NetBackup IT Analytics システム管理者ガイド

重複を避けるための WWN によるホストの識別

デフォルトでは、NetBackup IT Analytics データ収集は、IP アドレスまたはホスト名に基づいてホストを検索します。多くの場合、ホストは複数のソースから収集され、これらのソースは同じホストに対して異なる名前を持っています。このような環境では、ホストを一意に識別するためには、ホスト名または IP アドレスでは不十分です。データベースに重複したホストが作成されるのを防ぐために、NetBackup IT Analytics はホストのポート WWN を使用して、ホストを一意に識別できます。

ホストを一意に識別するための WWN 照合を保証する一般的なシナリオについて、次の例で説明します。ホストデータは複数の方法で収集できます。CSV を手動でロードすることも、Virtualization Manager や Capacity Manager HP 3PAR 収集からロードすることもできます。この例では、3 つのソースすべてがホストに異なる名前を提供するため、NetBackup IT Analytics データベース内に重複が保存されます。したがって、この場合、ホストポート WWN での照合により、一意のホストが保証されます。WWN 照合では、異なるホスト名が検出された場合、将来のホストデータ収集を見越して、ホストエイリアスレコードも作成されます。

デフォルトでは、WWN 照合は無効になっています。データ収集の前に WWN 照合を有効にするように、システムパラメータを設定できます。

ホスト WWN 照合を有効にするには、コマンドラインで次のコマンドを入力します。

update apt_system_parameter set param_value = '1'
		where param_name = 'SEARCH_HOST_BY_WWN_IS_ENABLED';
COMMIT;

値 1 は WWN 照合を有効にし、値 0 は無効にします (デフォルト)。