Veritas NetBackup™ インストールガイド

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Product(s): NetBackup (8.2)
  1. インストールの準備
    1. 一般的なインストールの情報
      1.  
        利用可能な NetBackup のインストール方法
      2.  
        NetBackup のバージョン間の互換性について
      3.  
        NetBackup ソフトウェアの入手について
      4. NetBackup をインストールする方法
        1.  
          NetBackup プリインストールチェッカーについて
        2.  
          NetBackup Product Improvement Program について
      5.  
        NetBackup Web サーバーをサポートするユーザーアカウントの作成、
      6. ストレージデバイスの構成について
        1.  
          サポートされているロボット形式の検索
      7.  
        NetBackup ホスト用のセキュリティ証明書について
      8.  
        NetBackup インストールディレクトリの制限事項
    2. インストール操作に関する注意事項および制限事項
      1.  
        NetBackup サーバーで RFC 1123 と RFC 952 に準拠したホスト名を使用する必要がある
      2.  
        8.1 のメディアサーバーまたはデュアルスタック構成のクライアントホストにインストールするときにホスト ID ベースの証明書が配備されない
      3.  
        NetBackup 8.2 と RHEL 8 のインストールの問題
      4.  
        NetBackup 8.2 と SUSE 15 のインストールの問題
      5.  
        NetBackup 8.2 でサポートされる外部認証局の証明書
      6.  
        SCCM と Chef の配備ツールとマニュアルが利用可能になりました
    3. SORT の情報
      1.  
        Veritas Services and Operations Readiness Tools について
      2.  
        SORT の新規インストールのための推奨手順
      3.  
        SORT のアップグレードのための推奨手順
    4. Smart Meter の情報
      1.  
        Veritas Smart Meter について
      2.  
        Veritas Smart Meter のベストプラクティス
  2. NetBackup ライセンス
    1.  
      NetBackup のライセンスの要件について
    2.  
      ライセンスキーエントリについて
    3.  
      ライセンスキーについてよく寄せられる質問
  3. UNIX システムでのサーバーソフトウェアのインストール
    1. UNIX および Linux のインストールおよびアップグレード要件
      1.  
        マスターサーバーとメディアサーバーが NetBackup アプライアンスでないかぎり、Windows と UNIX プラットフォームの英語以外のバージョンを混在させない
      2.  
        異なるバージョンの UNIX ベースオペレーティングシステムを実行する環境での NetBackup のインストール
      3.  
        Solaris システムの特別なインストールガイドライン
      4.  
        UNIX クラスタ環境の特別なインストールガイドライン
    2.  
      インストールスクリプトの動作
    3. NetBackup マスターサーバーソフトウェアの UNIX へのインストール
      1.  
        NetBackup ソフトウェアのインストール
    4.  
      UNIX および Linux での NetBackup メディアサーバーソフトウェアのサイレントインストール
    5.  
      マスターサーバーからクライアントへのクライアントソフトウェアのプッシュインストールについて
  4. Windows システムでのサーバーソフトウェアのインストール
    1.  
      Windows および Windows クラスタのインストールおよびアップグレード要件
    2.  
      Windows クラスタのインストールとアップグレードの要件
    3.  
      Windows システムでのローカル、リモート、またはクラスタ化されたサーバーインストールの実行
    4.  
      NetBackup クラスタ環境のインストール後の作業
    5.  
      Windows クラスタのインストールまたはアップグレードの確認
    6.  
      Windows システムでの NetBackup サーバーのサイレントインストール
  5. 管理インターフェースについて
    1.  
      NetBackup Web ユーザーインターフェースについて
    2.  
      NetBackup 管理コンソールについて
    3.  
      NetBackup 管理コンソールのインストール
    4.  
      Windows での複数バージョンの NetBackup 管理コンソールのインストール
    5.  
      Windows 上の旧バージョンの NetBackup 管理コンソールの削除
    6.  
      NetBackup のリモート管理コンソールについて
    7.  
      NetBackup リモート管理コンソールのインストール
  6. NetBackup クライアントソフトウェアのインストール
    1.  
      NetBackup クライアントのインストールについて
    2. Windows での NetBackup クライアントのインストールについて
      1.  
        Windows クライアントのインストール方法と必要条件について
      2.  
        NetBackup Windows クライアントのローカルまたはリモートでのインストール
      3.  
        NetBackup Windows クライアントのサイレントインストール
      4.  
        NetBackup クライアントの構成方法
    3. UNIX/Linux での NetBackup クライアントのインストールについて
      1.  
        UNIX および Linux クライアントのインストール方式について
      2.  
        UNIX クライアントのローカルインストール
      3.  
        ネイティブインストーラによる UNIX と Linux のクライアントバイナリのインストール
  7. NetBackup の構成
    1.  
      NetBackup 管理コンソールの起動
    2.  
      デバイスの構成ウィザードについて
    3.  
      ボリュームの構成ウィザードについて
    4.  
      カタログバックアップウィザードについて
    5.  
      バックアップポリシーの構成ウィザードについて
    6.  
      インストール後すぐにマスターサーバー上のクラウド構成ファイルを更新するか、NetBackup 8.2 にアップグレードする
  8. NetBackup ソフトウェアのアップグレード
    1.  
      NetBackup のアップグレードについて
    2.  
      NetBackup 8.x アップグレードポータルについて
  9. NetBackup サーバーおよびクライアントソフトウェアの削除
    1.  
      UNIX システムでの NetBackup サーバーソフトウェアの削除について
    2.  
      UNIX および Linux システムでの NetBackup クライアントソフトウェアの削除について
    3.  
      UNIX および Linux のサーバーおよびクライアントからの NetBackup の削除
    4.  
      Windows システムでの NetBackup サーバーソフトウェアの削除について
    5.  
      Windows サーバー、クラスタ、およびクライアントからの NetBackup サーバーおよびクライアントソフトウェアの削除
    6.  
      Windows システムからの NetBackup LiveUpdate の削除
    7.  
      Windows サーバーおよび Windows クライアントからの Java コンソールの状態データの削除について
    8.  
      新しいメディアサーバーに全データを移行してクラスタ化されたメディアサーバーを削除する
  10. リファレンス
    1.  
      クラスタ化されたマスターサーバーの非アクティブノードで証明書を生成する
    2.  
      NetBackup 応答ファイルについて
    3.  
      RBAC のブートストラップについて
    4.  
      NetBackup マスターサーバー Web サーバーのユーザーとグループの作成
    5.  
      NetBackup Java Runtime Environment について
    6.  
      レプリケーションディレクタを使用した NetApp ディスクアレイの使用
    7.  
      NetBackup データベースに対するセキュリティ強化
    8.  
      Veritas NetBackup マスターサーバーとドメインのサイズについてのガイダンス

UNIX および Linux のインストールおよびアップグレード要件

表: UNIX および Linux での NetBackup のインストールおよびアップグレード要件は NetBackup のインストールのために UNIX と Linux システムを準備するための要件を記述します。各項目に対応するためにチェックリストとしてこの表を使ってください。

インストールの必要条件に関する最新情報について詳しくは SORT Web サイトを参照してください。SORT に関する詳しい情報を参照できます。

Veritas Services and Operations Readiness Tools についてを参照してください。

表: UNIX および Linux での NetBackup のインストールおよびアップグレード要件

チェック

要件

詳細

 

オペレーティングシステム

 

メモリ

  • 複数のデータベースエージェントが有効になっている本番環境のマスターサーバーごとに、最低 16 GB のメモリと 4 つのコアを搭載する必要があります。

    NetBackup ではメモリの最小要件は適用されません。ただし、少なくとも最小限の推奨メモリを使用することをお勧めします。最小限の推奨メモリを使用しないと、許容できないほどパフォーマンスが低下する場合があります。

  • 複数のデータベースエージェントが有効になっている本番環境のメディアサーバーごとに、最低 4 GB のメモリを搭載する必要があります。

 

ディスク領域

  • 必要となる正確な空き領域はハードウェアプラットフォームによって決まります。このトピックに関する詳細情報を参照できます。

    NetBackup リリースノート 8.2

  • NetBackup カタログには、バックアップについての情報が含まれているため、製品の使用に伴ってサイズが大きくなります。カタログに必要なディスク領域は、主に、次のバックアップ構成によって異なります。

    • バックアップ対象のファイル数。

    • バックアップの間隔。

    • バックアップデータの保持期間。

空き容量など、領域に問題がある場合は、NetBackup を代替のファイルシステムにインストールできます。インストールの際に、代替のインストール場所を選択して、/usr/openv からの適切なリンクを作成できます。

メモ:

ディスク領域の値は初回インストール用です。NetBackup カタログはマスターサーバーが本番環境になっているときにかなり多くの領域を必要とします。

 

一般要件

  • gzip および gunzip コマンドがローカルシステムにインストールされていることを確認してください。これらのコマンドがインストールされているディレクトリは、root ユーザーの PATH 環境変数設定に含まれている必要があります。

  • すべてのサーバーに対する、すべての NetBackup インストール ESD イメージ、有効なライセンス、および root ユーザーのパスワード。

  • サポートされているハードウェアでサポートされているバージョンのオペレーティングシステム (パッチを適用済みであること) を稼働しているサーバー、十分なディスク領域、およびサポートされている周辺装置。これらの要件について詳しくは、『NetBackup リリースノート 8.2』を参照してください。

  • すべての NetBackup サーバーがクライアントシステムを認識し、またクライアントシステムから認識されている必要があります。一部の環境では、それぞれの /etc/hosts ファイルに対して、もう一方の定義を行う必要があります。また、他の環境の場合は、ネットワーク情報サービス (NIS) またはドメインネームサービス (DNS) を使用することになります。

  • 画面解像度には 1024 x 768、256 色以上が必要です。

 

クラスタシステム

  • NetBackup クラスタ内の各ノードで ssh コマンドまたは同等のコマンドを実行できることを確認します。root ユーザーとして、パスワードを入力せずにクラスタ内の各ノードにリモートログオンできる必要があります。このリモートログオンは、NetBackup サーバー、NetBackup エージェントおよび別ライセンス製品のインストールと構成を行うときに必要です。インストールおよび構成を完了した後は不要になります。

  • NetBackup をインストールする前に、クラスタフレームワークをインストールして構成し、起動しておく必要があります。

  • DNS、NIS、/etc/hosts ファイルを使って、仮想名を定義しておく必要があります。IP アドレスも同時に定義します。(仮想名は IP アドレスのラベルです。)

  • アクティブノードからアップグレードを開始し、それから非アクティブノードをアップグレードします。

クラスタ要件に関する詳細情報を参照できます。

『NetBackup マスターサーバーのクラスタ化管理者ガイド』

 

NFS の互換性

NFS マウントされたディレクトリへの NetBackup のインストールはサポートされていません。NFS マウントしたファイルシステムのファイルロックは確実でない場合があります。

 

カーネルの再構成

一部の周辺機器およびプラットフォームでは、カーネルの再構成が必要です。

詳しくは、『NetBackup デバイス構成ガイド』を参照してください。

 

Linux

NetBackup をインストールする前に、次に示すシステムライブラリが存在することを確認します。いずれかのライブラリが存在しない場合は、オペレーティングシステムよって指定されるシステムライブラリをインストールします。

  • libnsl.so.1

  • insserv-compat

  • libXtst

 

Red Hat Linux

Red Hat Linux の場合、サーバー用のネットワーク構成にする必要があります。

 

他のバックアップソフトウェア

この製品をインストールする前に、現在システムに構成されている他のベンダーのバックアップソフトウェアをすべて削除することをお勧めします。他のベンダーのバックアップソフトウェアによって、NetBackup のインストールおよび機能に悪影響が及ぼされる場合があります。

 

Web サービス

NetBackup 8.0 より、NetBackup マスターサーバーには、重要なバックアップ操作をサポートするための構成済み Tomcat Web サーバーが含まれます。この Web サーバーは、権限が制限されているユーザーアカウント要素の下で動作します。これらのユーザーアカウント要素は、各マスターサーバー (またはクラスタ化されたマスターサーバーの各ノード) で使用できる必要があります。これらの必須アカウント要素は、インストールの前に作成しておく必要があります。詳細情報を参照できます。

NetBackup マスターサーバー Web サーバーのユーザーとグループの作成を参照してください。

メモ:

ベリタスは、NetBackup Web サービスに使用するユーザーアカウントの詳細を保存することを推奨します。マスターサーバーのリカバリでは、NetBackup カタログのバックアップが作成されたときに使われたものと同じ NetBackup Web サービスのユーザーアカウントとクレデンシャルが必要です。

メモ:

セキュアモードで NetBackup PBX を実行する場合は、Web サービスユーザーを PBX の権限を持つユーザーとして追加します。PBX モードの判別と、正しくユーザーを追加する方法について詳しくは、次をご覧ください。

https://www.veritas.com/support/ja_JP/article.000115774

デフォルトでは、UNIX インストールスクリプトは、Web サーバーをユーザーアカウント nbwebsvc およびグループアカウント nbwebgrp に関連付けようとします。これらのデフォルト値は、NetBackup インストール応答ファイルに上書きできます。UNIX のインストールスクリプトを開始する前に、ターゲットホストに NetBackup インストール応答ファイルを設定する必要があります。NetBackup インストール応答ファイルにカスタム Web サーバーアカウント名を次に示すように設定します。

  1. root ユーザーとしてサーバーにログインします。

  2. 任意のテキストエディタでファイル /tmp/NBInstallAnswer.conf を開きます。ファイルが存在しない場合はファイルを作成します。

  3. 次に示す行を追加して、デフォルトの Web サーバーユーザーアカウント名を上書きします。

    WEBSVC_USER=custom_user_account_name

  4. 次に示す行を追加して、デフォルトの Web サーバーグループアカウント名を上書きします。

    WEBSVC_GROUP=custom_group_account_name

  5. ファイルを保存して閉じます。

 

Veritas Smart Meter のカスタマ登録キー

NetBackup 8.1.2 以降、Veritas Smart Meter のカスタマ登録キーを指定する必要があります。Veritas Smart Meter に関する詳しい情報を参照できます。

Veritas Smart Meter についてを参照してください。

NetBackup 8.1.2 へのインストールとアップグレード中は、インストーラが veritas_customer_registration_key.json ファイルを最終的なインストール先にコピーするのを許可してください。NetBackup はこの処理を介してファイルの権限と所有権を正しく設定できます。インストールまたはアップグレード以外の処理でこのファイルをシステムに配置すると、処理は正しく動作しない可能性があります。

メモ:

NetBackup では、カスタマ登録キーのファイル名に短いファイル名形式 (8.3 形式) を使用することはサポートされていません。