メールボックスについて
    2.  
      Outlook の Vault Cache のユーザーについて
    3.  
      Outlook ユーザーの仮想ボルトについて
    4.  
      Enterprise Vault を使ったオフラインでの作業について
    5.  
      アーカイブするアイテムの選択について
    6.  
      アーカイブ済みアイテムの保持について
    7.  
      保持フォルダについて
    8.  
      Enterprise Vault と Outlook の対話について
  2. Enterprise Vault の設定
    1.  
      Outlook での Enterprise Vault の設定について
    2.  
      ボルトキャッシュと仮想ボルトの設定
    3.  
      仮想ボルトの表示または非表示
    4.  
      Outlook の[古いアイテムの整理]の無効化
  3. Enterprise Vault オプションとメールボックスアイコン
    1.  
      Outlook リボンの Enterprise Vault オプション
    2.  
      Outlook Backstage ビューの Enterprise Vault のページ
    3.  
      Enterprise Vault Office Mail App (Outlook 2013 以降)
    4.  
      Enterprise Vault Outlook メールボックスアイコン
  4. アーカイブ済みアイテムを使った操作
    1.  
      アーカイブ済みアイテムの表示
    2.  
      アーカイブ済みアイテムの検索
    3.  
      アーカイブ済みアイテムへの返信と転送
    4. アーカイブ済みアイテムの削除
      1.  
        仮想ボルトのアイテムおよびフォルダの削除
      2.  
        アーカイブ済みアイテムの削除の取り消し
    5.  
      ボルト内のアイテムの共有
  5. アイテムの格納と復元
    1.  
      手動によるアイテムの格納
    2.  
      手動によるフォルダの格納
    3.  
      アーカイブ済みアイテムの復元
    4.  
      アーカイブ操作と復元操作の取り消し
  6. Enterprise Vault アーカイブの管理
    1.  
      ボルトキャッシュの同期
    2.  
      ボルトキャッシュのプロパティの表示と変更
    3.  
      Enterprise Vault でフォルダプロパティを設定する方法
    4.  
      メールボックスまたはフォルダの Enterprise Vault プロパティの設定
    5.  
      メールボックスのアーカイブの中断または有効化
  7. PST ファイルの移行
    1.  
      PST ファイルの移行について
    2.  
      PST ファイルの Enterprise Vault への移行
    3.  
      移行する PST ファイルの提出

Enterprise Vault と Outlook メールボックスについて

Enterprise Vault では、電子メールと添付ファイルが Outlook メールボックスのフォルダからボルトと呼ばれるオンラインストレージ領域に自動的に移動されます。この処理は、アーカイブと呼ばれます。Enterprise Vault では、アーカイブは自動的に実行され、通常は混雑していない時間に行われます。

Enterprise Vault で電子メールがアーカイブされた後も、それらの電子メールを次の方法で Outlook で利用できます。

  • ほとんどの管理者は、アーカイブ済みの各電子メールへのショートカットを自分のメールボックスに配置するように Enterprise Vault を設定します。ショートカットでメールボックスフォルダにある電子メールが置き換えられるため、アーカイブ済みの電子メールにすばやくアクセスできるようになります。 ショートカットには、Outlook アイテムの一覧では次の特殊アイコンが付いています。

    [ショートカット]アイコン

    ショートカットは元の電子メールのように表示され、同じように機能します。たとえば、ショートカットからの電子メールの開封、電子メールの転送と返信、別のフォルダへのコピーまたは移動を行うことができます。一定時間の経過後にショートカットの期限が切れるように管理者が Enterprise Vault を設定できます。期限切れのショートカットはメールボックスに表示されなくなりますが、アーカイブ済みアイテムはボルトに残ります。

  • 管理者が有効にした場合は、Outlook によってナビゲーションペインにボルトが「仮想ボルト」として表示されます。

Enterprise Vault によって電子メール以外の Outlook アイテムからアーカイブされるように管理者が設定できます。 そのような場合は、適切なフォルダビューで仮想ボルトにあるアーカイブ済み Outlook カレンダーアイテム、仕事、連絡先、メモが表示されます。

アーカイブは自動的に行われますが、管理者が、次のいずれかを選択できるように Enterprise Vault を設定している場合があります。

  • いつでもボルトにアイテムを格納できる。アイテムを格納すると、Enterprise Vault はそのアイテムをアーカイブ済みアイテムとしてボルトに追加します。格納したアイテムは他のアーカイブ済みアイテムと同じように扱われます。

  • アーカイブ済みアイテムを元の形式でメールボックスに移動またはコピーして復元する。転送、返信、その他の処理を実行するためにアーカイブ済みアイテムを復元する必要はありません。

  • Enterprise Vault に個人ストレージテーブル(PST)ファイルを移行します。Outlook は自動的に電子メールの通信データをローカルに保存するために PST ファイルを作成します。 これらのファイルは、ほとんどの場合、Outlook の「個人用フォルダ」という名前のフォルダに表示されます。Enterprise Vault は、通常、コンピュータの PST ファイルに保持されている情報はアーカイブしません。ただし、管理者が PST ファイル移行を設定した方法によって、管理者はこれらの項目をアーカイブするか、Enterprise Vault に PST ファイルを移行することを選択できます。

複数の Microsoft Exchange アカウントへのアクセス権がある場合は、プライマリメールボックスのアイテムに対する Enterprise Vault の処理のみを使うことができます。プライマリメールボックスは Outlook プロファイルに追加された最初の Exchange メールボックスです。