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NetBackup ™ セキュリティおよび暗号化ガイド

Last Published: 2024-11-11

Product(s): NetBackup & Alta Data Protection (10.5)

NFS 共有を使用したスキャンホストの制限事項と考慮事項

NFS 共有を使用する Windows スキャンホストに固有の制限事項

次に、Windows オペレーティングシステムと NetBackup マルウェアスキャナ (Avira) バージョン 2.3 の制限事項を示します。

Windows Defender マルウェアツールを備えた Windows スキャンホストでは、英語以外の文字を持つファイルパスはスキャンされません。これらはスキャン中にスキップされます。したがって、Web UI で報告されるスキャンファイルの数は、そのイメージのファイルの合計よりも少なくなる可能性があります。

マルウェアスキャンで検出されたファイルを何らかの理由でスキャンできなかった場合は、次のメッセージが表示されます。

Malware scan encountered <number of files> files which could not be scanned.

スキップされたファイルのレポートは、［処理 (Actions)］、［スキャン不可能ファイルリストをエクスポート (Export unscannable files list)］の順に選択することで取得できます。

NFS 共有を使用する Windows スキャンホストに固有の考慮事項

組み込みの管理者アカウントは、スキャンユーザーとして使用でき、すべての種類のイメージをスキャンできます。このアカウントは、セキュリティを考慮して本番サーバーで無効になります。
そのため、管理者以外のローカルユーザー (name: scan-user など) を作成して管理者グループに追加する必要があります。セキュリティを強化するには、アカウント ID をマッピングして NFS 共有との通信を保護します。次の場所にあるローカルの passwd ファイルと group ファイルを使用する場合、Active Directory の統合は必要ありません。
```
C:\windows\system32\drivers\etc\passwd
C:\windows\system32\drivers\etc\group
```
Standard ポリシー形式と MS-Windows ポリシー形式のイメージをスキャンする場合、ローカルの scan-user アカウントには、ゼロ以外の値に設定した UserIdentifier (UID) 権限が必要です。
たとえば、UID 1001 は passwd ファイルと group ファイルに追加されます。
passwd ファイル: scan-user:x:1001:1001:Description:C:\Users\scan-user
group ファイル: scangroup:x:1001:1001
VMware とクラウドの作業負荷のイメージをスキャンする場合、scan-user アカウントには、0 値に設定した UserIdentifier (UID) 権限が必要です。passwd ファイルと group ファイルを次のように変更します。
passwd ファイル: scan-user:x:0:0:Description:C:\Users\scan-user
group ファイル: scangroup:x:0:0
scan-user アカウントでは権限が異なるため (スキャンするイメージの種類によって異なる)、プロビジョニング用にそれぞれ一意のローカルアカウントと UID 権限を持つ 2 つの個別の Windows スキャンホストが必要です。
オンデマンドスキャンを開始する前に、目的のスキャンホストを含む特定のスキャンホストプールを選択します。2 つの個別の Windows スキャンホストをプロビジョニングしないようにするには、管理者以外のユーザーアカウント (nfsnobody) を使用し、UID マッピングを 0 値に設定します。