NetBackup™ Web UI Microsoft SQL Server 管理者ガイド
- NetBackup for SQL Server について
- インストールとホストの構成
- SQL Server の検出とクレデンシャルの管理
- SQL Server の保護計画の管理
- Snapshot Client を使用するバックアップポリシーの構成
- SQL Server の資産の詳細の表示
- SQL Server のリストア
- SQL Server でのインスタントアクセスの使用
- VMware バックアップを使用した SQL Server の保護
- 処理速度とトラブルシューティング
SQL Server インスタントアクセス用の Samba ユーザーの構成
NetBackup クライアントは、Samba 共有にアクセスするために Samba ユーザークレデンシャルを必要とする場合があります。対応するストレージサーバーで SQL Server インスタントアクセス用に Samba ローカルユーザーを構成できます。
ストレージサーバー上の Samba サービスが Windows ドメインの一部である場合は、Windows ドメインユーザーを Samba ユーザーとして使用できます。
AKS (Azure Kubernetes Service) と EKS (Amazon Elastic Kubernetes Service) クラウドプラットフォームの場合、Samba ローカルユーザーのみが Samba 共有にアクセスできます。Samba 共有にアクセスするには、Samba ユーザーを追加する必要があります。
SQL Server インスタントアクセス中に、SQL Server サービスは Samba 共有にアクセスする必要があります。インスタントアクセスデータベースを開始するように Windows ユーザーが指定されている場合、その Windows ユーザーも Samba 共有にアクセスする必要があります。
Windows ユーザーがドメインユーザーであり、ストレージサーバーと同じドメインに存在する場合:
Windows ユーザーは Samba 共有に直接アクセスでき、設定は必要ありません。
Windows ユーザーがドメインユーザーでなく、ストレージサーバーと同じドメインに存在しない場合:
次のコマンドを実行して、Windows ユーザーの Samba ユーザークレデンシャルを保存し、Samba アカウントのパスワードを入力します。
cmdkey /add:<Samba hostname> /user:<Samba account username> /pass
Windows ユーザーは、クレデンシャルを使用して Samba 共有にアクセスします。
SQL Server サービスが Windows ユーザーとしてログオンする場合は、次のトピックを参照してください。
Windows ユーザーが Samba 共有を利用できるようにする方法を参照してください。
SQL Server サービスがサービスアカウント (NT Service\MSSQLSERVER など) としてログオンする場合
SQL Server Windows ホストがストレージサーバーと同じドメインに存在する場合:
SQL Server サービスはドメインホストとして認証され、構成は必要ありません。
SQL Server の Windows ホストがどのドメインにもなく、Samba ゲストアクセスが無効でない場合、SQL Server サービスはゲストとして共有にアクセスできるため、設定は必要ありません。
他のすべてのシナリオでは、次の SQL 文を実行して SQL Server サービスアカウントの Samba セッションを作成します。
xp_cmdshell 'net use \\<Samba hostname>\<sharename> <Samba account password> /user:<Samba account username>'
SQL Server サービスは、指定された Samba ユーザークレデンシャルを使用して Samba 共有にアクセスします。共有名は、ストレージサーバーで利用可能な共有である必要があります。そのときに共有がない場合は、共有を作成する必要があります。
Samba セッションは、次回の再起動まで有効です。Samba アクセスを取得するには、再起動後にコマンドを再実行する必要があります。
xp_cmdshell が SQL Server に対して有効になっていない場合は、次のコマンドを使用して xp_cmdshell を有効または無効にします。
-- enable xp_cmdshell EXEC sp_configure 'show advanced options', '1' RECONFIGURE EXEC sp_configure 'xp_cmdshell', '1' RECONFIGURE
-- disable xp_cmdshell EXEC sp_configure 'show advanced options', '1' RECONFIGURE EXEC sp_configure 'xp_cmdshell', '0' RECONFIGURE
次の表では、Samba サービスが Windows ドメインに含まれていない場合に Samba ユーザーを追加または管理する方法を説明します。
表: Samba ユーザーを追加または管理する手順
ユーザー |
手順 |
---|---|
NetBackup Appliance ユーザーの場合 |
NetBackup Appliance の場合、ローカルユーザーは Samba ユーザーでもあります。 ローカルユーザーを管理するには、CLISH にログオンし、[Main]>[Settings]>[Security]>[Authentication]>[LocalUser]の順に選択します。 Samba パスワードは、アプライアンスのローカルユーザーのログオンパスワードと同じです。 |
Flex Appliance ユーザーの場合 |
Flex Appliance アプリケーションインスタンスの場合、インスタンスにログインし、次のようにローカルユーザーを Samba に追加します。
|
BYO (Build Your Own) ユーザーの場合 |
新規ユーザーの場合:
既存のユーザーの場合: Samba サービスに既存のユーザーを追加する場合は、次のコマンドを実行します: smbpasswd -a test_samba_user |
AKS および EKS プラットフォームユーザーの場合 |
新規ユーザーの場合:
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SQL Server データベースを自動的に起動するには、Web UI からインスタンスのクレデンシャルを使用してログオンするときに、共有にアクセスできることを確認します。
AKS や EKS などのクラウドプラットフォームの場合は、Windows クレデンシャルマネージャに Samba ユーザーと各 MSDP エンジンのホスト名を追加します。この処理により、NetBackup クライアントはインスタントアクセス Samba 共有に自動的に接続できます。