Backup Exec 23 に関するベストプラクティス
- Backup Exec に関するベストプラクティス
Backup Exec Agent for Oracle on Windows and Linux Servers に関するベストプラクティス
ベストプラクティスには、Backup Exec Agent for Oracle on Windows and Linux Servers (Oracle Agent) を効果的に使うために役立つヒントや推奨事項が含まれています。Oracle Agent について詳しくは『Backup Exec 管理者ガイド』を参照してください。
Oracle アーカイブログモードとログファイルの Oracle 自動アーカイブを有効にします。
データベース ID とデータベースの他の重要な設定の詳細を把握します。
Oracle サーバーのインスタンス用の init<SID>.ora と spfiles の名前を確認します。
バックアップするデータベースを保持する同じサーバーに RMAN リポジトリを保存しないでください。
データベース管理者 (DBA) 開始ジョブを実行するときは、現在のコントロールファイルをバックアップします。現在のコントロールファイルのバックアップがある場合、リカバリのために利用可能であるコントロールファイルを見つけるためにメディアを検索する必要はありません。
リストアの手順を使いこなせるように、リカバリのシナリオを頻繁にテストします。Oracle リカバリは複雑なことがあり、使用されるデータの性質のため、多くの場合時間に依存します。Oracle DBA と連携してテスト計画と設定活動を調整し、確実にリストア手順が確認されるようにすることをお勧めします。
RMAN スクリプトを使用して、次を実行します。
多重化アーカイブログ設定のすべてのアーカイブログのコピーを削除します。
メモ:
Backup Exec を使用すると、多重化されていない、単一場所のアーカイブログをすべて削除できます。
RMAN 最適化を実行します。
データベースの構造を変更するときには、必ず完全なバックアップを実行します。
各ログの確認されたバックアップが 2 つない場合は、アーカイブされたログファイルを削除しないでください。
次の理由で Oracle 固有のメディアセットとバックアップジョブを作成します。
RMAN はメディア保持を管理し、バックアップセットの期限が切れている Backup Exec サーバーと通信できます。関係のないバックアップセットが存在しないかぎり、RMAN は正常にメディアの保持期間を管理できます。関係のないバックアップセットの保持期間は、RMAN の保持期間より長い可能性があります。
Oracle バックアップのためのメディアセットの保持期間は、CONTROL_FILE_RECORD_KEEP_TIME 設定より長い保持期間である必要があります。デフォルトでは、CONTROL_FILE_RECORD_KEEP_TIME は 7 日です。Oracle バックアップのためのメディアセットの保持期間がより長い場合、バックアップセットは上書きされず、RMAN は更新されません。
Oracle で複数のジョブストリームを設定するとき、ファイルシステムなどの追加リソースにより、予想よりも多くのドライブが割り当てられる場合があります。
CASO 環境の管理対象 Backup Exec サーバー間で Oracle ジョブの負荷を分散させます。ただし、このシナリオはアーカイブされたログファイルバックアップが複数の管理対象 Backup Exec サーバーに存在する可能性があることを意味します。これにより、リストアが複雑になります。
Linux 環境で RALUS を使用するときは、ポートの再割り当てを考慮します。ポート 10000 を使用する Webmin などのアプリケーションは、RALUS 操作と干渉することがあります。
より速い増分バックアップのために、Oracle ブロック変更追跡を有効にします。
バックアップジョブ用の全般オプションを設定するとき、Backup Exec 圧縮を有効にします。
[バックアップとリストア]タブのサーバーのリストに追加するとき、Oracle サーバーの完全修飾ドメイン名を確実に入力します。
Backup Exec サーバーで、Oracle サーバーの完全修飾ドメイン名とログオンアカウント名を Oracle サーバーと認証クレデンシャルの Backup Exec サーバーのリストに確実に追加します。
新しいプラガブルデータベース(PDB)の追加など、構造に変更があった場合は必ずコンテナデータベース(CDB)の完全なバックアップを実行します。
バックアップには CDB のルートを含め、CDB のメタデータが常にバックアップされるようにします。
データベースをアーカイブログモードで実行し、データベースを特定時点まで修復できるようにします。
CDB が非アーカイブログモードの場合は、PDB をバックアップする前に CDB をシャットダウンします。CDB のシャットダウンを回避するには、データベースをアーカイブログモードで実行するか、PDB の DBA 開始バックアップを実行することができます。
Oracle は、メタデータの不整合の原因となるためルートの復元のみを実行することは推奨していません。代わりに、CDB 全体を修復する必要があります。
PDB の特定時点 (PIT) の復元に失敗すると、後に続くジョブも失敗して次のエラーメッセージが表示される場合があります。
ORA-19852: 補助インスタンスのサービスの作成中にエラーが発生しました。
このエラーは、前回失敗した PIT 復元の試行が適切に消去されていないために発生します。この問題を解決するには、失敗したデータベース PIT 復元の試行を消去する必要があります。失敗した補助サービス作成の試行を消去するには、次のステップを実行します。
PIT ジョブが失敗した場合に補助インスタンスを消去するには、Database (DB) PIT 修復パッケージを使います。
SQL> exec dbms_backup_restore.manageauxinstance ('DBPITR',1);
また、RMAN スクリプトの最後のコマンドセットを実行して、RMAN 設定を消去します。
CONFIGURE CHANNEL DEVICE TYPE 'SBT_TAPE' CLEAR;
CONFIGURE AUXILIARY CHANNEL DEVICE TYPE 'SBT_TAPE' CLEAR;