Backup Exec 23 に関するベストプラクティス
- Backup Exec に関するベストプラクティス
Backup Exec で重要なシステムコンポーネントをバックアップするためのベストプラクティス
ベストプラクティスには、Backup Exec を使用し、重要なシステムコンポーネントを効果的に保護するのに役立つヒントや推奨事項が含まれています。
重要なシステムコンポーネントのバックアップについて詳しくは『Backup Exec 管理者ガイド』を参照してください。
ディザスタリカバリが可能であるバックアップセットを作成するには、重要なシステムコンポーネントをすべて完全にバックアップすることを選択する必要があります。Backup Exec では、バックアップを作成するときにデフォルトですべての重要なシステムコンポーネントが選択されます。
重要なシステムコンポーネントの完全バックアップは次のいずれのリストアシナリオでも重要です。
Simplified Disaster Recovery
仮想マシンへの変換
Microsoft Windows コンピュータの完全なオンラインリストア
バックアップ選択ペインで手動選択することによって、重要なシステムコンポーネントを明示的に選択できます。または、親サーバーノードを選択し、Backup Exec に子として重要なコンポーネントを動的に含めて、暗黙的に選択することができます。新しいバックアップソースを既存のバックアップソースに追加するとき、Backup Exec は自動的に新しいソースを選択し、バックアップに含めます。
Windows が実行されているコンピュータのディザスタリカバリが可能であるバックアップセットだけを作成できます。ディザスタリカバリの可能なバックアップセットを作成しても、クラスタ化された仮想ノードや Oracle RAC ではサポートされません。
次のシステムコンポーネントは重要であるとみなされます。
システムボリューム (BIOS、EFI、UEFI、ユーティリティパーティションを含む)
ブートボリューム (オペレーティングシステムを実行する)
サービスアプリケーションボリューム (ブート、システム、自動起動)
システム状態デバイスおよびボリューム (Active Directory、システムファイルなどを含む)
Windows 8/Server 2012/8.1/Server 2012 R2 上の Windows Recovery Partition (WinRE)
重要なシステムコンポーネントの完全な選択を行う必要があります。システム状態だけをバックアップしても、サーバーの完全なリカバリは保証されません。重要なシステムコンポーネントのディレクトリまたはファイルがバックアップ選択から除外されると、結果のバックアップでは、ディザスタリカバリが可能ではないバックアップセットが作成されます。
重要なシステムコンポーネントがすべてバックアップジョブの選択対象に含まれている場合は、選択を実行するペインの[Simplified Disaster Recovery]のインジケータが[オン]になります。1 つ以上の重要なシステムコンポーネントを選択解除すると、インジケータは[オフ]に変わります。
次のベストプラクティスは、重要なシステムコンポーネントを効果的にバックアップするのに役立ちます。
オペレーティングシステムと重要なシステムコンポーネントだけ保護するバックアップジョブを作成するため、重要でないボリュームやアプリケーションを選択解除できます。ジョブを定期的とシステムアップグレードの前後に実行します。さらに、より頻繁にデータボリュームとアプリケーションをバックアップする別のバックアップジョブを作成し、実行できます。
データボリュームとして指定されるディスクストレージデバイスのユーザーデータを分離する必要があります。ユーザーデータには、アプリケーションデータやユーザー共有データなどを含めることができます。ユーザーデータを別のボリュームに配置すると、アプリケーションデータやユーザー共有データなどを含めることができます。ユーザーデータを別のボリュームに配置すると、重要なシステムコンポーネントに影響を与えずに、それらのボリュームからバックアップの選択を含めたり除外したりすることができます。さらに、ディザスタリカバリの互換性のあるバックアップセットを作成するために重要なシステムコンポーネントの完全バックアップを実行できます。この設定では、重要なシステムコンポーネントの頻度の低いバックアップと、アプリケーションデータおよびユーザーデータの頻度の高いバックアップジョブを実行できます。
各サーバーやバックアップソースにつき、重要なシステムコンポーネントバックアップを 1 つだけ作成します。
新しいバージョンの Backup Exec でバックアップを実行する前に、以前の Backup Exec サーバーと Agent for Windows のインストールをアップグレードします。
Backup Exec のディスクストレージが重要なシステムボリュームにある場合、重要なシステムコンポーネントのバックアップジョブを実行するときは常にバックアップデータを含んでいる .bkf ファイルを自動的にバックアップします。.bkf ファイルをバックアップすると、大量のストレージ領域を必要とする大規模で冗長なバックアップになることがあります。追加のベストプラクティスとして、ボリュームをバックアップするときに Backup Exec が .bkf ファイルを自動的に除外できるレジストリキーを有効にすることができます。
自動的にバックアップから .bkf ファイルを除外するには、次のキーを見つけます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Veritas\Backup Exec For Windows\Backup Exec\Engine\Backup
値[Disable Backup of Disk Storage Devices]という値を 1 に設定して、自動的に .bkf ファイルをスキップします。値を 0 に設定して、.bkf ファイルをバックアップするデフォルトの動作を再度有効にします。