Veritas NetBackup™ 5240 Appliance ハードウェア取り付けガイド

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Product(s): Appliances (3.1.1 (5240))
Platform: 5240
  1. ハードウェアの概要
    1.  
      アプライアンスとストレージシェルフについて
    2.  
      アプライアンスのディスクドライブ
    3.  
      アプライアンスのコントロールパネル
    4.  
      アプライアンス背面パネル
    5.  
      ストレージシェルフディスクドライブ
    6.  
      ストレージシェルフのコントロールパネル
    7.  
      ストレージシェルフの背面パネル
    8.  
      ケーブル
    9.  
      IPMI 構成について
    10.  
      製品のマニュアル
  2. 事前インストールの要件
    1.  
      顧客提供の環境と備品
    2.  
      ストレージシェルフの出荷コンテナの内容
    3.  
      アプライアンスの出荷コンテナの内容
    4.  
      SAS テープアウト機能の有効化
    5.  
      ラックの位置の決定
    6.  
      ラック設置のベストプラクティス
    7.  
      熱放散
    8.  
      SAS-3 ケーブルの長さの確認
    9.  
      52xx および 5330 での IPMI 構成の前提条件
  3. インストールの手順
    1.  
      ストレージシェルフラックレールの取り付け
    2.  
      ラックへのストレージシェルフの取り付け
    3.  
      アプライアンスのラックレールの取り付け
    4.  
      ラックへのアプライアンスの取り付け
    5.  
      ストレージシェルフのベゼルの取り付け
    6.  
      アプライアンスとストレージシェルフの接続の理解
    7.  
      1 台のストレージシェルフへのアプライアンスの接続
    8.  
      複数のストレージシェルフへのアプライアンスの接続
    9.  
      ネットワークケーブルの接続
    10.  
      電源コードの接続
    11.  
      ハードウェアをオンにして動作を検証する
    12.  
      NetBackup Appliance シェルメニューでの IPMI ポートの構成
    13.  
      Veritas リモート管理インターフェースにアクセスして使用する
  4. 付録 A. ストレージシェルフが接続されていない稼働中のアプライアンスに 1 つ以上の
    1.  
      概要
    2.  
      アプライアンスの準備
    3.  
      アプライアンスカバーの取り外し
    4.  
      拡張ストレージキットコンポーネントの取り付け
    5.  
      ラックへのアプライアンスの再取り付け
    6.  
      ストレージシェルフラックの必要条件
    7.  
      ラックの位置の決定
    8.  
      ストレージシェルフのレールの取り付け
    9.  
      ラックへのストレージシェルフ (複数可) の取り付け
    10.  
      アプライアンスとストレージシェルフの接続の理解
    11.  
      1 台のアプライアンスに 1 台のストレージシェルフを接続する
    12.  
      1 台のアプライアンスに 2 台のストレージシェルフを接続する
    13.  
      1 台のアプライアンスに 3 台のストレージシェルフを接続する
    14.  
      1 台のアプライアンスに 4 台のストレージシェルフを接続する
    15.  
      ネットワークケーブルの接続
    16.  
      電源コードの接続
    17.  
      ハードウェアをオンにして動作を検証する
  5. 付録 B. 少なくとも 1 つのストレージシェルフが接続されている稼働中のアプライアンスにストレージシェルフを追加する
    1.  
      概要
    2.  
      最適なパフォーマンスのために、MSDP パーティションをベースディスクから拡張ディスクに移動する
    3.  
      ストレージシェルフの追加シナリオ
    4.  
      ストレージシェルフの取り付け
    5.  
      ケーブルの再接続
  6. 付録 C. 追加のストレージシェルフのディスク容量を追加する
    1.  
      NetBackup Appliance シェルメニューからの追加ストレージシェルフのディスク領域の追加
    2.  
      NetBackup Appliance Web コンソールからの追加ストレージシェルフのディスク領域の追加

最適なパフォーマンスのために、MSDP パーティションをベースディスクから拡張ディスクに移動する

MSDP (Media Server Deduplication Pool) パーティションの全体または一部が Appliance のベースユニット (ベースディスク) にある場合は、MSDP パーティションを拡張ディスクに移動することをお勧めします。この推奨事項は 52xx Appliance に該当し、最適なパフォーマンスのために必要です。

次の手順では、MSDP パーティションをベースディスクから拡張ディスクに移動する方法を説明します。ベースディスクは、Appliance のベースユニットにあります。拡張ディスクは、Appliance に接続されているストレージシェルフにあります。5230 Appliance または 5240 Appliance には、拡張ディスクを 4 台まで接続できます。

次のシナリオを検討します。

  • シナリオ 1 - MSDP パーティションおよび AdvancedDisk パーティションがベースディスクにある拡張ユニットは Appliance に物理的に接続されているが、まだ追加されていない。

  • シナリオ2 - MSDP パーティションがベースディスクにある。 拡張ユニットが構成され、パーティションが存在する。

該当するシナリオを選択し、以下の適切な手順を実行します。

シナリオ 1 - MSDP パーティションをベースディスクから拡張ディスクに移動する

  1. NetBackup Appliance Web コンソールにログオンします。
  2. [管理 (Manage)]>[ストレージ (Storage)]をクリックして、[ディスク (Disks)]セクションに移動します ベースディスクに存在するパーティションを確認します。ベースディスクに MSDP、MSDP カタログ、AdvancedDisk、NetBackup カタログおよび構成のパーティションがあるとします。
  3. ベースディスクが非 MSDP パーティション (AdvancedDisk など) のサイズ調整によって十分に割り当てられていることを確認します。ベースディスクに空きがないようにするには、AdvancedDisk パーティションのサイズを、最大値をわずかに下回る値に調整します。
    • [パーティション (Partitions)]セクションで、[AdvancedDisk]パーティションをクリックしてこのパーティションの詳細ページを開きます。

    • パーティションの詳細ページで、[ディスクのパーティション配布 (Partition Distributions on Disk)]セクションの[リサイズ (Resize)]をクリックします。 [新しいサイズ (New Size)]フィールドに、最大値をわずかに下回るサイズを入力します。

    [リサイズ (Resize)]をクリックしてサイズを変更します。この例では、AdvancedDisk パーティションのサイズを 22.9 GB に変更しています。サイズ調整の上限値は 23 GB です。

    サイズ変更の操作が完了したら、[OK]をクリックします。ページは自動的に更新され、更新されたサイズを反映します。

  4. [ディスク (Disks)]セクションで、[追加 (Add)]リンクをクリックします。追加を確定するには[はい (Yes)]をクリックし、[OK]をクリックして終了します。2 つ目の拡張ユニットにも同じ手順を繰り返します。

    未割り当ての領域が増えていることを確認してください。

  5. MSDP パーティションが占める領域と、ディスク上で MSDP パーティションがどのように配分されているかを確認します。

    [パーティション (Partitions)]セクションで、[MSDP]リンクをクリックして MSDP パーティションの詳細ページを開きます。

    MSDP パーティションの詳細ページで、[ディスクのパーティション配布 (Partition Distributions on Disk)]セクションを確認します。

    この例では、MSDP パーティション全体がベースディスクに存在して 5 GB を占有しています。

    後で拡張ディスクに MSDP パーティションを移動する場合、拡張ディスクに少なくとも 5 GB の未割り当ての領域が必要であることに注意してください。

  6. [ディスクのパーティション配布 (Partition Distributions on Disk)]セクションの[移動 (Move)]をクリックします。
  7. [パーティションの移動 (Move Partition)]ウィンドウが表示されます。 ドロップダウンリストから、パーティションの移動先ディスクを選択します。

    この例では、ベースディスクに存在する MSDP パーティション全体を 1 台の拡張ディスクに移動します。

  8. [移動 (Move)]をクリックして、パーティションを移動します。

    メモ:

    パーティションサイズとシステムの作業負荷によって、パーティションの移動に必要な時間が決まります。

  9. [パーティションの移動 (Move Partition)]のダイアログに、進行の詳細と移動操作の状態が表示されます。操作が完了すれば、[OK]をクリックします。MSDP の詳細ページが自動的に更新されます。
  10. MSDP の詳細ページで、[ディスクのパーティション配布 (Partition Distributions on Disk)]セクションを確認します。MSDP パーティションは拡張ディスクに存在します。

次の手順では、ベースディスクから拡張ディスクへ MSDP パーティションを移動する方法 (拡張ディスクにパーティションが構成されている場合) を説明します。

シナリオ 2 - MSDP パーティションをベースディスクから拡張ディスクに移動する

  1. NetBackup Appliance Web コンソールにログオンします。
  2. [管理 (Manage)]、[ストレージ (Storage)]の順にクリックします。

    [パーティション (Partitions)]領域で、[MSDP]をクリックして MSDP の詳細ページを開きます。

  3. MSDP パーティションの詳細ページで、[ディスクのパーティション配布 (Partition Distributions on Disk)]セクションを確認します。

    すべてのディスクの[種類 (Type)]が[ベース (Base)]の場合、MSDP パーティションの全体または一部がベースディスクにあります。この例では、MSDP パーティションはベースディスクや拡張ディスク上にあります。

    すべてのディスクのタイプが[拡張 (Expansion)]の場合、MSDP パーティションはベースディスクにありません。 この場合、MSDP パーティションを移動する必要はありません。残りの手順は無視してください。

  4. [ディスクのパーティション配布 (Partition Distributions on Disk)]セクションの[移動 (Move)]をクリックします。
  5. [パーティションの移動 (Move Partition)]ウィンドウが表示されます。 ドロップダウンリストから、パーティションの移動先ディスクを選択します。

    移動先ディスクは展開ディスクになっている必要があります。

  6. [移動 (Move)]をクリックして、パーティションを移動します。

    メモ:

    パーティションサイズとシステムの作業負荷によって、パーティションの移動に必要な時間が決まります。

  7. 操作が完了したら、[OK]をクリックして[パーティションの移動 (Move Partition)]ウィンドウを閉じます。