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Veritas NetBackup™ Deduplication ガイド

Last Published: 2021-01-01

Product(s): NetBackup (9.0)

esfs_check 一貫性チェックツール

esfs_check ツールで、クラウドに格納されているデータと ESFS データベース内のデータに一貫性があるかどうかを判断します。このチェックでは、これら 2 つのデータに矛盾があれば報告されます。

メモ:

このツールはクラウドからデータを読み込むため、NetBackup をご利用の場合は、クラウドベンダーの利用料金が発生することがあります。ツールを実行する前に、Veritas サポートにお問い合わせください。

esfs_check ツールは、/usr/openv/esfs/bin ディレクトリにあります。

次の構文を使用します。

esfs_check -cachedir path_to_local_cache [-strict] [-verbose]

以下はその説明です。

path_to_local_cache は、ローカルキャッシュディレクトリのパスです。
-strict オプションを指定すると、ローカルキャッシュのファイルサイズと ESFS データベース内のファイルサイズを比較する追加チェックが行われます。
-verbose オプションを指定すると、次のディレクトリにログが記録されます。
/usr/openv/esfs/log/ops/esfs_check

esfs_check ツールを実行する前に、次を行います。

正確な結果を得るため、クラウドに対するアクティブなバックアップジョブや複製ジョブがシステムにないようにします。
NetBackup サービスをシャットダウンします (ESFS デーモン用のサービスを除く)。vxesfsd と ocsd のみが実行されている必要があります。

データに一貫性がある場合の例

次の出力例は、クラウドに格納されているデータと ESFS データベースのデータに一貫性があることを示しています。

esfs_check -cachedir /root/cache/msdp/ -verbose
consistency check successful

データに一貫性がない場合の例

次の出力例は、クラウドと ESFS データベースとの間に不整合があることを示しています。

esfs_check -cachedir /root/cache/msdp/ -verbose
File /data/2/97.bin not exist in cloud, expect in cloud
File /data/2/97.bin not exist in cache/cloud

出力行 1 は、ファイル /data/2/97.bin が ESFS データベースにあるが、クラウドにはないことを示しています。

出力行 2 は、ファイル /data/2/97.bin が ESFS データベースにあるが、クラウドにもローカルキャッシュにもないことを示しています。

esfs_check ツールで不整合が見つかった場合は、Veritas サポートにお問い合わせください。