Enterprise Vault™ レポート
- 本書について
- Enterprise Vault Reporting の概要
- Enterprise Vault Reporting の実装の概要
- Enterprise Vault Reporting のインストール
- Enterprise Vault Reporting の設定
- FSA Reporting の設定
- FSA Reporting 用プロキシサーバーの準備
- レポートへのアクセス
- FSA Reporting の管理
- FSA Reporting 用データベースの保守
- Enterprise Vault Reporting のトラブルシューティング
- 付録 A. レポートの概要
- Enterprise Vault Reporting の処理レポート
- [アーカイブ済みアイテムのアクセス傾向]レポート
- FSA Reporting のデータ分析レポート
- Enterprise Vault Reporting の処理レポート
FSA Reporting データベースについて
FSA Reporting データベースには、1 つ以上のファイルサーバーの FSA Reporting スキャンデータが保存されます。FSA Reporting には、ディレクトリデータベースごとに FSA Reporting データベースが 1 つ以上必要です。
FSA Reporting のファイルサーバーを設定するとき、Enterprise Vault は次のとおり実行します。
ディレクトリデータベースと関連付けられる FSA Reporting データベースがなければ、ウィザードを使って FSA Reporting データベースを作成します。
1 つ以上の FSA Reporting データベースがディレクトリデータベースと関連付けられている場合は、Enterprise Vault に次の選択肢があります。
ファイルサーバーのデータを保持する既存の FSA Reporting データベースを選択する。
ファイルサーバーのデータを保持する新しい FSA Reporting データベースを作成する。
各 FSA Reporting データベースの名前を選択できます。名前は英数字とスペースのみ含む必要があります。名前は 25 文字までの長さにできます。
複数の FSA Reporting データベースには、次のメリットがあります。
複数のデータベースは、拡張性を実現します。 FSA Reporting を使うと、複数のファイルサーバーから複数のデータベースにデータをアップロードする速度が上がるため、スキャン時間を大幅に削減できます。
複数のデータベースは、たとえば地理的位置によって情報を分離することを可能にします。
複数の FSA Reporting データベースの小さいデメリットは、概略レポートです。Microsoft SQL Server Reporting Services が複数のデータベースからデータを収集する必要があるため、生成により長い時間がかかります。
FSA Reporting データベースを対象ファイルサーバーに割り当てるときには、次の要因を考慮します。
可能な限り、さまざまなデータベースを、ボリュームが最も多いファイルサーバー(FSA Reporting が有効であるサーバー)に割り当てます。 FSA Reporting がファイルサーバーのスキャンからアップロードする必要があるデータ量は、スキャンが必要なアーカイブポイントとボリュームの数に応じて増加します。
FSA Reporting スキャンのスケジュールが同じ多数のファイルサーバーに同じデータベースを割り当てると、データアップロードの障害が生じる可能性があります。スキャンのスケジュールが同じファイルサーバーを異なる FSA Reporting データベースに割り当てます。同じ FSA Reporting データベースに割り当てるファイルサーバーの FSA Reporting スキャンスケジュールの時間をずらします。
データベースが大きくなりすぎないようにするために、各 FSA Reporting データベースを保持する必要があります。
FSA レポート用データベースの保守についてを参照してください。