vxlogmgr を使用した統合ログの管理の例
次の例は、vxlogmgr コマンドを使って統合ログファイルを管理する方法を示します。ログファイルの管理は、ログファイルの削除や移動などの操作を含んでいます。
表: vxlogmgr コマンドの使用例
項目 | 例 |
---|
ログファイルの表示 | nbrb サービスのすべての統合ログファイルを表示します。 # vxlogmgr -s -o nbrb
/usr/openv/logs/nbrb/51216-118-1342895976-050503-00.log
/usr/openv/logs/nbrb/51216-118-1342895976-050504-00.log
/usr/openv/logs/nbrb/51216-118-1342895976-050505-00.log
Total 3 file(s) |
最も古いログファイルの削除 | <Check Alignment of PHs> vxlogcfg の NumberOfLogFiles オプションに 1 が設定されている場合、次の例を実行すると、nbrb サービスのログファイルのうち、最も古い 2 つのログファイルが削除されます。 # vxlogcfg -a -p 51216 -o nbrb -s NumberOfLogFiles=1
# vxlogmgr -d -o nbrb -a
Following are the files that were found:
/usr/openv/logs/nbrb/51216-118-1342895976-050504-00.log
/usr/openv/logs/nbrb/51216-118-1342895976-050503-00.log
Total 2 file(s)
Are you sure you want to delete the file(s)? (Y/N):
Y
Deleting
/usr/openv/logs/nbrb/51216-118-1342895976-050504-00.log ...
Deleting
/usr/openv/logs/nbrb/51216-118-1342895976-050503-00.log ... |
最も新しいログファイルの削除 | NetBackup によって 15 日以内に作成されたすべての統合ログファイルを削除します。 # vxlogmgr -d --prodid 51216 -n 15 ログファイルを削除する前に、それらのログファイルを必ず切り替え (ローテーションし) ます。 |
特定のオリジネータのログファイルの削除 | オリジネータが nbrb のすべての統合ログファイルを削除します。 # vxlogmgr -d -o nbrb ログファイルを削除する前に、それらのログファイルを必ず切り替え (ローテーションし) ます。 |
すべてのログファイルの削除 | NetBackup のすべての統合ログファイルを削除します。 # vxlogmgr -d -p NB ログファイルを削除する前に、それらのログファイルを必ず切り替え (ローテーションし) ます。 |
ログファイル数の管理 | vxlogmgr コマンドを、vxlogcfg コマンドの NumberOfLogFiles オプションと組み合わせて使用することで、ログファイルを手動で削除できます。 たとえば、NumberOfLogFiles オプションが 2 に設定され、10 の統合ログファイルがあり、クリーンアップが実行されていないとします。次を入力することで、最も新しい 2 つのログファイルを保持し、他のすべてのオリジネータを削除します。 # vxlogmgr -a -d 次のコマンドでは、すべての PBX オリジネータの 2 つの最新のログファイルが保持されます。 # vxlogmgr -a -d -p ics 次のコマンドを実行すると、nbrb サービスの古いログファイルだけを削除します。 # vxlogmgr -a -d -o nbrb |
ディスク領域の使用状況の管理 | cron ジョブなどで vxlogmgr -a -d コマンドを定期的に実行することで、ログを削除したり、統合ログが使用しているディスク領域を監視できます。 特定のオリジネータが使用するディスク領域は、次のようにして計算できます。 オリジネータの NumberOfFiles * オリジネータの MaxLogFileSizeKB 統合ログ機能が使用する合計ディスク領域は、それぞれのオリジネータが使用するディスク領域の合計です。すべてのオリジネータの NumberOfFiles 設定および MaxLogFileSizeKB 設定が変更されていない場合、統合ログ機能が使用する合計ディスク容量は次のとおりです。 オリジネータの数 * デフォルトの MaxLogFileSizeKB * デフォルトの NumberOfFiles vxlogcfg コマンドを使って、現在の統合ログ設定を表示します。 たとえば、次の条件を想定します。 vxlogmgr -a -d -p NB が、1 時間に 1 回の cron ジョブに構成されている。 すべてのオリジネータの MaxLogFileSizeKB および NumberOfFiles が、デフォルト設定のままで変更されていない。 ホストのアクティブな NetBackup オリジネータの数は 10 です。 (BMR も NDMP も実行していない NetBackup マスターサーバーに特有。) MaxLogFileSizeKB のデフォルトが 51200 である。 NumberOfFiles のデフォルトが 3 である。
統合ログ機能が使用する合計ディスク領域を計算するには、上記の式に例からの値を挿入します。結果として、次の処理が行われます。 10 * 51200 * 3 KB = 1,536,000 KB の追加のディスク領域が 1 時間ごとに使用されます。 |
vxlogmgr の詳しい説明は、『NetBackup コマンドリファレンスガイド』を参照してください。