Veritas NetBackup™ ログリファレンスガイド
- ログの使用
- バックアッププロセスおよびログ記録
- メディア、デバイスプロセスおよびログ記録
- リストアプロセスおよびログ記録
- 高度なバックアップおよびリストア機能
- ストレージのログ記録
- NetBackup 重複排除ログ
- OpenStorage Technology (OST) のログ記録
- SLP (Storage Lifecycle Policy) および自動イメージレプリケーション (A.I.R.) のログ記録
- スナップショット技術
- ログの場所
- Java ベースの管理コンソールのログ記録
Windows のイベントビューアのログオプション
NetBackup Windows マスターサーバーは、NetBackup プロセスからのメッセージをアプリケーションイベントログおよび通常の場所に書き込むように設定できます。 これらのメッセージは、Windows イベントビューアで確認することができ、サードパーティのツールを使って、アプリケーションイベントログでこれらのメッセージを監視することもできます。
アプリケーションイベントログへのメッセージの書き込みに使用できる 2 つのログオプションがあります。これらのオプションは別々に使うことも、組み合わせて使うこともでき、次のようにログに書き込むプロセスのタイプに固有です。
統合されたプロセス (nbrb のようにプロセス名が nb で始まるプロセス) を監視するには、vxlogview コマンドを使用します。
レガシープロセス (bpdbm のようにプロセス名が bp で始まるプロセス) を監視するには、
eventlog
ファイルを設定します。
メモ:
vxlogcfg コマンドまたは eventlog ファイルでこの設定を有効にするには、NetBackup サービスを再起動する必要があります。
オリジネータの統合されたログアプリケーションと診断メッセージを Windows イベントビューアアプリケーションログに配信するには、vxlogcfg コマンドを使用して、そのオリジネータの LogToOslog 値を true に設定します。
次の例では、Windows イベントビューアのアプリケーションログに nbrb のアプリケーションメッセージと診断メッセージを送ります。
# vxlogcfg -a -o nbrb -p NB -s "LogToOslog=true"
また、オペレーティングシステムのログ記録が nbrb で有効化されると、次の例のメッセージが Windows イベントビューア アプリケーションログに書き込まれます。
from nbrb - request ID {1C7FF863-4BCB-46EA-8B35-629A43A4FF1F} failed with status 0 (Not Enough Valid Resources); releasing 2 allocated resources
メモ:
この設定を有効にするには、NetBackup サービスを再起動する必要があります。
このオプションを変更すると、無視できるエラーメッセージも Windows イベントビューアアプリケーションログに書き込まれます。たとえば、次のコマンドを指定する場合、
# vxlogcfg -a -o nbpem -p NB -s "LogToOslog=true"
次のような無視できるメッセージの例が、ストレージライフサイクルポリシーが存在しない場合に、Windows イベントビューアアプリケーションログに書き込まれます。
call NBProxy::getClientList failed to nbproxy with status 227
vxlogcfg の詳しい説明は、『NetBackup コマンドリファレンスガイド』を参照してください。
eventlog ファイルを使うには、次の操作を実行します。
メモ:
この設定を有効にするには、NetBackup サービスを再起動する必要があります。
eventlog のパラメータは重大度と種類を表します。パラメータには次の性質があります。
重大度 (Severity) |
|
種類 (Type) |
|
どちらのパラメータも 10 進数で指定され、次の値を表すビットマップと等価です。
重大度 (Severity) | 1 = 不明 2 = デバッグ 4 = 情報 8 = 警告 16 = エラー 32 = 重要 |
種類 (Type) | 1 = 不明 2 = 一般 4 = バックアップ 8 = アーカイブ 16 = 検索 32 = セキュリティ 64 = バックアップ状態 128 = メディアデバイス |
eventlog ファイルを構成して、複数の異なる重大度と種類を含んでいるメッセージをログに記録できます。eventlog ファイルで 56 255 のエントリを指定すると、結果は次のようになります。
エントリ 56 | 重大度が警告、エラーおよび重要のメッセージを含むログを生成します。 (56 = 8 + 16 + 32) |
エントリ 255 | すべての種類のメッセージを含むログを生成します。(255 = 1 + 2 + 4 + 8 + 16 + 32 + 64 +128) |
次のメッセージの例は、Windows イベントビューアのアプリケーションログに書き込まれます。
16 4 10797 1 cacao bush nbpem backup of client bush exited with status 71
各値の定義は次のとおりです (左から順)。
重大度: 16 (エラー)
種類: 4 (バックアップ)
ジョブ ID = 10797
ジョブグループ ID: 1
サーバー: cacao
クライアント: bush
プロセス: nbpem
文字列: クライアント bush のバックアップが状態 71 で終了しました (backup of client bush exited with status 71)