Enterprise Vault™ PowerShell Cmdlets
- Enterprise Vault PowerShell cmdlet の概要
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- レコード管理
- 保持計画
- 役割ベースの管理
- サイトおよびサーバー
- タスクおよびサービス
- ボルトストアおよびアーカイブ
Submit-EVIndexingSubTask
Submit-EVIndexingSubTask cmdlet は、Type パラメータを使って指定された、Rebuild、Synchronize、Verify、Upgrade などの新しいインデックス関連のサブタスクを実行します。
表: サブタスクの種類と使用方法
サブタスクの種類 |
使用方法 |
---|---|
Rebuild |
インデックスボリュームを完全に再構築します。また、必要に応じて 32 ビットまたは 64 ビットのインデックスボリュームを Elasticsearch にアップグレードします。再構築中も古いインデックスボリュームは検索可能なので、ユーザーには影響しません。 |
Synchronize |
インデックスボリュームを同期し、既知の問題を修正します。同期タスクは、以前にインデックス付けされておらず、インデックスボリュームブラウザで見つからないアイテムとして報告されているアイテムにインデックスを付けます。 |
Verify |
インデックスボリュームがアクセス可能で健全であることを確認します。検証レベルに、Complete (詳細) 検証または Basic (基本) 検証を適用できます。Basic (基本) 検証では、インデックスボリュームの重大な問題を確認します。Complete (詳細) 検証では、重大な問題がないか調べるとともに、アイテムレベルの検証を実行して、インデックス付けされているがアーカイブにないアイテムやアーカイブされているがインデックス付けされていないアイテムについても確認します。 |
Upgrade |
Elasticsearch インデックスボリュームを使うために、32 ビットおよび 64 ビットのインデックスボリュームを含むアーカイブをアップグレードします。アップグレード中も古いインデックスを使うことができるため、ユーザーの検索への影響はありません。メモ: インデックスボリュームをアップグレードする前に同じインデックスボリュームで同期を実行して、すでに特定済みの問題を解決してください。 |
ターゲットを指定するには、ArchiveIDs、IndexLocationIDs、IndexVolumeIDs パラメータのリストを指定します。値はそれぞれ Get-EVArchive、Get-EVIndexLocation、Get-EVIndexVolume cmdlet から取得できます。必要に応じて、Name パラメータを使用して、作成するサブタスクの名前を指定できます。
次の場合はエラーが発生します。
インデックスの場所、アーカイブ、インデックスボリュームを指定しなかった場合
パラメータの無効な組み合わせを指定した場合
次の場合は警告が表示されます。
すでに処理中のインデックスの場所、アーカイブ、インデックスボリュームを指定した場合
データベースに存在しないインデックスの場所、アーカイブ、インデックスボリュームを指定した場合
コマンドですでに指定されているインデックスの場所、アーカイブ、インデックスボリュームを指定した場合
Elasticsearch タイプのインデックスの場所を指定した場合、またはインデックスボリュームが含まれていない場合。
32 ビットまたは 64 ビットのインデックスボリュームがないアーカイブをアップグレードするように指定した場合。
Submit-EVIndexingSubTask は、スナップイン Symantec.EnterpriseVault.PowerShell.AdminAPI.dll
によって提供されます。
Submit-EVIndexingSubTask [[-SiteId] <string>] -Type {Rebuild | Synchronize | Verify | Upgrade} [-Name <String>] [-IndexLocationIDs <List<String>>] [-ArchiveIDs <List<String>>] [-IndexVolumeIDs <List<int>>] [-IgnoreFailedItems [<SwitchParameter>]] [-VerificationLevel {Basic | Complete}] [-AutoSynchronize [<SwitchParameter>]] [-IncludeContentMissingDetails [<SwitchParameter>]] [<CommonParameters>]
表: Rebuild のパラメータ
パラメータ |
形式 |
説明 |
---|---|---|
-SiteId |
文字列 |
インデックスサブタスクを送信する Enterprise Vault サイトの ID。Get-EVSite を使ってサイト ID を取得することができます。 |
-Type (required) |
INDEXING_SUBTASK_TYPE |
指定可能な値: Rebuild、Synchronize、Verify、Upgrade 実行するインデックスサブタスクのタイプ。 |
-Name |
文字列 |
インデックスサブタスクの名前。任意のカスタム名を指定できます。許可されている文字は、英数字、ハイフン (-)、アンダースコア (_)、スペース、コロン (:)、括弧 ([]) です。このパラメータを指定しない場合、cmdlet は自動的に一意の名前を生成します。 |
-ArchiveIDs |
リスト<文字列> |
インデックスサブタスクを実行するアーカイブの ID のリスト。各値は EV GUID 形式に従う必要があります。Get-EVArchive を使用して利用可能な ID のリストを取得できます。 |
-IndexVolumeIDs |
リスト<整数> |
インデックスサブタスクを実行するインデックスボリュームの ID のリスト。各値は整数型でなければなりません。Get-EVIndexVolume を使用して利用可能な ID のリストを取得できます。 |
-IgnoreFailedItems |
SwitchParameter |
デフォルト値: $false このパラメータは、Type が Upgrade または Rebuild と指定されている場合にのみ指定できます。指定した場合、cmdlet はエラーを無視してサブタスクを完了します。指定しない場合、デフォルトで cmdlet は、エラーが発生した場合にユーザーの操作が完了するまで待機します。 |
表: Synchronize のパラメータ
パラメータ |
形式 |
説明 |
---|---|---|
-SiteId |
文字列 |
インデックスサブタスクを送信する Enterprise Vault サイトの ID。Get-EVSite を使ってサイト ID を取得することができます。 |
-Type (required) |
INDEXING_SUBTASK_TYPE |
指定可能な値: Rebuild、Synchronize、Verify、Upgrade 実行するインデックスサブタスクのタイプ。 |
-Name |
文字列 |
インデックスサブタスクの名前。任意のカスタム名を指定できます。許可されている文字は、英数字、ハイフン (-)、アンダースコア (_)、スペース、コロン (:)、括弧 ([]) です。このパラメータを指定しない場合、cmdlet は自動的に一意の名前を生成します。 |
-IndexVolumeIDs |
リスト<整数> |
インデックスサブタスクを実行するインデックスボリュームの ID のリスト。各値は整数型でなければなりません。Get-EVIndexVolume を使用して利用可能な ID のリストを取得できます。 |
表: Verify のパラメータ
パラメータ |
形式 |
説明 |
---|---|---|
-SiteId |
文字列 |
インデックスサブタスクを送信する Enterprise Vault サイトの ID。Get-EVSite を使ってサイト ID を取得することができます。 |
-Type (required) |
INDEXING_SUBTASK_TYPE |
指定可能な値: Rebuild、Synchronize、Verify、Upgrade 実行するインデックスサブタスクのタイプ。 |
-Name |
文字列 |
インデックスサブタスクの名前。任意のカスタム名を指定できます。許可されている文字は、英数字、ハイフン (-)、アンダースコア (_)、スペース、コロン (:)、括弧 ([]) です。このパラメータを指定しない場合、cmdlet は自動的に一意の名前を生成します。 |
-IndexLocationIDs |
リスト<文字列> |
インデックスサブタスクを実行するインデックスの場所の ID のリスト。各値は EV GUID 形式に従う必要があります。Get-EVIndexLocation を使用して利用可能な ID のリストを取得できます。 |
-ArchiveIDs |
リスト<文字列> |
インデックスサブタスクを実行するアーカイブの ID のリスト。各値は EV GUID 形式に従う必要があります。Get-EVArchive を使用して利用可能な ID のリストを取得できます。 |
-IndexVolumeIDs |
リスト<整数> |
インデックスサブタスクを実行するインデックスボリュームの ID のリスト。各値は整数型でなければなりません。Get-EVIndexVolume を使用して利用可能な ID のリストを取得できます。 |
-VerificationLevel |
VERIFICATION_LEVEL |
指定可能な値: Complete、Basic アーカイブ、インデックスボリューム、インデックスの場所に適用する検証レベルの種類。検証レベルは、Complete または Basic のいずれかにする必要があります。Complete (詳細) 検証レベルでは、インデックスボリュームがアクセス可能で健全であることを確認し、インデックスボリュームのアイテムレベルの検証を完了します。これにより、アーカイブに存在するがインデックス付けされていないアイテム、およびインデックス付けされているがアーカイブに存在していないアイテムが確認されます。Basic (基本) 検証レベルでは、インデックスボリュームがアクセス可能で健全であることを確認します。 |
-AutoSynchronize |
SwitchParameter |
指定した場合、エラーが発生したインデックスボリュームごとに同期タスクが自動的に作成されます。Type が Verify と指定されており、検証レベルが Complete に設定されている場合にのみ指定できます。 |
-IncludeContentMissingDetails |
SwitchParameter |
コンテンツが欠落している各項目を個別にログに記録するかどうかを指定します。Type が Verify と指定されており、検証レベルが Complete に設定されている場合にのみ指定できます。 |
表: アップグレードのパラメータ
パラメータ |
形式 |
説明 |
---|---|---|
-SiteId |
文字列 |
インデックスサブタスクを送信する Enterprise Vault サイトの ID。Get-EVSite を使ってサイト ID を取得することができます。 |
-Type (必須) |
INDEXING_SUBTASK_TYPE |
指定可能な値: Rebuild、Synchronize、Verify、Upgrade 実行するインデックスサブタスクのタイプ。 |
-Name |
文字列 |
インデックスサブタスクの名前。任意のカスタム名を指定できます。許可されている文字は、英数字、ハイフン (-)、アンダースコア (_)、スペース、コロン (:)、括弧 ([]) です。このパラメータを指定しない場合、cmdlet は自動的に一意の名前を生成します。 |
-ArchiveIDs |
リスト<文字列> |
インデックスサブタスクを実行するアーカイブの ID のリスト。各値は EV GUID 形式に従う必要があります。Get-EVArchive を使用して利用可能な ID のリストを取得できます。 |
-IgnoreFailedItems |
SwitchParameter |
デフォルト値: $false Type が Upgrade または Rebuild と指定されている場合に指定できます。指定した場合、cmdlet はエラーを無視してサブタスクを完了します。指定しない場合、デフォルトで cmdlet は、エラーが発生した場合にユーザーの操作が完了するまで待機します。 |
サブタスクが正常に送信されたことを示すメッセージを出力します。
Submit-EVIndexingSubTask -Type Rebuild -ArchiveIDs '111...example.com','122...example.com' -IndexVolumeIDs 123,456
このコマンドは、指定されたアーカイブとインデックスボリュームを再構築する新しいインデックスサブタスクを作成します。-Name パラメータを使用して、サブタスクのカスタム名を指定することもできます。また、新しく作成されたサブタスクは、処理中に発生したエラーを無視せず、ユーザーの操作を待機中としてマークします。
Submit-EVIndexingSubTask -Type Rebuild -ArchiveIDs '111...example.com','122...example.com' -IndexVolumeIDs 123,456 -Name 'Rebuild task' -IgnoreFailedItems
このコマンドは、指定されたアーカイブとインデックスボリュームを再構築する「Rebuild task」という新しいインデックスサブタスクを作成します。また、新しく作成されたサブタスクは、処理中に発生したエラーを無視し、完了 (エラーあり) としてマークします。
Submit-EVIndexingSubTask -Type Synchronize -IndexVolumeIDs 123,456
このコマンドは、指定されたインデックスボリュームを同期する新しいインデックスサブタスクを作成します。
Submit-EVIndexingSubTask -Type Verify -IndexLocationIDs '133...example.com', '144...example.com' -ArchiveIDs '111...example.com','122...example.com' -IndexVolumeIDs 123,456
このコマンドは、指定されたインデックスの場所、アーカイブ、インデックスボリュームを検証する新しいインデックスサブタスクを作成します。サブタスクの検証レベルは Complete (詳細) です。
Submit-EVIndexingSubTask -Type Verify -IndexLocationIDs '133...example.com', '144...example.com' -VerificationLevel Complete -AutoSynchronize -IncludeContentMissingDetails
このコマンドは、指定されたインデックスの場所を検証する新しいインデックスサブタスクを作成します。サブタスクの検証レベルは Complete (詳細) です。エラーが発生したインデックスボリュームごとに同期サブタスクが自動的に作成されます。また、コンテンツが欠落しているサブタスクの各アイテムは個別にログに記録されます。
Submit-EVIndexingSubTask -Type Verify -IndexLocationIDs '133...example.com', '144...example.com' -VerificationLevel Basic
このコマンドは、指定されたインデックスの場所を検証する新しいインデックスサブタスクを作成します。サブタスクの検証レベルは Basic (基本) です。
Submit-EVIndexingSubTask -Type Upgrade -ArchiveIDs '111...example.com','122...example.com'
このコマンドは、指定されたアーカイブをアップグレードするための新しいインデックスサブタスクを作成します。また、新しく作成されたサブタスクは、処理中に発生したエラーを無視せず、ユーザーの操作を待機中としてマークします。
Submit-EVIndexingSubTask -Type Upgrade -ArchiveIDs '111...example.com','122...example.com' -IgnoreFailedItems
このコマンドは、指定されたアーカイブをアップグレードするための新しいインデックスサブタスクを作成します。また、新しく作成されたサブタスクは、処理中に発生したエラーを無視し、完了 (エラーあり) としてマークします。
$archives = Get-EVArchive | where ArchiveName -Match 'abc' Submit-EVIndexingSubTask -Type Rebuild -ArchiveIDs $archives.ArchiveId
このスクリプトは、まず名前に文字列「abc」を含むアーカイブのリストを取得し、次に、それらのアーカイブを再構築するための新しいインデックスサブタスクを作成します。
$volumes = Get-EVIndexVolume -Attributes ExtraItems,Failed,MissingItems
Submit-EVIndexingSubTask -Type Synchronize -IndexVolumeIDs $volumes.IndexVolumeIdentity
このスクリプトは、まず、障害が発生したインデックスボリュームまたは追加のアイテムや不足しているアイテムがあるインデックスボリュームのリストを取得します。次に、それらのインデックスボリュームを同期する新しいインデックスサブタスクを作成します。
$location = Get-EVIndexLocation | where IndexRootPath -eq "C:\EVStorage\Index\index7"
Submit-EVIndexingSubTask -Type Verify -IndexLocationIDs $location.IndexRootPathEntryId -VerificationLevel Complete
このスクリプトは、まず、指定されたインデックスルートパスのインデックスの場所を取得し、次にそのインデックスの場所を確認するための新しいインデックスサブタスクを作成します。
Get-EVSiteを参照してください。
Get-EVArchiveを参照してください。
Get-EVIndexVolumeを参照してください。
Get-EVIndexLocationを参照してください。