Veritas NetBackup™ インストールガイド
- インストールの準備
- NetBackup ライセンス
- UNIX システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- Windows システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- 管理インターフェースについて
- NetBackup クライアントソフトウェアのインストール
- NetBackup の構成
- NetBackup ソフトウェアのアップグレード
- NetBackup サーバーおよびクライアントソフトウェアの削除
- リファレンス
NetBackup マスターサーバー Web サーバーのユーザーとグループの作成
NetBackup 8.0 より、NetBackup マスターサーバーには、重要なバックアップ操作をサポートするための構成済み Web サーバーが含まれます。この Web サーバーは、権限が制限されているユーザーアカウント要素の下で動作します。これらのユーザーアカウント要素は、各マスターサーバー (またはクラスタ化されたマスターサーバーの各ノード) で使用できる必要があります。
メモ:
セキュリティのため、管理者またはスーパーユーザー権限を持つ Web サーバーユーザーまたはグループは作成しないでください。
多数の手順を実行すると、オペレーティングシステムでユーザーとグループを作成できます。特定のいくつかの方法を示していますが、他の方法でも同じ目標を達成できる可能性があります。ホームディレクトリのパス、ユーザー名、およびグループ名はハードコードされていないため、変更することができます。デフォルトのローカルユーザー名は nbwebsvc
、デフォルトのローカルグループ名は nbwebgrp
です。ユーザーとグループには、デーモンを実行するための十分なアクセス権がある必要があります。
このトピックに関する詳細情報を参照できます。
UNIX および Linux のインストールおよびアップグレード要件を参照してください。
オペレーティングシステム固有のアカウントとグループの要件に注意してください。
UNIX および Linux のクラスタ環境では、すべてのクラスタノードでローカルアカウントが一貫して定義されていることを確認します。UID は、ローカルアカウントごとに同じである必要があります。UNIX で LDAP アカウントを使うことができます。
Windows のクラスタ化されたマスターサーバーでは、ドメインアカウントを使用する必要があります。非クラスタ環境ではドメインアカウントを使用できますが、必須ではありません。
Windows のクラスタ化されたマスターサーバーでは、ドメイングループを使用する必要があります。
これらの要件のいずれかが満たされない場合、NetBackup マスターサーバーのインストールは失敗します。Windows では、インストールプロセスの一部として、ユーザーアカウントのパスワードを指定するように求められます。
メモ:
Web サーバーアカウントに関連付けられたパスワードの期限が初期構成後に切れた場合、NetBackup はパスワードの期限が切れたことを通知しません。アカウントとパスワードはオペレーティングシステムが管理するため、この動作は正常であり、想定どおりです。
Web サーバーがアクティブなままであるかぎり、アカウントと Web サーバーは正常に動作し続けます。
Web サーバーを再起動したときや、nbwmc サービスを再起動しようとした場合、サービスは期限切れのパスワードが原因で失敗します。オペレーティングシステムの該当する領域に移動し、正しいパスワードを入力して、サービスを再起動します。
Web サービスアカウントとグループに関する詳しい情報を参照できます。『Veritas NetBackup セキュリティおよび暗号化ガイド』および Web サービスアカウントのセクションを参照してください。
ユーザーアカウントとローカルグループを作成する方法:
- ローカルグループを作成します。
Linux および UNIX の場合: # groupadd nbwebgrp
Windows の場合: C:\>net localgroup nbwebgrp /add
- ローカルユーザーを作成します。
Linux および UNIX の場合: # useradd -g nbwebgrp -c 'NetBackup Web Services account' -d /usr/openv/wmc nbwebsvc
Windows の場合: C:\>net user nbwebsvc strong_password /add
- (該当する場合) Windows の場合のみ、ユーザーをグループのメンバーにします。
C:\>net localgroup nbwebgrp nbwebsvc /add
- (該当する場合) Windows の場合のみ、[サービスとしてログオン]権限をユーザーに付与します。
[コントロールパネル]、[管理ツール]、[ローカルセキュリティポリシー]の順に進みます。
[セキュリティの設定]で、[ローカルポリシー]、[ユーザー権利の割り当て]の順にクリックします。
[サービスとしてログオン]を右クリックして[プロパティ]を選択します。
ローカルユーザーを追加します。デフォルトのローカルユーザー名は
nbwebsvc
です。変更を保存して[サービスとしてログオン]の[プロパティ]ダイアログボックスを閉じます。