Veritas NetBackup™ インストールガイド
- インストールの準備
- NetBackup ライセンス
- UNIX システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- Windows システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- 管理インターフェースについて
- NetBackup クライアントソフトウェアのインストール
- NetBackup の構成
- NetBackup ソフトウェアのアップグレード
- NetBackup サーバーおよびクライアントソフトウェアの削除
- リファレンス
NetBackup マスターサーバーソフトウェアの UNIX へのインストール
マスターサーバーでは、バックアップ、アーカイブおよびリストアが管理されます。マスターサーバーには、NetBackup カタログが格納されます。NetBackup カタログには、NetBackup 構成およびバックアップについての情報を持つ内部データベースが含まれます。
UNIX と Linux のマスターサーバーに NetBackup インストールスクリプトを使用する場合は、インストールの動作に 1 つのみ変更点があります。NetBackup インストールスクリプトは、インストールパッケージをクライアントの /usr/openv/pack/
ディレクトリにコピーしなくなりました。インストールまたはアップグレードに成功すると、/usr/openv/pack/install.history
ファイルに記録されます。
新規にマスターサーバーをインストールする場合は、次のガイドラインを使用してください。
マスターサーバーの指定 | マスターサーバーにするコンピュータを指定し、最初に、そのコンピュータにマスターサーバーソフトウェアをインストールします。 |
ライセンス | マスターサーバーのインストール時に、NetBackup 基本製品のライセンスを入力する必要があります。サーバーまたはクライアントで使用する NetBackup の別ライセンス製品またはエージェントを追加するたびに、ライセンスを入力する必要があります。これらの追加のライセンスは、マスターサーバーで入力する必要があります。 NetBackup-Java 管理コンソールでライセンスを追加または更新して保存を行った場合、コンソールを再起動する必要があります。 NetBackup のライセンスを管理する方法について詳しくは、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』を参照してください。 |
Veritas Smart Meter のカスタマ登録キー | NetBackup 8.1.2 以降、Veritas Smart Meter のカスタマ登録キーを指定する必要があります。Veritas Smart Meter に関する詳しい情報を参照できます。 Veritas Smart Meter についてを参照してください。 NetBackup 8.1.2 へのインストールとアップグレード中は、インストーラが |
インストール方法 | NetBackup インストールスクリプト: 「NetBackup マスターサーバーソフトウェアをインストールする方法」を参照してください。 |
NetBackup マスターサーバーソフトウェアをインストールする方法
- root ユーザーとしてサーバーにログインします。
- ESD イメージ (ダウンロード済みファイル) がある場所に移動し、次のコマンドを入力します。
を参照してください。/install
- 次のメッセージが表示されたら、Enter キーを押して続行します。
Veritas Installation Script Copyright 1993 - 2016 Veritas Corporation, All Rights Reserved. Installing NetBackup Server Software Please review the VERITAS SOFTWARE LICENSE AGREEMENT located on the installation media before proceeding. The agreement includes details on the NetBackup Product Improvement Program. For NetBackup installation and upgrade information specific to your platform and to find out if your installed EEBs or hot fixes are contained in this release, check out the Veritas Services and Operations Readiness Tools (SORT) Installation and Upgrade Checklist and Hot fix and EEB Release Auditor, respectively, at https://sort.veritas.com/netbackup. ATTENTION! To help ensure a successful upgrade to NetBackup 8.2, please visit the NetBackup 8.x Upgrade Portal: http://www.veritas.com/docs/000115678. Do you wish to continue? [y,n] (y)
- 次のメッセージが表示されたら、Enter キーを押して続行します。
Is this host a master server? [y/n] (y)
- マスターサーバーのディザスタリカバリを実行する必要がある場合は、メッセージが表示されたら Y を選択します。デフォルトの N の場合は Enter キーを押します。
Do you want to do a disaster recovery on this master server? [y/n] (n)
ディザスタリカバリの操作には、その他の手順とこのマニュアルで説明されていない情報が必要です。詳細情報を参照できます。
- 次の質問が表示されたら、カスタマ登録キーが含まれる完全修飾パスを入力します。
Please enter the fully qualified path containing your customer registration key file, or enter q to quit the install script.
NetBackup 8.1.2 へのインストールとアップグレード中は、インストーラが
veritas_customer_registration_key.json
ファイルを最終的なインストール先にコピーするのを許可してください。NetBackup はこの処理を介してファイルの権限と所有権を正しく設定できます。インストールまたはアップグレード以外の処理でこのファイルをシステムに配置すると、処理は正しく動作しない可能性があります。 - NetBackup のインストール場所について、適切なプラットフォーム情報を次のように入力します。
次の質問が表示されたら、Enter キーを押してデフォルト (y) を受け入れます。
The NetBackup and Media Manager software is built for use on <platform> hardware. Do you want to install NetBackup and Media Manager files? [y,n] (y)
次の質問が表示されたら、NetBackup と Media Manager ソフトウェアをインストールする場所を選択します。
NetBackup and Media Manager are normally installed in /usr/openv. Is it OK to install in /usr/openv? [y,n] (y)
Solarisのために表示されるパスは
/opt/openv
です。デフォルト (y) を受け入れるためには、Enter キーを押します。
インストール場所を変更するには、n と入力し、Enter キーを押します。それから適切な宛先を入力します。
インストールフォルダの制限事項についての追加情報を参照できます。
NetBackup インストールディレクトリの制限事項を参照してください。
- NetBackup サーバーまたは Enterprise Server のライセンスを入力します。
- y を入力し、次に、プロンプトに従って NetBackup の他の別ライセンス製品およびエージェントのライセンスキーを追加します。
ライセンスは後で追加できますが、ここで入力することをお勧めします。NetBackup 管理コンソールを使用してライセンスを後で追加する場合は、コンソールを再起動する必要があります。
- すべてのライセンスの入力後、q を入力して License Key ユーティリティを終了し、サーバーソフトウェアのインストールを完了します。
- 次のメッセージが表示されたら、正しいコンピュータ名を確認または入力します。
Installing NetBackup Enterprise Server version: 8.2 If this machine will be using a different network interface than the default (name), the name of the preferred interface should be used as the configured server name. If this machine will be part of a cluster, the virtual name should be used as the configured server name. The domainname of your server appears to be "domain". You may choose to use this domainname in your configured NetBackup server name, or simply use "name" as the configured NetBackup server name. Would you like to use "name.domain" as the configured NetBackup server name of this machine? [y, n] (y)
メモ:
ドメイン名の情報を間違うと、認証ブローカーと NetBackup アクセス制御を設定できません。この問題を解決するには、bpnbaz -configureauth コマンドを使って、認証ブローカーを構成してください。bpnbaz -configureauth コマンドについての詳細情報を参照できます。
表示された (デフォルトの) 名前を受け入れるには、Enter キーを押します。
表示された (デフォルトの) 名前を変更するには、n を入力して、名前を入力します。
クラスタ化された NetBackup サーバーの場合、NetBackup サーバーの実際のローカルホスト名ではなく仮想名を入力します。
- 次の質問が表示された場合は、質問に答えてマスターサーバーを指定または確認します。
Is <name> the master server? [y, n] (y)
Enter キーを押して、表示された名前 (前の手順で指定したマシン名) を受け入れます。
前の手順でサーバーの仮想名を入力した場合、インストールスクリプトは次の質問を示します。
Is this server part of a cluster installation?
答えが「はい」である場合は、y を押し、表示される一連のクラスタ構成の質問に答えます。
答えが「いいえ」である場合は、n を押します。
- 次の質問が表示された場合は、質問に答えてこのマスターサーバーにメディアサーバーを使用しているかどうかを指定します。
Do you want to add any media servers now? [y, n] (n)
このマスターサーバーにメディアサーバーを使用していない場合は、Enter キーを押して、次の手順に進みます。
このマスターサーバーにメディアサーバーを使用している場合は、y を入力し、各メディアサーバーの名前を入力します。
メディアサーバー名を入力する場合は、コンピュータ名とドメイン名を入力する必要があります。次に例を示します。
alpha.domain.com
alpha はコンピュータ名で、domain.com はドメイン名です。
ここに入力するメディアサーバー名は、マスターサーバーの bp.conf ファイルに自動的に追加されます。メディアサーバーのソフトウェアを後でインストールすると、マスターサーバーはメディアサーバーとすぐに通信できます。
既存の NetBackup 運用環境にメディアサーバーを追加する場合は、このマニュアルの手順を使うことができません。既存の NetBackup 運用環境にメディアサーバーを追加する方法について詳しくは、『NetBackup 管理者ガイド Vol. 2』を参照してください。
- 次のメッセージが表示されたら、Enter キーを押し、EMM サーバーのデフォルト名を受け入れます。マスターサーバーに EMM を構成する必要があります。すべてのマスターサーバーには、それぞれの EMM 構成が必要です。リモート EMM または共用 EMM は、サポートされなくなりました。
NetBackup maintains a centralized catalog (separate from the image catalog) for data related to media and device configuration, device management, storage units, hosts and host aliases, media server status, NDMP credentials, and other information. This is managed by the Enterprise Media Manager server. Enter the name of the Enterprise Media Manager (default: <name>)
- 次の質問が表示されたら、質問に答えます。
Do you want to start the NetBackup job-related processes so backups and restores can be initiated? [y, n] (y)
クラスタ化された NetBackup サーバーがある (または導入を予定している) 場合は、n を入力します。
非クラスタインストールの場合は、Enter キーを押してデフォルトの答えの y を受け入れ、NetBackup プロセスと EMM サーバーを起動します。
メディアサーバーを後でインストールする場合、EMM サーバーが実行されている必要があるため、これらのプロセスをすぐに起動する必要があります。
- クラスタ化された NetBackup マスターサーバーの場合、NetBackup を実行するすべてのノードでこれらの手順を繰り返します。
- (該当する場合のみ) クラスタ化された NetBackup マスターサーバーで、非アクティブノードごとに認証局の証明書とホスト証明書を取得する必要があります。詳細情報を参照できます。
クラスタ化されたマスターサーバーの非アクティブノードで証明書を生成するを参照してください。
- (該当する場合) NetBackup 環境でクラウドストレージを使用する場合は、クラウド構成ファイルを更新する必要があります。詳細情報を参照できます。
インストール後すぐにマスターサーバー上のクラウド構成ファイルを更新するか、NetBackup 8.2 にアップグレードするを参照してください。
- 初期インストールが完了したら、他の NetBackup アドオン製品 (言語パッケージなど) をインストールできます。
- (該当する場合) 環境で外部認証局 (ECA) を使用している場合は、今すぐ ECA を構成します。詳細情報を参照できます。
- 指示に従って NetBackup のインストールを完了します。
NetBackup ソフトウェアのインストールを参照してください。