Veritas NetBackup™ インストールガイド
- インストールの準備
- NetBackup ライセンス
- UNIX システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- Windows システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- 管理インターフェースについて
- NetBackup クライアントソフトウェアのインストール
- NetBackup の構成
- NetBackup ソフトウェアのアップグレード
- NetBackup サーバーおよびクライアントソフトウェアの削除
- リファレンス
Windows システムでのローカル、リモート、またはクラスタ化されたサーバーインストールの実行
次の手順を使って、Windows コンピュータで NetBackup のローカル、リモート、クラスタ化されたインストールを実行します。
NetBackup 8.2 サーバーソフトウェアをローカル、リモート、クラスタ化された Windows サーバーにインストールする方法
- システムにログオンします。管理者権限でログオンしてください。
ローカルインストールの場合、NetBackup をインストールするシステムにログオンします。
リモートインストールの場合、NetBackup をインストールするホストすべてへのネットワークアクセスを持つシステムにログオンします。
クラスタインストールの場合、アクティブノード (共有ディスクが存在するノード) にログオンします。
- イメージが保存されているディレクトリに移動して、Browser.exe を実行して NetBackup インストールウィザードを起動します。
- ブラウザの初期画面 ([ホーム (Home)]) で、[Installation]をクリックします。
- [Installation]画面で、[NetBackup Server Software Installation]をクリックします。
- [ようこそ (Welcome)]画面で内容を確認して[次へ (Next)]をクリックします。
- (該当する場合) 以前にこのホストに NetBackup 8.2 をインストールしている場合、[プログラムのメンテナンス (Program Maintenance)]ダイアログが表示されます。
[変更 (Modify)]を選択してローカルホストのインストール設定を変更するか、またはローカルホストをリモートホストへのプッシュインストールを実行するためのプラットフォームとして使用します。
[修復 (Repair)]を選択して、NetBackup 8.2 をローカルホストで元の状態にリストアします。
NetBackup 8.2 をローカルホストから削除するには、[削除 (Remove)]を選択します。
- [使用許諾契約 (License Agreement)]画面で、次の処理をして[次へ (Next)]をクリックします。
[I agree to and accept the terms of the license agreement]にチェックマークを付けます。
ソフトウェアをインストールするにはこの項目を選択する必要があります。
- [Veritas NetBackup Installation Type]画面で以下の情報を入力します。
Where to install
ローカルインストールの場合、[Install to this computer only]を選択します。
リモートインストールの場合、[Ins all to multiple computers on your network]を選択します。
クラスタインストールの場合は、[Install a clustered Master Server]を選択します。
このオプションは、システムが Windows Server Failover Cluster(WSFC)または VCS クラスタ環境用に構成されていることがインストール処理で判断された場合にのみ表示されます。
Typical
デフォルト設定の NetBackup をインストールするには、このオプションを選択します。
Custom
任意の設定の NetBackup をインストールするには、このオプションを選択します。
[次へ (Next)]をクリックします。
- [NetBackup のライセンスキーとサーバーの種類 (NetBackup License Key and Server Type)]画面で、次の情報を指定します。
License Key
製品購入時に提供された製品のライセンスを入力します。
指定するライセンスによって選択可能なコンポーネントが決まります。たとえば、マスターサーバーのライセンスを入力した場合にのみ、[NetBackup マスターサーバー (NetBackup Master Server)]の隣にあるアイコンをクリックできます。
リモートインストールやクラスタインストールの場合:
メモ:
ここに入力するライセンスは、他のノードに送信されます。ライセンスによってアドオン製品を使用できるようになります。アドオン製品がすでにインストールされているノードに NetBackup をプッシュインストールした場合、ライセンスはアドオン製品に対して機能します。
インストール処理中、ユーザーが、リモートインストールを実行するための適切なクレデンシャルを所有していることを確認するために、次の操作が実行されます。
インストール先のクラスタシステムを選択すると、クラスタのすべてのノードに対する適切な管理クレデンシャルを所有しているかどうかが確認されます。適切なクレデンシャルを所有していない場合は、そのシステムはリストに追加されません。
適切なクレデンシャルを所有している場合は、ライセンスが必要かどうかが NetBackup によって再度確認されます。必要なライセンスが入力されなかった場合は、そのシステムはリストに追加できません。そのノードにインストールするために、有効なライセンスを入力する必要があります。無効なライセンスを入力すると、この画面は有効なライセンスを入力するまで表示されたままになります。
NetBackup Master Server
マスターサーバーソフトウェアをインストールするには、このアイコンをクリックします。
NetBackup Media Server
ローカルインストールまたはリモートインストールの場合は、このアイコンをクリックしてメディアサーバーソフトウェアをインストールします。
Disaster Recovery Master Server
マスターサーバーのディザスタリカバリを実行するには、このオプションを選択します。ディザスタリカバリの操作には、その他の手順とこのマニュアルで説明されていない情報が必要です。詳細情報を参照できます。
- [カスタマ登録キー (Customer Registration Key)]画面で、カスタマ登録キーの場所を入力します。このファイルを Veritas Smart Meter サイトからダウンロードし、適切なマスターサーバーに配置します。Veritas Smart Meter に関する詳しい情報を参照できます。
Veritas Smart Meter についてを参照してください。
NetBackup 8.1.2 へのインストールとアップグレード中は、インストーラが
veritas_customer_registration_key.json
ファイルを最終的なインストール先にコピーするのを許可してください。NetBackup はこの処理を介してファイルの権限と所有権を正しく設定できます。インストールまたはアップグレード以外の処理でこのファイルをシステムに配置すると、処理は正しく動作しない可能性があります。 - [NetBackup Web サービス (NetBackup Web Services)]画面で、アカウントの種類とアカウントの詳細を指定します。
どの種類のアカウントを使用する必要がありますか? (What types of acccounts should we use?)
[ローカル (Local)]または[ドメイン (Active Directory) (Domain (Active Directory))]を選択します。
Web サーバーを、ローカルホストに存在するユーザーおよびグループアカウントに関連付ける場合は[ローカル (Local)]を選択します。
Web サーバーを、信頼済みの Windows ドメインに存在するユーザーおよびグループアカウントに関連付ける場合は[ドメイン (Active Directory) (Domain (Active Directory))]を選択します。
既存のアカウントの詳細とは何ですか (What are the existing account details)
次に示すように、情報を指定します。
[ドメイン (Domain)]: アカウントの種類の選択を[ドメイン (Active Directory) (Domain (Active Directory))]にする場合は、ユーザーおよびグループアカウントが属するドメインの名前を指定します。
[グループ (Group)]: Web サーバーに関連付けるグループアカウントの名前を指定します。
[ユーザー (User)]: Web サーバーに関連付けるユーザーアカウントの名前を指定します。セキュリティ上の理由により、ホストの管理者権限を持つユーザーアカウントを指定しないでください。
[パスワード (Password)]: [ユーザー (User)]フィールドでユーザーアカウントのパスワードを指定しますです。
メモ:
インストール後は、NetBackup Web サーバーのユーザーアカウントを変更することはできません。インストール後に Web サーバーのアカウントを再構成することはできないため、このアカウントは削除しないでくさい。
詳細情報を参照できます。
- (該当する場合のみ) この手順は[Custom]であるローカルインストールにのみ適用されます。[Typical]インストールの場合は、次の手順へスキップします。
この手順では、[NetBackup インストールフォルダ (NetBackup Installation Folder)]、[NetBackup ポート番号 (NetBackup Port Numbers)]、[NetBackup サービス (NetBackup Services)]を選択して構成する方法について記述します。
NetBackup インストールフォルダ
この画面では、NetBackup ファイルがインストールされる場所を選択できます。
宛先フォルダ
デフォルトでは、NetBackup ファイルは次の場所にインストールされます。
C:\Program Files\VERITAS
NetBackup のインストール先のフォルダを変更する方法
[変更 (Change)]をクリックします。
優先の場所を参照し、新規または既存のフォルダを指定します。
[次へ (Next)]をクリックします。
インストールフォルダの制限事項についての追加情報を参照できます。
NetBackup インストールディレクトリの制限事項を参照してください。
[次へ (Next)]をクリックします。
[NetBackup ポート番号 (NetBackup Port Numbers)]
構成に必要な場合は、この画面からポート番号を変更できます。
NetBackup と他社製品が同じポートを共有しようとして競合が発生した場合、ポート番号の変更が必要になることがあります。 また、ファイアウォールでセキュリティの問題を引き起こすポートの競合が発生している場合にも変更できます。
ポート番号を変更するには、置き換えるポート番号を選択し、新しい番号を入力します。
[次へ (Next)]をクリックします。
NetBackup サービス
この画面で、次の NetBackup サービスの起動アカウントおよび起動の種類を指定します。
ログオン
[ローカルシステムアカウント (Local System account)]または[アカウント(account)]を指定します。
デフォルトでは、[ローカルシステムアカウント (Local System account)]が選択されるので、NetBackup は組み込みシステムアカウントを使います。このオプションを選択すると、その下のフィールドは無効になります。
異なるアカウントを指定する方法
[アカウント (This account)]を選択します。
次のフィールドにアカウント情報を入力します。
ドメイン (Domain)
ユーザー名 (Username)
パスワード (Password)
スタートアップの種類
このオプションは、NetBackup ホストを再起動する必要がある場合、NetBackup サービスが自動的に開始するかどうかを判断します。 デフォルトは[Automatic]です。
再起動後、NetBackup サービスを手動で開始するには、[Manual]を選択します。
[インストール後にジョブに関連する NetBackup サービスを起動する (Start job-related NetBackup services following installation)]
デフォルトでは、インストールが完了した後、ジョブに関連するサービスが自動的に開始するように設定されています。
ジョブに関連するサービスが自動的に開始しないようにするには、ボックスをクリックしてチェックマークを外します。
[安全な中止 (Safe Abort)]オプション
このオプションは、インストールの一部として再起動が必要な場合、どのようにインストールを続行するかを判断します。
このオプションを選択した場合、インストール処理で再起動が必要であると判断されると、インストールは停止します。システムは元の状態にロールバックされます。
このオプションを選択しない場合、インストール処理で再起動が必要であると判断されても、インストールは続行します。
[次へ (Next)]をクリックします。
- [NetBackup System Names]画面で、次の情報を入力します。
マスターサーバー名 (Master Server Name)
(該当する場合のみ) ローカルマスターサーバーインストールの場合は、ローカルコンピュータの名前を入力します。クラスタインストールの場合は、クラスタの仮想サーバー名を入力します。
メディアサーバーのインストールの場合は、この名前を、そのメディアサーバーが構成されるマスターサーバー名に変更する必要があります。
追加サーバー (Additional Servers)
このサーバーと通信する追加の NetBackup マスターサーバーおよびメディアサーバーの名前を入力します。 後で NetBackup をインストールするコンピュータの名前を含めます。
複数の名前を入力するには、それぞれの名前をカンマで区切るか、またはそれぞれの名前の後で Enter キーを押します。
メディアサーバー名 (Media server name)
このフィールドはローカルの NetBackup Enterprise メディアサーバーのインストールの場合にのみ表示されます。
メディアサーバーソフトウェアをインストールする場合、このフィールドはデフォルトでローカルサーバー名になります。
OpsCenter Server Name (省略可能)
OpsCenter は、NetBackup 用の Web ベースの管理ツールです。
OpsCenter サーバーを使用しているか、またはインストールする場合は、そのサーバーのサーバー名か IP アドレスをここに入力します。
クラスタサーバーには、仮想名を使わないでください。 その代わり、クラスタノードの実際のホスト名を使います。
[次へ (Next)]をクリックします。
- 必要なコンピュータ名を指定すると、インストーラによってセキュリティ構成が判別されます。
- [外部証明書 (External Certificate)]画面で、外部認証局 (ECA) を構成する方法に基づいて、3 つのラジオボタンのいずれかを選択します。選択した方法に応じて、異なる情報を入力する必要があります。
[Windows 証明書ストアの使用 (Use Windows certificate store)]
証明書の場所は、証明書ストア名\発行者の識別名\サブジェクトの識別名のように入力する必要があります。
メモ:
証明書ストアを指定するときは、任意の名前に対して $hostname 変数を使用できます。実行時に $hostname 変数はローカルホストの名前を評価します。このオプションを使用すると、NetBackup ソフトウェアを多数のクライアントにプッシュインストールするときに柔軟性が高まります。
あるいは、Windows 証明書の場所をカンマ区切りのリストで指定できます。たとえば、MyCertStore\IssuerName1\SubjectName, MyCertStore\IssuerName2\SubjectName2, MyCertStore4\IssuerName1\SubjectName5 のように指定できます。
次に、表示されるラジオボタンから、証明書失効リスト (CRL) オプションを選択します。
[証明書に定義されている CRL を使用する (Use the CRL defined in the certificate)]: 追加の情報は不要です。
[次のパスにある CRL を使用する (Use the CRL at the following path)]: CRL のパスを入力するように求められます。
[CRL は使用しない (Do not use a CRL)]
[ファイルから証明書を使用する (Use certificate from a file)]
このオプションを選択した後、次を指定します。
[証明書ファイル (Certificate file)]: このフィールドには、証明書ファイルへのパスと証明書のファイル名を指定する必要があります。
[トラストストアの場所 (Trust store location)]: このフィールドには、トラストストアへのパスとトラストストア名を指定する必要があります。
[秘密鍵のパス (Private key path)]: このフィールドには、秘密鍵ファイルへのパスと秘密鍵のファイル名を指定する必要があります。
[パスフレーズファイル (Passphrase file)]: このフィールドでは、パスフレーズファイルへのパスとパスフレーズのファイル名を指定する必要があります。このフィールドは必要に応じて指定します。
[CRL オプション (CRL option)]: お使いの環境の正しい CRL オプションを指定します。
[証明書に定義されている CRL を使用する (Use the CRL defined in the certificate)]: 追加の情報は不要です。
[次のパスにある CRL を使用する (Use the CRL at the following path)]: CRL のパスを入力するように求められます。
[CRL は使用しない (Do not use a CRL)]
[セキュリティなしで続行 (Proceed without security)]
潜在的な問題を一覧表示する警告メッセージが表示されます。現在のセキュリティ構成の状態に応じて、外部 CA 証明書が構成されるまで、NetBackup がバックアップやリストアを実行できない場合があります。
[次へ (Next)]をクリックして続行します。このプロセスの手順 20 に進みます。
- 続行を決定すると、インストーラは認証局の証明書の詳細をフェッチします。オプションとして、[キャンセル (Cancel)]をクリックするとこの処理を中断できます。[キャンセル (Cancel)]をクリックした場合は、インストールを再実行するか、必要なセキュリティコンポーネントを使用せずにインストールを続行する必要があります。必要なセキュリティコンポーネントが存在しない場合はバックアップとリストアが失敗します。
- 認証局の指紋の入力を求められたら入力します。
指紋情報を承認すると、インストーラは認証局の証明書の詳細を保存します。オプションとして、[キャンセル (Cancel)]をクリックするとこの処理を中断できます。[キャンセル (Cancel)]をクリックした場合は、インストールを再実行するか、必要なセキュリティコンポーネントを使用せずにインストールを続行する必要があります。必要なセキュリティコンポーネントが存在しない場合はバックアップとリストアが失敗します。
- インストーラは認証局の証明書の保存後にホスト証明書をフェッチします。オプションとして、[キャンセル (Cancel)]をクリックするとこの処理を中断できます。[キャンセル (Cancel)]をクリックした場合は、インストールを再実行するか、必要なセキュリティコンポーネントを使用せずにインストールを続行する必要があります。必要なセキュリティコンポーネントが存在しない場合はバックアップとリストアが失敗します。
- (該当する場合) [セキュリティトークン (Security Token)]画面でプロンプトが表示された場合は、セキュリティトークンを入力します。
セキュリティトークンが発行された場合は、以下に入力してください (If you were issued a security token, enter it below)
トークンの形式は大文字で 16 文字です。また、[セキュリティトークンを指定せずに続行 (Proceed without providing a security token)]オプションを選択することもできます。このオプションを選択すると、次の警告が表示されます。
一部の環境では、セキュリティトークンの指定の失敗によりバックアップが失敗する可能性があります。質問がある場合、バックアップ管理者に問い合わせてください (In some environments, failure to provide a security token can result in failed backups. Contact your backup administrator if you have questions)
オプションとして、セキュリティトークンを入力した後に[キャンセル (Cancel)]をクリックするとホスト証明書の配備を中断できます。[キャンセル (Cancel)]をクリックした場合は、インストールを再実行するか、必要なセキュリティコンポーネントを使用せずにインストールを続行する必要があります。必要なセキュリティコンポーネントが存在しない場合はバックアップとリストアが失敗します。
- すべてのセキュリティ情報を入力すると、証明書の状態の画面が表示されます。問題がないことが画面に示された場合は、[次へ (Next)]をクリックして続行します。[セキュリティ証明書の状態 (Security Certificate Status)]画面に問題があることが示された場合は、[戻る (Back)]をクリックして必要なセキュリティ情報を再入力します。
このインストールがプッシュインストールである場合、または[セキュリティなしで続行 (Proceed without security)]を選択した場合、このダイアログボックスはスキップされます。
- (該当する場合のみ) リモートインストールのみ
[Veritas NetBackup Remote Hosts]画面で、NetBackup をインストールするホストを指定します。
Windows Destination Systems
[Windows Destination Computers]を右クリックし、ドロップダウンメニューから選択するか、または次の方式を使ってください。
Browse
NetBackup をインストールしたいホストのネットワークを検索するためにここをクリックします。
[Available Systems]ダイアログボックスで追加するコンピュータを選択し、[次へ (Next)]をクリックします。
[Remote Computer Login Credentials]ダイアログボックスで、リモートコンピュータのインストールを実行するために使われるアカウントの[User Name]と[Password]を入力します。
複数のリモートコンピュータにインストールする場合は、[Remember User Name and Password]の隣にあるボックスをクリックします。このオプションを選択すると、各リモートコンピュータにこの情報を入力する必要がなくなります。
[OK]をクリックします。
[Remote Destination Folder]ダイアログボックスで、NetBackup がインストールされる[Destination Folder]を確認または変更します。
デフォルトでは、この場所は
C:\Program Files\Veritas
になります。複数のリモートコンピュータにインストールする場合、同じ場所を使うには、[Use this folder for subsequent systems]の隣にあるボックスをクリックします。このオプションを選択すると、各リモートコンピュータにこの場所を入力する必要がなくなります。
Import
ホスト名のリストを含んでいるテキストファイルをインポートするためにここをクリックします。 テキストファイルを作成する場合、ホスト名は次の形式で定義する必要があります。
Domain\ComputerName
追加 (Add)
ホストを手動で追加するためにここをクリックします。
[Manual Remote Computer Selection]ダイアログボックスが表示されたら、[Domain]と[Computer Name]を入力し、[OK]をクリックします。
[Remote Computer Login Credentials]ダイアログボックスで、リモートコンピュータのインストールを実行するために使われるアカウントの[User Name]と[Password]を入力します。
複数のリモートコンピュータに追加およびインストールする場合は、[Remember User Name and Password]の隣にあるボックスをクリックします。このオプションを選択すると、各リモートコンピュータにこの情報を入力する必要がなくなります。
[OK]をクリックします。
[Remote Destination Folder]ダイアログボックスで、NetBackup がインストールされる[Destination Folder]を確認または変更します。
デフォルトでは、この場所は
C:\Program Files\Veritas\
になります。複数のリモートコンピュータにインストールする場合、同じ場所を使うには、[Use this folder for subsequent systems]の隣にあるボックスをクリックします。このオプションを選択すると、各リモートコンピュータにこの場所を入力する必要がなくなります。
[OK]をクリックします。
削除 (Remove)
[Destination Systems]リストからホストを削除するには、ホストを選択し、ここをクリックします。
変更 (Change)
選択したリモートホストの NetBackup ファイルのインストールの宛先を変更するためにここをクリックします。
[次へ (Next)]をクリックします。
- (該当する場合のみ) クラスタインストールのみ
[NetBackup のリモートホスト (NetBackup Remote Hosts)]画面で、コンピュータに行うインストールのリモートシステム情報を指定します。
初期画面で、[Browse]を右クリックします。
[Available Systems]ダイアログボックスで、追加するコンピュータを選択します。複数のコンピュータを選択する場合は、Ctrl キーを押しながらクリックします。
[次へ (Next)]をクリックします。
[Remote Computer Login Credentials]ダイアログボックスで、リモートシステム上の NetBackup で使用されるユーザー名、パスワードおよびドメインを入力します。
さらにリモートコンピュータを追加する場合は、[Remember User Name and Password]の隣にあるチェックボックスをクリックします。
クレデンシャルを指定したら、クラスタノードを選択し、[Windows Destination Systems]リストに追加します。NetBackup のリモートインストールは、これらのノードで実行されます。インストール先のシステムを選択する場合、ローカルホストも忘れずに選択してください。
NetBackup では、システムを選択するたびに、システムおよびライセンスの確認が実行されます。たとえば、次のように、サーバーインストール先のリモートシステムが、選択した種類と一致するかどうかが確認されます。
NetBackup がインストールされていない場合
リモートシステムは確認済みと見なされます。
NetBackup がインストールされている場合
そのシステム上のインストールの種類と要求しているインストールの種類が比較されます。
無効な組み合わせの場合
問題があることが通知され、そのシステムは選択できません。無効な組み合わせの例として、すでにマスターサーバーになっているリモートシステムにリモート管理コンソールをインストールしようとしている場合があります。
リモートシステムがサポートされていないプラットフォームまたはレベルの場合
問題があることが通知され、そのシステムは選択できません。
また、インストール処理では、リモートシステムに対して適切な管理クレデンシャルが所有されていることも確認されます。管理クレデンシャルを所有していない場合は、[Enter Network Password]画面が表示され、管理者のユーザー名およびパスワードの入力を求められます。
[OK]をクリックし、インストール先のシステムの選択を続けます。
選択するノードごとに、この処理を繰り返します。 ユーザー名およびパスワードは保持することができます。 その場合、ユーザー名またはパスワードが無効な場合にのみ、そのユーザー名またはパスワードが求められるようになります。
次に、クラスタ化された環境でのプッシュインストールに関連する注意事項を示します。
NetBackup は、複数のノードにインストールできます。ただし、クラスタのノード数に対する制限は、NetBackup ではなくクラスタサービスによって設定されます。
言語パッケージおよびその他の NetBackup のアドオン製品は、プッシュ方式でインストールすることができません。アドオン製品は、クラスタグループのノードごとにインストールする必要があります。これらの製品のインストール方法については、各製品のマニュアルを参照してください。
インストールの開始時に入力したライセンスキーだけが、他のノードに送信されます。ライセンスキーによってアドオン製品を使用できるようになります。アドオン製品がすでにインストールされているノードに NetBackup をプッシュインストールした場合、キーはその製品に対して機能します。
[次へ (Next)]をクリックします。
- (該当する場合のみ) クラスタインストールのみ
[Cluster Settings]画面で、仮想ネットワーク情報および物理ネットワーク情報を指定します。
メモ:
インストール中に追加できる仮想 IP アドレスは 1 つだけです。仮想名が複数の IP アドレスに解決できる場合は、インストール後に bpclusterutil -addIP オプションを使用して複数の IP アドレスを追加できます。bpclusterutil コマンドについての詳しい情報を参照できます。
新規インストールの場合、入力する次の構成設定がすべてのノードに適用されます。
新しいクラスタをインストールする場合は、このオプションを選択します。
デフォルトのクラスタ設定は IPv4 です。
次のアドレスを入力します。
Virtual IPv4 Address
仮想サーバー名の解決結果となるべき IP アドレス。
新しいクラスタインストールの場合は、アドレスを手動で入力してください。
IPv4 Subnet Mask
サブネットワークを識別し、ローカルエリアネットワークで IP アドレスを共有できるようにするために使用されます。この数値は、クラスタの仮想 IP アドレスに直接関連付けられています。
IPv6 クラスタを有効にするためには、このオプションを選択します。
次の IP アドレスを入力します。
Virtual IPv6 Address
IPv6 アドレスは CIDR 形式で入力する必要があります。
NetBackup のサービスグループまたはリソースグループを識別するための名前。リソースグループ内のリソースは、依存関係を持ちます。
クラスタで認識される NetBackup の名前。
クライアントソフトウェアをインストールするとき、このホスト名は[NetBackup System Names]画面の[Additional Servers]フィールドに追加する必要があります。
この名前は、クライアントノードへの通信時にサーバーによって使用されます。
Path to Shared Data
クラスタ内のいずれかの共有ディスク上にある、NetBackup の構成情報が格納されるディレクトリ。ディスク (またはドライブ) を示す文字がプルダウンリストに表示されない場合は、その文字を入力します。
NetBackup のクラスタ環境では、クラスタのノードに割り当てられているパブリックネットワークを選択します。
すべてのパラメータを設定した後で、このアイコンをクリックして NetBackup で使えるようにクラスタを設定します。[次へ (Next)]アイコンはクラスタを正常に構成するまで利用できません。
テキストボックスは構成について次の情報を提供します。
既存のクラスタまたは NetBackup クラスタグループを識別します。
正常に構成されたことを示します。
構成中に起きた問題かエラー (構成エラー) を識別します。
メモ:
新しいインストールのクラスタ構成が正しく行われた後に[キャンセル (Cancel)]をクリックすると、ポップアップメッセージが表示されます。このメッセージは取り消しを続行するかどうかを尋ねます。インストールを取り消し、新しいクラスタグループを削除するには、[Yes]をクリックします。インストールを続行し、新しいクラスタグループを保持するには、[No]をクリックし、次に[次へ (Next)]をクリックします。
クラスタ構成が失敗した場合に問題を解決する方法について詳しくは、『NetBackup マスターサーバーのクラスタ化管理者ガイド』を参照してください。
クラスタ構成が正常に行われたことを示すメッセージが表示されたら、[次へ (Next)]をクリックします。
- [Ready to Install the Program]画面で、前述の手順での選択を示す[Installation Summary]を確認します。
メモ:
あらゆる警告メッセージの概略画面を確認することをお勧めします。 インストールを続行する前に問題を解決すれば、インストールおよびアップグレードの問題を防ぐことができます。
次のオプションから 1 つ選択します。
インストールを開始するには、[Install]をクリックします。
前の画面を表示して変更するには[Back]をクリックし、その後、この画面に戻って[Install]をクリックします。
インストールをキャンセルするには、[Cancel]をクリックします。
[Install]をクリックすると、インストール処理が開始され、インストールの進捗状況を示す画面が表示されます。この処理には数分かかる場合があります。
リモートインストールやクラスタインストールの場合、最大 5 つのインストールが同時に起きます。1 つのインストールが完了すると別のインストールが開始し、最大 5 つのインストールが進行中となります。
- [Installation Complete]画面で、次のオプションから選択します。
View installation log file
インストールログファイルは、詳しいインストール情報を提供し、エラーが起きたかどうかを表示します。
次の場所にあるインストールログを確認します。
%ALLUSERSPROFILE%\Veritas\NetBackup\InstallLogs\
メモ:
複数のコンピュータにリモートインストールまたはクラスタインストールを実行する場合、このオプションでは、ローカルコンピュータのログのみを表示できます。インストールのために選択した各コンピュータにそれぞれのインストールログファイルが含まれています。リモートコンピュータのログファイルを表示するためには、Windows エクスプローラのウィンドウを開き、\\<COMPUTERNAME> と入力します。
インストールログを検索し、次のエラーが表示されているかどうかを確認します。
Return Value 3
を含む文字列。次のように色分けされている重大なログメッセージ:
黄色 = 警告。
赤 = エラー。
Finish
インストールを完了するために次のいずれかを選択します。
すべてのサーバーにソフトウェアをインストールした場合は、[Launch NetBackup Administration Console now]の隣にあるボックスをクリックして、[Finish]をクリックします。
NetBackup 管理コンソールを使用して構成ウィザードを起動すると、NetBackup 環境を構成できます。
インストールするサーバーソフトウェアが他にも存在する場合は、[Finish]をクリックします。
次のコンピュータに移動して、必要なサーバーソフトウェアをインストールできます。
- (該当する場合のみ) クラスタ化された NetBackup マスターサーバーで、非アクティブノードに認証局の証明書とホストの証明書をコピーする必要があります。詳細情報を参照できます。
クラスタ化されたマスターサーバーの非アクティブノードで証明書を生成するを参照してください。
マスターサーバーのディザスタリカバリを実行した場合は、最初にトークンを生成し、非アクティブノードのそれぞれにトークンをコピーする必要があります。ディザスタリカバリの処理方法について詳しくは、次を参照してください。
- (該当する場合) NetBackup 環境でクラウドストレージを使用する場合は、クラウド構成ファイルを更新する必要があります。詳細情報を参照できます。
インストール後すぐにマスターサーバー上のクラウド構成ファイルを更新するか、NetBackup 8.2 にアップグレードするを参照してください。
- 他のすべてのサーバーでこの手順のステップを繰り返します。
- すべてのサーバーソフトウェアをインストールすると、クライアントソフトウェアをインストールできるようになります。
NetBackup クライアントのインストールについてを参照してください。
NetBackup クラスタ環境のインストール後の作業を参照してください。
Windows クラスタのインストールまたはアップグレードの確認を参照してください。