vxlogcfg を使用した統合ログの設定の例
vxlogcfg コマンドを使用してログレベルやロールオーバーの設定を変更できます。
vxlogcfg コマンドには次の性質があります。
次の例は、vxlogcfg コマンドを使って統合ログ機能の設定を構成する方法を示します。
表: vxlogcfg コマンドの使用例
項目 | 例 |
---|
最大ログファイルサイズの設定 | デフォルトでは、統合ログファイルの最大サイズは 51200 KB です。ログファイルのサイズが 51200 KB に達すると、そのファイルは閉じられ、新しいログファイルが開かれます。 MaxLogFileSizeKB オプションを使用して最大ファイルサイズを変更できます。 次のコマンドでは、NetBackup 製品のデフォルトの最大ログサイズが 100000 KB に変更されます。 # vxlogcfg -a -p 51216 -o Default -s
MaxLogFileSizeKB=100000 MaxLogFileSizeKB を有効にするには、RolloverMode オプションに FileSize を設定する必要があります。 # vxlogcfg -a --prodid 51216 --orgid Default -s
RolloverMode=FileSize MaxLogFileSizeKB は、オリジネータごとに設定できます。 構成されていないオリジネータではデフォルト値が使用されます。次の例では、nbrb サービス (オリジネータ ID 118) のデフォルト値を上書きしています。 # vxlogcfg -a -p 51216 -o nbrb -s
MaxLogFileSizeKB=1024000 |
ログの再利用の設定 | 次の例では、nbemm ログ (オリジネータ ID 111) に対して自動ログファイル削除を設定しています。 # vxlogcfg -a --prodid 51216 --orgid 111 -s
RolloverMode=FileSize MaxLogFileSizeKB=512000
NumberOfLogFiles=999 LogRecycle=TRUE この例では、nbemm のロールオーバーモードを FileSize に設定し、ログの再利用をオンに設定しています。ログファイルの数が 999 を超えると、最も古いログファイルが削除されます。例 5 に、ログファイルの数を制御する方法を示します。 |
デバッグレベルおよび診断レベルの設定 | 次の例は、プロダクト ID NetBackup (51216)のデフォルトのデバッグレベルおよび診断レベルを設定しています。 # vxlogcfg -a --prodid 51216 --orgid Default -s
DebugLevel=1 DiagnosticLevel=6 |
統合ログ機能の設定の表示 | 次の vxlogcfg の例では、特定のオリジネータ (nbrb サービス) で有効になっている統合ログ機能の設定を表示する方法を示しています。出力に MaxLogFileSizeKB、NumberOfLogFiles および RolloverMode が含まれていることに注意してください。 # vxlogcfg -l -o nbrb -p NB Configuration settings for originator 118,
of product 51,216...
LogDirectory = /usr/openv/logs/nbrb/
DebugLevel = 1
DiagnosticLevel = 6
DynaReloadInSec = 0
LogToStdout = False
LogToStderr = False
LogToOslog = False
RolloverMode = FileSize | LocalTime
LogRecycle = False
MaxLogFileSizeKB = 51200
RolloverPeriodInSeconds = 43200
RolloverAtLocalTime = 0:00
NumberOfLogFiles = 3
OIDNames = nbrb
AppMsgLogging = ON
L10nLib = /usr/openv/lib/libvxexticu
L10nResource = nbrb
L10nResourceDir = /usr/openv/resources
SyslogIdent = VRTS-NB
SyslogOpt = 0
SyslogFacility = LOG_LOCAL5
LogFilePermissions = 664
|
vxlogcfg の詳しい説明は、『NetBackup コマンドリファレンスガイド』を参照してください。