Backup Exec 23 に関するベストプラクティス
- Backup Exec に関するベストプラクティス
Backup Exec Deduplication Option に関するベストプラクティス
ベストプラクティスには、Backup Exec Deduplication Option を効果的に使用するのに役立つヒントや推奨事項が含まれています。Deduplication Option について詳しくは『Backup Exec 管理者ガイド』を参照してください。
次のベストプラクティスは、重複排除用ディスクストレージデバイスに適用されます。
重複排除用ディスクストレージデバイスに専用のボリュームを使用します。
重複排除用ディスクストレージデバイスに使用するボリュームに、複数のサーバーからのデータを保持する十分な領域があるかどうかを確認します。必要に応じて増加できるダイナミックボリュームを使用することをお勧めします。
リムーバブルメディアに重複排除用ディスクストレージデバイスの通常のバックアップを実行します。このジョブをシステムの残りの部分を保護するのに使用するバックアップジョブとは別に作成します。バックアップ選択リストで、Backup Exec 重複排除用ストレージノードはシャドウコピーコンポーネントノードの下のユーザーデータノードの下にあります。
重複排除用ディスクストレージデバイスにデータの冗長性バックアップがあるように複製バックアップジョブを実行します。この方法は、より簡単に制御できるため、複製ライターを使用した完全バックアップの実行に優先される方法です。
重複排除用ディスクストレージデバイスを作成しているときに、専用のログインアカウントを使用します。
重複排除ストレージフォルダを作成したときに指定した Backup Exec のログオンアカウントのパスワードを変更する必要がある場合は、spauser.exe ユーティリティを使用します。 詳しくは次の TechNote を参照してください。
重複排除用ディスクストレージデバイスは、ウイルス対策スキャンから除外します。ウイルス対策スキャナが重複排除用ディスクストレージデバイスからファイルを削除または隔離すると、重複排除用ディスクストレージデバイスへのアクセスが無効になることがあります。
ローカル重複排除用ディスクストレージデバイスのローカルデータをリカバリするため、Backup Exec の Simplified Disaster Recovery (SDR) は使用してはいけません。重複排除用ディスクストレージデバイスの SDR リカバリは、リモートリソースのみでサポートされています。
重複排除用ディスクストレージデバイスがある場所のドライブプロパティで、このデバイスのファイルに、ファイルプロパティだけでなく、インデックス付けされているコンテンツを含めることを許可するオプションが選択されていないことを確認します。
ドライブのプロパティにアクセスするには、Windows エクスプローラで、重重複排除用ディスクストレージデバイスがあるドライブを右クリックします。[プロパティ]をクリックし、[全般]タブをクリックします。
重複排除用ディスクストレージデバイスからファイルを削除しないでください。重複排除のディスクストレージデバイスから領域を再利用するためには、次の TechNote を参照してください。
重複排除用ディスクストレージデバイスに直接ファイルを追加しないでください。 Backup Exec は他のアプリケーションによって重複排除用ディスクストレージデバイスに配置されるファイルを認識しません。
重複排除用ディスクストレージデバイスについて詳しくは『Deduplication Option と重複排除用ストレージフォルダの有効活用』というタイトルの TechNote を参照してください。TechNote は次のリンクから入手できます。
次のベストプラクティスは SQL の重複排除の使用に適用されます。
SQL バックアップジョブのバックアップジョブプロパティとして[スナップショットテクノロジを使用する]オプションを設定します。このオプションによって、最も効果的な方法でデータの重複を排除することができます。
Microsoft SQL Server Management Studio を使用して、SQL の物理メモリの使用量を制限します。このオプションは、[プロパティ]の[メモリ]を選択して、各 SQL インスタンス用に設定できます。SQL が物理メモリの合計の 85% から 90% を使用するように制限すると、メモリ制限により、バックアップ率が予想される率の 10% に減る状況を防ぐことができます。
次のベストプラクティスは、Deduplication Option を効果的に使用するのに役立ちます。
次の状況を除く、すべての重複排除ジョブでクライアント側の重複排除を使用します。
リモートコンピュータが制限されているか、バックアップジョブ中に重複排除処理専用に利用できるリソースがない
環境に Microsoft SharePoint サーバー、Microsoft Exchange 2010 DAG サーバー、Veritas Enterprise Vault サーバーの複数サーバーの設定が含まれている
Agent for VMware が搭載された仮想マシンのバックアップを作成する
適切なサードパーティベンダーのプラグインが OpenStorage Technology (OST) デバイス用にインストールされており、Backup Exec ディレクトリに存在することを確認します。プラグインによって、Backup Exec が OST デバイスを検出し、サーバーリストのデバイスを表示することが可能になります。
重複排除用ディスクストレージデバイスがあるディスクで RAID キャッシュを無効にします。
各バックアップジョブに、バックアップジョブが完了した後に実行される検証ジョブがあることを確認します。orthat の実行は独立したジョブとしてスケジュールされています。
パフォーマンスを向上させるには、次の Microsoft 社の Hotfix を適用します。
コンピュータのディスク速度は、重複排除のパフォーマンスに次のように影響します。
200 MB/秒を超える速度のディスクを搭載するコンピュータの読み取りおよび書き込みのパフォーマンスは、重複排除に最適です。
150 ~ 200 MB/秒の速度のディスクを搭載するコンピュータの読み取りおよび書き込みのパフォーマンスは、重複排除に十分です。
100 ~ 150 MB/秒の速度のディスクを搭載するコンピュータでは、一部の操作にパフォーマンスの低下があります。
100 MB/秒未満の速度のディスクを搭載するコンピュータでは、パフォーマンスの低下があります。 重複排除をインストールして実行する前に、ディスクの読み取りおよび書き込みの能力を向上する必要があります。
接続ストレージエリアネットワーク(ファイバーチャネルまたは iSCSI)、Direct Attached Storage(DAS)、iSCSI、内部ディスクがサポートされています。USB、eSATA、および FireWire デバイスを含むリムーバブルディスクはサポートされていません。
Backup Exec サーバーには重複排除ディスクストレージへの冗長な接続があります。
ストレージネットワークは、待機時間が短い(往復ごとの最大待機時間が 1 ミリ秒)専用ネットワークである必要があります。
ストレージネットワークには、スループット目標を達成する十分な帯域幅が必要です。次のストレージネットワーク帯域幅がサポートされています。
帯域幅が 10 Gb/秒以上の iSCSI SAN。
帯域幅が 4 GB/秒以上のファイバーチャネル SAN。
読み取りおよび書き込みパフォーマンスには、130 MB/秒以上の帯域幅が必要です。130 MB/秒未満の帯域幅は、小規模でリソース集約の少ない環境で使用できます。 ただし使用量が増えると、重複排除プロセスとバックアップに十分なスループットを確保するために重複排除にはより多くの帯域幅が必要になります。 その他の場合、パフォーマンスと安定性は悪影響を受けます。