NetBackup ™ セキュリティおよび暗号化ガイド

NetBackup サービスがローカルサービスアカウントのコンテキストで実行されている場合の Windows 証明書ストアの制限事項

NetBackup サービスがローカルサービスアカウントのコンテキストで実行されている場合、サービスには秘密鍵を読み取る権限が付与されている必要があります。NetBackup は証明書の登録時に秘密鍵の権限を更新し、NetBackup サービスに秘密鍵への読み取りアクセス権を付与します。

権限を設定するには、使用する証明書の CSP (暗号サービスプロバイダ) または KSP (キーストレージプロバイダ) がセキュリティ記述子をサポートしている必要があります。

セキュリティ記述子がプロバイダによってサポートされているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

nbcertcmd -ecaHealthCheck -serviceUser LocalService

コマンドラインオプションについて詳しくは、『NetBackup コマンドリファレンスガイド』を参照してください。

プロバイダでセキュリティ記述子がサポートされていない場合は、セキュリティ記述子をサポートするプロバイダを使用するか、管理者アカウントを使用して NetBackup サービスを実行する必要があります。

プロバイダを変更するには、証明書を再配備する必要があります。証明書が配備された後は、プロバイダを変更できません。セキュリティ記述子をサポートするプロバイダは、Microsoft ソフトウェアキーストレージプロバイダ、Microsoft Enhanced Cryptographic Provider v1.0、Microsoft Enhanced RSA and AES Cryptographic Provider、Microsoft Strong Cryptographic Provider などです。

PFX ファイルがある場合は、そのファイルを再インポートしてプロバイダを変更できます。

ADCS で配備された証明書の場合、証明書テンプレートからプロバイダを変更し、証明書を再び配備できます。

構成に応じて新しい証明書を要求する際にプロバイダを選択することもできます。

管理者アカウントを使用して NetBackup サービスを実行するには、次のコマンドを実行します。

nbserviceusercmd.exe -changeUser

コマンドラインオプションについて詳しくは、『NetBackup コマンドリファレンスガイド』を参照してください。