Enterprise Vault™ PowerShell Cmdlets
- Enterprise Vault PowerShell cmdlet の概要
- アーカイブ: Exchange
- アーカイブ: FSA
- アーカイブ: Skype for Business
- アーカイブ: SMTP
- バックアップ
- 分類
- データベース
- IMAP アクセス
- インデックス
- レコード管理
- 保持計画
- 役割ベースの管理
- サイトおよびサーバー
- タスクおよびサービス
- ボルトストアおよびアーカイブ
Export-EVArchive
Export-EVArchive は指定したアーカイブからアイテムをエクスポートします。 エクスポート対象を指定した検索条件に一致するアイテムに制限できます。
メモ:
Capstone レコード管理システムの必要条件を満たすアイテムをエクスポートする場合は、Export-EVNARAArchive cmdlet を実行すると便利です。Export-EVNARAArchive には Export-EVArchive と同じ機能が多いですが、Enterprise Vault が永続レコードとしてマーク付けしたアイテムのみがエクスポートされます。
Export-EVArchive は、スナップイン Symantec.EnterpriseVault.PowerShell.Snapin.dll
によって提供されます。
Export-EVArchive [-ArchiveId] <String> [-OutputDirectory] <String> [[-SearchString] [<String>]] [[-Format] [<ExportFormat>]] [[-MaxThreads] [<Integer>]] [-Retry <SwitchParameter>] [-MaxPSTSizeMB <Integer>] [<CommonParameters>]
表: Export-EVArchive パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-ArchiveId (必須) | アイテムのエクスポート元のアーカイブの ID を指定します。Get-EVArchive を使用して必要な ID を取得できます。 |
-OutputDirectory(必須) | cmdlet がエクスポートされたアイテムを配置するフォルダのパスを指定します。200 文字までの絶対パス、相対パス、また UNC パスを入力します。パスにスペースが含まれる場合は引用符で囲みます。 指定されたフォルダが存在しない場合、cmdlet は作成を試みます。 |
-SearchString | エクスポートに選択したアイテムを識別する検索クエリーを指定します。Enterprise Vault Search で特定のアイテムを検索する場合と同じクエリー構文を使用できます。たとえば、検索クエリー "to:mike_smith" はそのユーザーが受信者であったアイテムのみをエクスポート対象として選択します。 クエリーにスペースが含まれる場合は引用符で囲みます。 クエリー構文について詳しくは、Enterprise Vault Search のオンラインヘルプを参照してください。 |
-Format | アイテムをエクスポートする形式を指定します。指定可能な値は EML、NATIVE、および PST で、デフォルトは NATIVE です。PST にエクスポートするには、ローカルサーバーと、指定したアーカイブ用の Enterprise Vault ストレージサービスをホストしているサーバーの両方で、Microsoft Outlook をインストールし、デフォルトの電子メールクライアントとして設定する必要があります。 NATIVE 値を指定すると、各アイテムが元の形式でエクスポートされます。Microsoft Exchange アイテムの場合は MSG、SMTP アイテムの場合は EML、テキストファイルの場合は TXT などです。 PST 値を指定すると、cmdlet はアイテムを MSG ファイルとしてエクスポートし、PST ファイルにまとめます。PST ファイル内のフォルダ構造はソースアーカイブのフォルダ構造と一致します。ただし、ソースフォルダが 100,000 を超えるアイテムを含んでいる場合は、cmdlet が PST ファイルに超過アイテムを保持するための追加フォルダを自動的に作成します。 エクスポートされたアイテムが 250 MB より大きい場合は、cmdlet はそのアイテムを PST ファイル内に収集せずに外に放置します。アイテムが 2 GB を超える場合は、cmdlet はそのアイテムを MSG としてではなくネイティブ形式でエクスポートします。 |
-MaxThreads | エクスポート処理に使用するスレッドの最大数を指定します。1 から 100 までの値を入力します。デフォルト値は 16 です。 スレッド数を減らすことで、Enterprise Vault サーバーリソースの負荷を最小限に抑えることができます。逆に、分散型または高仕様の Enterprise Vault 環境では、スレッド数を増やすことでスループットを大きくできます。 |
-Retry | 指定すると、前回の実行時にエクスポートされなかったアイテムをエクスポートするように cmdlet を再実行します。たとえば、前回の実行が完了する前に何らかの理由によって停止した場合や、前回の実行が完了したものの、特定のアイテムをエクスポートできなかった場合に、この操作が必要になる可能性があります。 前回の実行で指定したものと同じ ArchiveId と OutputDirectory パラメータ値を指定するよう注意してください。cmdlet は前回指定した値を自動的に使用するので、SearchString と Format パラメータ値を改めて指定する必要はありません。 |
-MaxPSTSizeMB | PST にエクスポートする場合のみ、各 PST ファイルの最大サイズを指定します (MB)。PST ファイルがこの制限に到達すると、cmdlet は残りのアイテムのために自動的に新しいファイルを作成します。500 から 51200 までの値を入力します。デフォルト値は 20480 (20 GB) です。 |
Export-EVArchive -ArchiveId 19D...EVServer1 -OutputDirectory c:\Temp
指定されたアーカイブから出力フォルダ
c:\Temp
にすべてのアイテムをエクスポートするExport-EVArchive -ArchiveId 19D...EVServer1 -OutputDirectory "c:\Exported Items" -SearchString "to:mike_smith"
Mike Smith が受信者であったアイテムのみをエクスポートする
Export-EVArchive -ArchiveId 19D...EVServer1 -OutputDirectory c:\Temp -Format PST -MaxPSTSizeMB 51200
すべてのアイテムを 1 つ以上の PST ファイルにエクスポートします。各ファイルのサイズは最大 50 GB までです。
Export-EVArchive -ArchiveId 19D...EVServer1 -OutputDirectory c:\Temp -MaxThreads 100
指定したアーカイブからのすべてのアイテムのエクスポートに対して 100 個のスレッドを割り当てる
Export-EVArchive -ArchiveId 19D...EVServer1 -OutputDirectory c:\Temp -Retry
指定したアーカイブで、前回すべての必要なアイテムのエクスポートに失敗したエクスポート実行を再試行します。指定した出力フォルダは前回の実行時と同じです。cmdlet は前回の実行で指定したものと同じ検索文字列とフォーマット値を自動的に使います。
"19D...EVServer1","18F...EVServer2","14C...EVServer3" | Export-EVArchive -OutputDirectory "c:\Exported Items"
すべてのアイテムのエクスポート元の 3 つのアーカイブの ID をパイプ処理する
完了時に確認メッセージが表示されます。
さらに、cmdlet は ExportReport_datetime.txt
という名前のレポートファイル、たとえば、ExportReport_20160311125651.txt
を作成します。このファイルはエクスポートしたアイテムの数を示し、cmdlet でエクスポートに失敗したアイテムを識別します。何らかの理由でエクスポートが失敗した場合は、レポートに考えられる原因が示されます。
Get-EVArchiveを参照してください。
Export-EVNARAArchiveを参照してください。
Get-EVRecordSettingsを参照してください。