NetBackup IT Analytics システム管理者ガイド

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Product(s): NetBackup IT Analytics (11.4)
  1. はじめに
    1.  
      NetBackup IT Analytics の概要
    2.  
      このマニュアルの用途
  2. 更新の準備
    1.  
      アップグレードと更新について
    2.  
      Data Collector のバージョンの確認
    3.  
      aptare.jar ファイルによるデータコレクタの更新
    4.  
      aptare.jar ファイルの手動ダウンロード
    5.  
      ポータルの更新
  3. データのバックアップとリストア
    1.  
      ディザスタリカバリのベストプラクティス
    2.  
      Oracle Database のバックアップ
    3.  
      ファイルシステムのバックアップ
    4.  
      Oracle Database: コールドバックアップ
    5.  
      Oracle Database: エクスポートバックアップ
    6.  
      Oracle Database のエクスポートのスケジュール設定
    7.  
      Oracle Database: オンデマンドバックアップ
    8.  
      NetBackup IT Analytics システムのリストア
    9.  
      Oracle Database のインポート
    10.  
      Data Pump を使用したデータベースのインポート/エクスポートの手動手順
  4. NetBackup IT Analytics の監視
    1.  
      ポータルサーバーソフトウェアの起動と停止
    2.  
      レポートデータベースの起動と停止
    3.  
      Data Collector の起動と停止
    4.  
      表領域の監視
  5. REST API を使用した NetBackup IT Analytics レポートへのアクセス
    1.  
      概要
    2.  
      REST API の認証
    3.  
      テーブル形式のレポートからのデータの抽出 (ページ分割付き)
    4.  
      レポートのエクスポート
    5.  
      カスタムダッシュボードのエクスポート
  6. NetBackup の推定テープ容量の定義
    1.  
      NetBackup の推定テープ容量の概要
    2.  
      推定容量に関する注意
    3.  
      推定容量テーブルの更新
    4.  
      ボリュームプール ID とメディアの種類の一覧表示
  7. ホストグループ管理の自動化
    1.  
      ホストグループ管理の自動化に関する情報
    2.  
      タスクの概要: ホストグループの一括管理
    3.  
      PL/SQL ユーティリティを使用するための準備
    4.  
      一般的なユーティリティ
    5. ホストオペレーティングシステムのプラットフォームとバージョン別のカテゴリ化
      1.  
        正規表現を使用したデフォルトのホスト OS カテゴリの上書きまたは変更
      2.  
        ホスト OS カテゴリのデフォルト設定
      3.  
        ホスト OS のカテゴリを更新するユーティリティ
      4.  
        オンデマンドでのホストオペレーティングシステムのカテゴリ化
    6.  
      ホストグループ ID の識別
    7.  
      クライアントの移動またはコピー
    8.  
      属性別のクライアントの編成
    9.  
      ホストグループの移動
    10.  
      ホストグループの削除
    11.  
      ホストの移動とホストグループの削除
    12.  
      クライアントのバックアップサーバー別グループへの編成
    13.  
      重複したバックアップクライアントのマージ
    14. 一括ロードユーティリティ
      1.  
        ホストエイリアスのロード
      2.  
        新しいホストの詳細のロードまたは既存のホストの更新
      3. ホストとホストグループ間の関係のロード
        1.  
          サンプル監査ファイル (load_package.loadGroupMemberFile からの出力)
    15.  
      Veritas NetBackup ユーティリティ
    16. NetBackup ユーティリティの自動化
      1.  
        NetBackup ユーティリティジョブを自動的に実行するためのスケジュール設定
    17.  
      クライアントの管理サーバー別グループへの編成
    18.  
      非アクティブなクライアントグループの設定
    19.  
      非アクティブなポリシーでのクライアント用のホストグループの設定
    20.  
      ポリシー別のクライアントの設定
    21.  
      ポリシーの種類別のクライアントの設定
    22.  
      IBM Tivoli Storage Manager ユーティリティ
    23.  
      ポリシードメイン別のクライアントの設定
    24.  
      IBM Tivoli Storage Manager インスタンス別のクライアントの設定
    25. ユーティリティを自動的に実行するためのスケジュール設定
      1.  
        自動ジョブを設定するためのサンプル .sql ファイル (setup_ora_job.sql)
  8. 属性管理
    1.  
      属性一括ロードユーティリティ
    2.  
      属性の命名規則
    3.  
      アップグレード前の属性の名前変更
    4.  
      ホストの属性と値のロード
    5.  
      属性と値のロードとホストへの割り当て
    6.  
      アレイの属性と値のロードとアレイへの割り当て
    7.  
      アプリケーションの属性と値の概要
    8.  
      アプリケーションデータベースの属性と値のロード
    9.  
      MS Exchange 組織の属性と値のロード
    10.  
      LUN の属性と値のロード
    11.  
      スイッチの属性と値のロード
    12.  
      ポートの属性と値のロード
    13.  
      サブスクリプションの属性と値のロード
  9. 汎用バックアップデータのインポート
    1. 汎用バックアップデータの収集について
      1.  
        考慮事項
    2.  
      汎用バックアップデータ収集の構成
    3. CSV 形式の仕様
      1.  
        例: genericBackupJobs.csv
    4.  
      CSV ファイルの手動によるロード
  10. バックアップジョブの上書き
    1.  
      はじめに
    2.  
      バックアップジョブの上書きの構成
  11. ホストデータ収集の管理
    1.  
      重複を避けるための WWN によるホストの識別
    2.  
      ホストの優先度の設定
    3.  
      ホストランキングの決定
    4.  
      ホストと WWN の関係のロード
    5.  
      ホスト HBA ポートデータのロード
    6.  
      CSV ファイルの作成
    7.  
      スクリプトの実行
  12. ポータルのシステム構成
    1.  
      ポータルのシステム設定
    2.  
      システム設定: 機能
    3.  
      ナビゲーションの概要
    4.  
      システム設定パラメータの説明: 追加情報
    5.  
      異常検出
    6.  
      データ収集: 容量のチャージバック
    7.  
      データベース管理: データベース
    8.  
      ホスト検出: EMC Avamar
    9.  
      ホスト検出: ホスト
    10.  
      監査用にキャプチャされたイベント
    11. カスタムパラメータ
      1.  
        カスタムパラメータの追加または編集
      2.  
        ポータルのカスタマイズ
      3.  
        グローバルなデフォルトインベントリオブジェクト選択の構成
      4.  
        単一セッションへのユーザー ID の制限
      5.  
        レポートスコープセレクタでの日付形式のカスタマイズ
      6.  
        エクスポートされるレポートの最大行数のカスタマイズ
      7.  
        テーブル形式のレポートでの合計ラベル表示のカスタマイズ
      8.  
        ホスト管理ページサイズのカスタマイズ
      9.  
        File Analytics データベースのパスとディレクトリのカスタマイズ
      10.  
        バッジ有効期限の構成
      11.  
        メモリ内の最大キャッシュサイズの構成
      12.  
        レポートのキャッシュ時間の構成
  13. パフォーマンスプロファイルスケジュールのカスタマイズ
    1.  
      概要
    2.  
      パフォーマンスプロファイルスケジュールをカスタマイズする
  14. ポータルアクセス用の LDAP および SSO 認証
    1. 概要
      1.  
        Active Directory ツール
      2.  
        LDP を使用したベース DN の検索
      3.  
        LDP を使用した Active Directory の検索
    2. AD/LDAP の構成
      1.  
        認証用 AD/LDAP の構成
      2.  
        AD/LDAP の認証と認可の構成
      3.  
        AD/LDAP 認証が構成されている場合のポータルユーザーの移行
      4.  
        LDAP 認証と認可が構成されているポータルユーザーの移行
    3. SSO (シングルサインオン) の構成
      1.  
        SSO (シングルサインオン) の前提条件
      2. 外部 IDP (ID プロバイダ) サーバーの設定
        1.  
          外部 LDAP ディレクトリのユーザーとグループ
        2.  
          IDP サーバーへの登録
      3.  
        ポータルでの SSO (シングルサインオン) のアクティブ化
      4.  
        SSO のトラブルシューティングとメンテナンス
  15. Oracle Database のユーザーパスワードの変更
    1.  
      概要
    2.  
      データベース接続プロパティ
    3.  
      Oracle Database のユーザーパスワードの変更
    4.  
      分割アーキテクチャでの Oracle データベースのユーザーパスワードの変更
    5.  
      Oracle がデフォルトのログインパスワードを使用しているかどうかの確認
  16. CyberArk との統合
    1.  
      はじめに
    2.  
      CyberArk の設定の前提条件
    3.  
      CyberArk と統合するためのポータルの設定
  17. NetBackup IT Analytics のチューニング
    1.  
      チューニングを始める前に
    2.  
      ポータルデータベースのチューニング
    3.  
      パフォーマンスに関する推奨事項
    4.  
      Oracle からの空き領域の再生利用
    5.  
      ポータル/データレシーバの Java メモリ設定
  18. ログファイルの操作
    1.  
      NetBackup IT Analytics のデバッグについて
    2.  
      デバッグの有効化
    3.  
      データベースのログ記録
    4. ポータルとデータコレクタのログファイル: ログ記録の削減
      1.  
        ポータルのログファイル
      2.  
        データコレクタのログファイル
    5.  
      データベース SCON ログ: ログの削減
    6.  
      データベース SCON ログの更新
    7.  
      audit.log へのユーザー活動のログ記録
    8.  
      ユーザーの削除対象のみのログ記録
    9.  
      すべてのユーザー活動のログ記録
    10.  
      データコレクタのログファイル
    11.  
      データコレクタのログファイルの編成
    12. Data Collector のログファイルの命名規則
      1.  
        Vendor.Product 命名規則の例
      2.  
        Data Collector のジェネレーションに基づくログファイル名
      3.  
        checkinstall ログ
      4.  
        テスト接続のログ
      5.  
        収集したシステムによるログファイルの命名規則
    13.  
      一般的なデータコレクタのログファイル
    14.  
      イベントまたはメタコレクタ ID の検索
    15. ポータルのログファイル
      1.  
        Apache ログファイルの管理
    16.  
      データベースログファイル
    17.  
      インストールまたはアップグレードログファイル
  19. レポートメトリックの定義
    1.  
      バックアップ成功率の変更
    2.  
      ジョブの状態の変更
  20. SNMP トラップアラート
    1.  
      概要
    2.  
      SNMP 設定
    3.  
      標準 OID
    4. アラートトラップ内のデータ
      1.  
        ポリシーベースのアラートの例
  21. SSL 証明書の構成
    1.  
      SSL 証明書の構成
    2.  
      SSL 実装の概要
    3.  
      SSL 証明書の取得
    4.  
      SSL を有効にするための Web サーバー構成の更新
    5. ポータルまたはデータ収集 SSL のための仮想ホストの構成
      1.  
        ポータル専用の SSL 実装
      2.  
        データ収集専用の SSL 実装
      3.  
        ポータルとデータ収集の両方のための SSL 実装
    6.  
      Data Collector の SSL の有効化または無効化
    7.  
      電子メールで送信されたレポートの SSL の有効化または無効化
    8.  
      SSL 構成のテストとトラブルシューティング
    9.  
      自己署名 SSL 証明書の作成
    10.  
      証明書を信頼するためのデータコレクタの構成
    11.  
      Data Collector サーバー上のキーストアファイルの場所
    12.  
      証明書の Data Collector Java キーストアへのインポート
    13. ポータルサーバーのキーストア
      1.  
        SSL 証明書を必要とする機能
      2.  
        証明書のポータルキーストアへの追加
      3.  
        ポータルキーストアの証明書の更新
      4.  
        ポータルキーストアからの証明書のダウンロード
    14.  
      Linux サーバーへの仮想インターフェースの追加
    15.  
      Windows での仮想またはセカンダリ IP アドレスの追加
  22. ポータルプロパティ: 形式とポータルのカスタマイズ
    1.  
      はじめに
    2.  
      グローバルなデフォルトインベントリオブジェクト選択の構成
    3.  
      単一セッションへのユーザー ID の制限
    4.  
      レポートスコープセレクタでの日付形式のカスタマイズ
    5.  
      エクスポートされるレポートの最大行数のカスタマイズ
    6.  
      テーブル形式のレポートでの合計ラベル表示のカスタマイズ
    7.  
      ホスト管理ページサイズのカスタマイズ
    8.  
      File Analytics データベースのパスとディレクトリのカスタマイズ
    9.  
      バッジ有効期限の構成
    10.  
      メモリ内の最大キャッシュサイズの構成
    11.  
      レポートのキャッシュ時間の構成
    12.  
      ユーザーグループ権限に AD (Active Directory) を使用するための LDAP の構成
  23. SDK データベースオブジェクトのデータ保持期間
    1.  
      SDK データベースオブジェクトのデータ保持期間
    2. データの集計
      1.  
        前提条件
      2.  
        データ集計レベルとデータ保持レベル
    3.  
      ドメイン ID とデータベーステーブル名の検索
    4.  
      SDK ユーザー定義オブジェクトの保持期間の更新の例
    5.  
      SDK ユーザー定義データベースオブジェクト
    6.  
      容量: 基本データベーステーブルのデフォルトの保持期間
    7.  
      容量: EMC Symmetrix 拡張パフォーマンスのデフォルトの保持期間
    8.  
      容量: EMC XtremIO のデフォルトの保持期間
    9.  
      容量: Dell EMC ECS (エラスティッククラウドストレージ) のデフォルトの保持期間
    10.  
      容量: Windows ファイルサーバーのデフォルトの保持期間
    11.  
      容量: Pure Storage FlashArray のデフォルトの保持期間
    12.  
      クラウド: AWS (アマゾンウェブサービス) のデフォルトの保持期間
    13.  
      クラウド: Microsoft Azure のデフォルトの保持期間
    14.  
      クラウド: OpenStack Ceilometer のデフォルトの保持期間
    15.  
      マルチテナントデータのパージ保持期間の構成
  24. トラブルシューティング
    1.  
      ユーザーログインの問題のトラブルシューティング
    2.  
      パスワードを忘れた場合の手順
    3.  
      ログインの問題
    4.  
      接続の問題
    5. データコレクタとデータベースの問題
      1.  
        権限不足
      2.  
        データベースからの非アクティブな Hitachi アレイの削除
      3. レポート電子メールが送信されない
        1.  
          追加の電子メールトラブルシューティングの推奨事項
      4.  
        レポートに関する一般的な問題
      5.  
        パフォーマンスの問題
    6.  
      ポータルのアップグレードにおけるパフォーマンスの問題
  25. 付録 A. Oracle での Kerberos ベースのプロキシユーザーの認証
    1. 概要
      1.  
        前提条件
    2.  
      KDC での keytab ファイルへのサービスプリンシパルとユーザープリンシパルのエクスポート
    3.  
      Oracle に関する修正
    4.  
      ポータルに関する修正
  26. 付録 B. NetBackup IT Analytics ポータルとデータレシーバでの TLS 対応 Oracle データベースの構成
    1.  
      TLS (トランスポート層セキュリティ) の概要
    2.  
      Oracle 環境での TLS
    3.  
      分割アーキテクチャの Linux における NetBackup IT Analytics を使用した Oracle での TLS の構成
    4.  
      非分割アーキテクチャの Linux における NetBackup IT Analytics を使用した Oracle での TLS の構成
    5.  
      分割アーキテクチャの Windows における NetBackup IT Analytics を使用した Oracle での TLS の構成
    6.  
      非分割アーキテクチャの Windows における NetBackup IT Analytics を使用した Oracle での TLS の構成
    7.  
      ユーザー環境での TLS の構成
  27. 付録 C. Kubernetes およびアプライアンス上の NetBackup 向けの NetBackup IT Analytics
    1.  
      アプライアンス (Flex Appliance を含む) での NetBackup 配備用組み込み NetBackup IT Analytics Data Collector の構成
    2.  
      Kubernetes における NetBackup 配備のための NetBackup IT Analytics の構成

認証用 AD/LDAP の構成

ユーザー認証にのみ AD/LDAP を構成するには、ポータル管理者は AD/LDAP データベースに存在するユーザーと同様に NetBackup IT Analytics ポータルでユーザーを作成する必要があります。

  1. スーパーユーザーとして NetBackup IT Analytics ポータルにログインし、[管理 (Admin)]、[ユーザー (Users)]の順に移動します。
  2. AD/LDAP に存在するユーザーと同じユーザー名を持つ新しいユーザーを作成します。
  3. 新しいユーザーに適切な権限を割り当てます。
  4. ポータルサーバーが AD/LDAP のホスト名を解決できない場合は、ポータルサーバーの /etc/hosts ファイルにホスト名のエントリを追加します。
    <AD_IP_Address> <AD_Domain_Name>

    例:

    192.168.2.90 ad.gold
    
  5. [管理 (Admin)]、[認証 (Authentication)]、[LDAP]の順に移動します。
  6. 認証、認可を有効にし、次の表に示すように構成を入力します。

    フィールド名

    説明

    有効 (Enabled)

    AD/LDAP 認証を有効にする場合に選択します。

    認証 (Authorisation)

    認証 (Authentication) のみを有効にするため、この有効化はスキップできます。

    選択すると、ポータルは AD グループに対してユーザーを認可します。新しいユーザーが属する少なくとも 1 つの AD グループを、ポータルでユーザーグループとして構成する必要があります。

    メモ:

    AD グループがポータルのユーザーグループにマッピングされていない場合、ログイン中に「外部 LDAP ユーザーにはユーザーグループマッピングが存在しません (No user group mapping present for external LDAP user)」というエラーが表示され、認証が失敗します。

    LDAP ドメイン名 (LDAP Domain Name)

    このフィールドは非推奨です。このフィールドがポータルに表示されている場合は、値として LDAP と入力します。

    例:

    LDAP Domain Name: LDAP

    LDAP URL

    AD のホストとポートを設定します。この URL 値には接頭辞 ldap: が付くことに注意してください。SSL を使用している場合は、接頭辞を ldaps に変更します。

    外部 LDAP 構成に Active Directory を使用している場合は、ポート 389 の代わりにグローバルカタログポート 3268 を使用できます。

    SSL を使用している場合は、標準の ldaps にセキュアグローバルカタログポート 3269 または 636 を使用できます。

    例:

    ldap://example.company.com:389 
    
    

    または

    ldaps://example.company.com:636

    検索ベース (Search Base)

    認証ディレクトリ内のユーザーを見つけるために検索を実行する場所を設定します。

    Active Directory (AD) 検索ベースと呼ばれることがよくあります。LDAP ユーザーを検索する場合、これは Active Directory ツリーの開始点になります。この検索ベース (LDAP 識別名形式) には、完全修飾ドメイン名が含まれています。NetBackup IT Analytics は、検索ベースを 1 つだけサポートします。

    例:

     dc=example,dc=company,dc=com

    DN

    検索ベースを検索する権限を持つユーザーまたはサービスアカウントの ID を設定します。このユーザーまたはサービスアカウントはすべての LDAP ディレクトリサーバーを検索できる必要があります。

    NetBackup IT Analytics には、Active Directory 構造内のベース DN (識別名) で検索する権限を持つユーザーまたはサービスアカウント名が必要です。これは、管理者権限を持つアカウントである必要があり、通常は管理者です。このアカウントは、Active Directory がインストールされたときに作成された管理者アカウントか、作成時に管理者権限を付与されたアカウントまたは管理者権限を持つグループに配置されたアカウントのいずれかにできます。

    Active Directory を使用している場合、Active Directory サービスで匿名バインドが許可されていないため、この設定を指定します。Microsoft Active Directory には、LDAP ディレクトリを検索するための十分な権限を持つユーザーのユーザー名とパスワードが必要です。

    CN=Admin,CN=Users,DC=example,DC=company,DC=com

    この場合、一般名 UsersAdmin ユーザーには、検索ベース (DC=exampleDC=companyDC=com) を検索する権限があります。

    メモ:

    特殊文字 #、>、<、;、(、) および = はサポートされますが、/ および \ は DN と CN ではサポートされません。

    DN パスワード (DN Password)

    DN フィールドで使用しているユーザーのパスワードに設定します。

    証明書 (Certificate)

    LDAP が SSL を使用して構成されている場合は、LDAP サーバーとの安全な接続のために LDAP サーバー証明書が必要です。LDAP 管理者または Active Directory 管理者からこの証明書を入手してアップロードできます。

    メモ:

    証明書チェーンがある場合は、このチェーンから LDAP サーバー証明書を分離し、1 つの証明書として個別にアップロードする必要があります。また、証明書には BEGIN CERTIFICATE や END CERTIFICATE などのプレーンテキストのアンカー行が含まれていることが想定されています。

    ログイン属性 (Login Attribute)

    認証に使用されるログイン属性を入力します。これは、uid や sAMAccountName などの、ユーザー名を指定する Active Directory の属性名です。

    例:

    sAMAccountName

    新しいユーザードメイン (New User Domain)

    ユーザーの認可を行う必要があるドメインの名前を入力します。[管理者 (Admin)]>[ドメイン (Domains)]>[ドメイン名 (Domain Name)]からドメイン名を取得します。

    例:

    example.company.com

    ユーザー属性名の無効化 (Disable User Attribute Name)

    ユーザーがアクティブか非アクティブかを示す AD 属性の値を入力します。AD を介したポータル認証中、REST API はこのフィールドに割り当てられている AD 属性を使用して、ユーザーがまだアクティブな AD ユーザーであるかどうかを確認します。

    たとえば、ユーザーがアクティブか無効かを示す AD 属性が ad.user.active の場合、このフィールドの値として ad.user.active を割り当てる必要があります。

    ユーザー属性値の無効化 (Disable User Attribute Value)

    AD 属性 ([ユーザー属性名の無効化 (Disable User Attribute Name)] で指定) と同じ値を入力します。これは、AD ユーザーが無効なことを示します。

    たとえば、ad.user.active が AD のユーザー状態の属性である場合、live、inactive、joined などの複数の値を持つ場合があります。AD でユーザーが無効であることを値 inactive で示す場合、このプロパティの値として inactive を設定する必要があります (inactive)。

    REST API は、この値と、このフィールドで指定された AD 属性の値を一致させます。値が一致すると、ユーザーは NetBackup IT Analytics ポータルで無効になります。

    メモ:

    ポータルのスーパーユーザーは、過去に AD とポータルの両方で非アクティブ化して、AD でのみ再びアクティブ化したユーザーを、明示的にアクティブ化する必要があります。適切な権限を持つポータル管理者も、このようなユーザーをアクティブ化できます。ユーザーをアクティブ化しない場合、ポータルへのアクセスは制限されます。

  7. [テスト接続 (Test Connection)]をクリックします。テストが失敗した場合は、必要な変更を行います。
  8. [保存 (Save)]をクリックします。

    LDAP 認証の有効化が完了しました。

    メモ:

    構成を保存できない場合は、最後のアップグレードの前に JDK トラストストアパスワードが変更されているかどうかを確認し、更新されたパスワードがポータルの[管理者 (Admin)]、[システム設定 (System Configuration)]、[カスタム (Custom)]ページで portal.jdk.trustStore.password パラメータに割り当てられていることを確認します。Windows と Linux の JDK トラストストアの場所は、それぞれ <portal_installation_path>\jdk\lib\security\cacerts/usr/java/lib/security/cacerts です。

  9. 既存のスーパーユーザー LDAP_ID を AD ユーザー名にマッピングするように変更するには、Oracle データベースサーバー上の既存のレコードを更新します。

    たとえば、ログイン属性が user_name、実際の値が Admin である場合、以下のように既存のレコードを更新します。

    # sqlplus portal/<portal_password>@scdb
    # UPDATE ptl_user SET ldap_id = 'Admin' WHERE user_id = 100000;
    # commit;
    

    この更新されたユーザー名を使用して、aptare の代わりに外部ディレクトリにログインします。ユーザーアカウント aptare (user_id=100) は内部ブートストラップユーザーであるため、データベーステーブル間の参照整合性を維持するために必要です。したがって、外部 LDAP 統合に aptare を使用することは避ける必要があります。

    メモ:

    user_id = 100000 は、常にスーパーユーザーアカウントのデフォルトの user_id です。

  10. AD/LDAP と NetBackup IT Analytics ポータル間で共通のユーザー名を使用して、ポータルにログインします。

    ポータルが下位バージョンからアップグレードされた場合、認証タイプと SSO オプションをログイン画面に表示するためにブラウザキャッシュの消去が必要な場合があります。