Enterprise Vault™ PowerShell Cmdlets
- Enterprise Vault PowerShell cmdlet の概要
- アーカイブ: Exchange
- アーカイブ: FSA
- アーカイブ: Skype for Business
- アーカイブ: SMTP
- バックアップ
- 分類
- データベース
- IMAP アクセス
- インデックス
- レコード管理
- 保持計画
- 役割ベースの管理
- サイトおよびサーバー
- タスクおよびサービス
- ボルトストアおよびアーカイブ
New-EVArchive
New-EVArchive は指定した種類のアーカイブを作成します。アーカイブを作成するには、ArchiveName、ArchiveType、VaultStoreName、BillUsageTo を指定する必要があります。
次のサポート対象タイプの新しいアーカイブのみ作成できます。
Domino ジャーナル
Exchange ジャーナル
Exchange パブリックフォルダ
Shared
SMTP
必要に応じて、Description、AdminNote、RetentionPlanName およびインデックス設定を指定できます。
New-EVArchive は、スナップイン Symantec.EnterpriseVault.PowerShell.Snapin.dll
によって提供されます。
New-EVArchive [-ArchiveName] <String> [-ArchiveType] { DominoJournal | ExchangeJournal | PublicFolder | Shared | SMTP} [-VaultStoreName] <String> [-BillUsageTo] <String> [-SiteId <string>] [-Description <String>] [-AdminNote <String>] [-RetentionPlanName <String>] [-IndexLevel {Brief | Full}] [-IndexPreviewLength {128 | 1000}] [-CreateAttachmentPreview <Boolean>] [<CommonParameters>]
表: New-EVArchive パラメータ
パラメータ |
説明 |
---|---|
-SiteId |
アーカイブが作成される Enterprise Vault サイトの ID。このパラメータを省略し、cmdlet がレジストリ内を検索して ID を特定できない場合、New-EVArchive cmdlet は必要なサイト ID を入力するよう求めます。 Get-EVSite を使ってサイト ID を取得することができます。 |
-ArchiveName (required) |
アーカイブの名前。名前には 255 文字まで入力できます。 |
-ArchiveType (required) |
アーカイブの種類。指定可能な値は、次のとおりです。
|
-VaultStoreName (required) |
アーカイブに使用するボルトストアの名前。ボルトストアには 1 つ以上のパーティションが必要です。必要なボルトストアの名前は Get-EVVaultStore cmdlet を使って取得できます。 |
-BillUsageTo (required) |
課金を目的としてこのアーカイブを所有する Windows アカウント名を指定します。 Windows Active Directory ユーザーまたはグループのアカウント名。次のいずれかの形式で値を入力します。
|
-Description |
管理コンソールのアーカイブプロパティで表示される短い説明を提供します。この説明には 127 文字まで入力できます。 |
-AdminNote |
管理コンソールのアーカイブプロパティで表示される管理用のメモを提供します。この値には 127 文字まで入力できます。 |
-RetentionPlanName |
アーカイブに適用する保持計画の名前を指定します。 保持計画は、次の種類のアーカイブのみ指定できます。
|
-IndexLevel |
アーカイブのインデックスに割り当てるインデックスレベル。設定可能な列挙値は次のとおりです。
このパラメータが指定されていない場合、サイトの設定の値が使用されます。 |
-IndexPreviewLength |
Enterprise Vault が検索結果に表示する各アイテムテキストの量。指定可能な値は 128 と 1000 です。 IndexLevel に Brief または 0 が指定されている場合、このパラメータは指定できません。このパラメータが指定されていない場合、サイトの設定の値が使用されます。 |
-CreateAttachmentPreview |
添付ファイルのコンテンツのプレビューを Enterprise Vault で作成するかどうかを指定します。 IndexLevel に Brief または 0 が指定されている場合、このパラメータは指定できません。このパラメータが指定されていない場合、サイトの設定の値が使用されます。 |
New-EVArchive myArchive SMTP myVaultStore example\john
名前が「myArchive」で種類が SMTP のアーカイブを作成します。「myVaultStore」は使用されるボルトストアで、「example\john」は課金に使用される Windows アカウントです。
New-EVArchive myArchive Shared myVaultStore example\john -Description "Shared Archive" -AdminNote "Administrator Note"
名前が「myArchive」で種類が Shared のアーカイブを作成します。「myVaultStore」は使用されるボルトストアで、「example\john」は課金アカウントです。また、説明は「Shared Archive」、管理者用のメモは「Administrator Note」に設定されます。
New-EVArchive myArchive SMTP myVaultStore example\john -Description "SMTP Archive for managers" -RetentionPlanName RetPlanForArchiveManagers
説明が「SMTP Archive for managers」、保持計画が「RetPlanForArchiveManagers」のアーカイブを作成します。
New-EVArchive myArchive SMTP myVaultStore example\john -IndexLevel Brief
アーカイブを作成し、アーカイブインデックスのインデックスレベルに Brief を割り当てます。
New-EVArchive myArchive DominoJournal myVaultStore example\john -IndexLevel Full -IndexPreviewLength 1000 -CreateAttachmentPreview $true
インデックスレベルが Full、インデックスプレビューの長さが 1000 のアーカイブを作成します。また、添付ファイルのプレビューの作成を有効にします。
Import-Csv archives.csv | New-EVArchive
CSV ファイルを使用して多数のアーカイブを作成します。CSV ファイルには、ArchiveName、ArchiveType、VaultStoreName、BillUsageTo などのヘッダーが必要です。必要に応じて、Description、AdminNote、RetentionPlanName などのその他のプロパティを CSV ファイルに含めることができます。
メモ:
Import-Csv cmdlet の既知の制限事項により、パイプライン処理で Import-Csv コマンドレットを使用すると、ブール値はパイプライン処理されず、$false と指定されます。この問題を解決するには、文字列値をインポートした後、パイプラインの次の cmdlet にパイプ処理する前に、その文字列値をブール値に変換します。Import-Csv cmdlet の使用時にインポートされるブール値についてを参照してください。
Import-Csv archives.csv | New-EVArchive | Set-EVArchivePermission -Trustee example\john -Grant Delete
CSV ファイルを使用して多数のアーカイブを作成し、そのすべてのアーカイブに対する削除権限を Windows アカウント「example\john」に付与します。
Get-EVArchive -ArchiveName 'existing archive' -IncludeDetails $true | New-EVArchive -ArchiveName 'new archive' -BillUsageTo example\john
既存のアーカイブのクローンを作成し、課金ユーザーを「example\john」で上書きします。
New-EVArchive は、次のプロパティを持つ Symantec.EnterpriseVault.PowerShell.Commands.NewArchive
型のオブジェクトを返します。
表: New-EVArchive プロパティ
名前 |
形式 |
説明 |
---|---|---|
ArchiveName |
文字列 |
作成されたアーカイブの名前。 |
ArchiveDescription |
文字列 |
作成されたアーカイブの説明。 |
ArchiveType |
EV_STG_API_ARCHIVE_TYPE |
作成されたアーカイブの種類。 |
ArchiveId |
文字列 |
作成されたアーカイブの ID。 |
VaultStoreName |
文字列 |
アーカイブに使用するボルトストアの名前。 |
VaultStoreId |
文字列 |
アーカイブに使用するボルトストアの ID。 |
StorageServerName |
文字列 |
アーカイブに使用するストレージサーバーの名前。 |
IndexerName |
文字列 |
インデックス作成に使用するインデックスサーバーの名前。 |
IndexServerGroup |
文字列 |
アーカイブが属するインデックスサーバーグループの名前 |
RetentionPlanName |
文字列 |
アーカイブに適用した保持計画の名前。 |
BillUsageTo |
文字列 |
課金を目的としてこのアーカイブを所有する Windows Active Directory アカウント。 |
AdminNote |
文字列 |
作成されたアーカイブの管理者用メモ。 |
IndexLevel |
EV_STG_API_INDEX_LEVEL |
ユーザーアーカイブのインデックスレベルの設定。 |
IndexPreviewLength |
整数 |
Enterprise Vault が検索結果に表示する各アイテムのテキスト量。 |
CreateAttachmentPreview |
ブール値 |
添付ファイルのコンテンツのプレビューを Enterprise Vault で作成するかどうかを指定します。 |
Get-EVSiteを参照してください。
Get-EVVaultStoreを参照してください。
Get-EVRetentionPlanを参照してください。