Enterprise Vault™ PowerShell Cmdlets
- Enterprise Vault PowerShell cmdlet の概要
- アーカイブ: Exchange
- アーカイブ: FSA
- アーカイブ: Skype for Business
- アーカイブ: SMTP
- バックアップ
- 分類
- データベース
- IMAP アクセス
- インデックス
- レコード管理
- 保持計画
- 役割ベースの管理
- サイトおよびサーバー
- タスクおよびサービス
- ボルトストアおよびアーカイブ
Import-EVClassificationFCIRules
メモ:
この cmdlet は、Enterprise Vault 12 で導入された分類機能でのみ使用します。この機能では、Microsoft ファイル分類インフラストラクチャ (FCI) を使用してアーカイブ済みコンテンツを分類します。この cmdlet は、以降の Veritas Information Classifier の分類方法で使用するようには設計されていません。
Import-EVClassificationFCIRules は、ファイルから Enterprise Vault のすべての分類プロパティとルールをターゲットサーバーにインポートします。この処理を実行する前に、cmdlet はこれらのサーバーから既存のプロパティとルールを消去します。
この cmdlet は Publish-EVClassificationFCIRules cmdlet と似たような機能を実行します。2 つの違いは、Publish-EVClassificationFCIRules が分類プロパティとルールをターゲットサーバーに公開する前に XML ファイルにエクスポートするのに対して、Import-EVClassificationFCIRules は既存の XML ファイルを使って操作のインポート部分のみを実行することです。
次の点に注意してください。
この cmdlet を実行するには、cmdlet を実行するサーバーとすべてのターゲットサーバーの両方でシステム管理者ロールが必要です。
この cmdlet を実行するサーバーに Microsoft Data Classification Toolkit をインストールします。このツールキットは次の Web ページからダウンロードできます。
この cmdlet を Enterprise Vault サーバーで実行しない場合は、-SiteId パラメータまたは -Servers パラメータのいずれかを指定する必要があります。cmdlet を Enterprise Vault サーバーで実行し、これらのパラメータを省略する場合は、この cmdlet は現在のサーバーのサイトを使って、サイトのその他すべての Enterprise Vault サーバーに対する公開を行います。
クラスタ構成(Windows Server Failover Clustering または Veritas Cluster Server)では、分類プロパティとルールをいずれかのクラスタノードにインポートすると、その他のすべてのノードも更新されます。したがって、別のノードへのフェールオーバー後、以前と同じルールを使って分類が継続されます。
Enterprise Vault ビルディングブロック環境では、この cmdlet は現在 Enterprise Vault のタスクとサービスをホストしているサーバーのみにインポートします。
この cmdlet は各ターゲットサーバー上の Enterprise Vault ストレージサービスを停止し、分類プロパティとルールをインポートした後にそのサービスを再起動します。
メモ:
分類プロパティとルールを公開するその他の方法では、ストレージサービスが自動的に停止/再起動されないため、分類エラーが発生する場合があります。 たとえば、Microsoft Data Classification Toolkit に付属する PowerShell cmdlet を使う場合がこれに該当します。 したがって、分類プロパティとルールを公開する場合は、Import-EVClassificationFCIRules (または Publish-EVClassificationFCIRules) を使うことを強くお勧めします。
Import-EVClassificationFCIRules は、スナップイン Symantec.EnterpriseVault.PowerShell.Snapin.dll
によって提供されます。
Import-EVClassificationFCIRules [-ImportRulesFile <String>] [-SiteId <String>] [-Servers <String>] [-TimeoutSecs <Integer>] [-Confirm <Boolean>]
表: Import-EVClassificationFCIRules パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-ImportRulesFile (必須) | cmdlet が分類プロパティとルールをインポートする元のファイルを指定します。このファイルには |
-SiteId | 分類プロパティとルールの公開先のサイトを識別します。 このパラメータを設定する場合は、同時に -Servers パラメータを設定できません。 |
-Servers | 分類プロパティとルールのセットを受信するサーバーを指定します。 各サーバーの NETBIOS 名、IP アドレス、完全修飾ドメイン名をカンマ区切りリストで入力します。 ローカルコンピュータを指定するには、コンピュータ名 "localhost" を入力します。 このパラメータを設定する場合は、同時に -SiteId パラメータを設定できません。 |
-TimeoutSecs | この cmdlet が各ターゲットサーバーで Enterprise Vault ストレージサービスを停止または開始するときのタイムアウト値を秒単位で設定します。デフォルトは 300 秒です。 メモ: この cmdlet が指定した期間内にサービスを再起動できない場合は、失敗したサーバーで分類ルールとストレージサービスの状態を確認します。この cmdlet によって既存のルールが消去されて、新しいルールがインポートされない場合は、サーバーでは分類ルールが欠落したままになります。 |
-Confirm | $true (デフォルト値) に設定すると、この cmdlet で分類プロパティとルールをインポートする前に確認を求めるメッセージが表示されます。$false に設定すると確認メッセージは表示されません。 |
Import-EVClassificationFCIRules -ImportRulesFile c:\Data\RulesFile.xml
指定したファイルにある分類プロパティとルールを、現在のサイト (すなわち、この cmdlet を実行するサーバーと同じサイト) にあるすべての Enterprise Vault サーバーにインポートします。
Import-EVClassificationFCIRules -ImportRulesFile c:\Data\RulesFile.xml -SiteId 13E...EV.example.com
指定したファイルにある分類プロパティとルールを、指定したサイトにあるすべての Enterprise Vault サーバーにインポートします。
Import-EVClassificationFCIRules -ImportRulesFile c:\Data\RulesFile.xml -Servers SERVER1,SERVER2.ABC.DEF.COM
指定したファイルにあるすべての分類プロパティとルールを指定したすべてのサーバーにインポートします。
この cmdlet は、以下のデフォルトプロパティが設定された Symantec.EnterpriseVault.PowerShell.Commands.ServerInfo 型のオブジェクトを返します。
表: Import-EVClassificationFCIRules プロパティ
名前 | 種類 | 説明 |
---|---|---|
ServerName | 文字列 | Enterprise Vault サーバーの名前。 |
ServerFQDN | 文字列 | Enterprise Vault サーバーの完全修飾ドメイン名。 |
Result | 文字列 | インポートの結果(Succeeded/Failed/DuplicateServer)。 |
ErrorMessage | 文字列 | サーバーへのインポートが成功しなかった場合は、エラーの原因。 |
Publish-EVClassificationFCIRulesを参照してください。