Veritas NetBackup™ クラウド管理者ガイド

S3 API インターフェースを使用して Amazon Snowball Edge にデータを転送するように NetBackup を構成するには

1. Amazon Snowball クライアントを使用して Amazon Snowball Edge デバイスを構成します。
2. 一時ストレージサーバー (非 CloudCatalyst) とディスクプールを作成し、デバイスのインポートジョブに使用するバケットを作成するか、一覧表示します。

   メモ:

   バケットは、NetBackup 管理コンソールから作成することをお勧めします。AWS コンソールからバケットを作成する場合は、NetBackup でサポートされる文字のみを使用してください。

3. 一時ストレージサーバー (非 CloudCatalyst) とディスクプールを削除します。
4. AWS コンソールでインポートジョブを作成します。詳しい手順は、AWS のマニュアルを参照してください。
5. Amazon Snowball クライアントを使用して Amazon Snowball Edge デバイスを構成します。
6. (省略可能) Amazon Snowball Edge との通信に SSL プロトコルを使用するには、Amazon Snowball クライアントを使用して証明書を取得し、その証明書をメディアサーバーの /usr/openv/var/global/wmc/cloud/cacert.pem ファイルに追加します。新たにコピーされた証明書の形式と長さが、cacert.pem 内の既存の証明書と一致することを確認します。

   Amazon Snowball および Amazon Snowball Edge の SSL の構成を参照してください。

7. デバイスのカスタムインスタンスを追加します。

   クラウドストレージインスタンスの追加を参照してください。

   Amazon Snowball S3 アダプタをインストールしたホストの詳細でカスタムインスタンスのクラウドストレージプロパティを設定します。

   ［General Settings］タブで、次の項目を設定します。

   • ［Provider type］: デバイスを注文したエンドポイントに応じて、Amazon または Amazon GovCloud を選択します。

   • ［Service host］: IP またはホスト名

   • ［Service endpoint］: 空白

   • ［HTTP Port］: デフォルトは 8080 です。または、構成したポートを入力します。

   • ［HTTPS port］: デフォルトは 8443 です。または、構成したポートを入力します。

   • ［Endpoint access style］: パスの形式

   ［Region Setting］タブで、次の項目を設定します。

   • ［Location constraint］: デバイスを注文した領域

   • ［Service host］: IP またはホスト名

   メモ:

   Amazon Snowball Edge デバイスは、デバイスが取得される地域からデータを転送する場合のみ使用できます。そのため、デバイスが取得される地域のロケーション制約とサービスホストを使用します。

8. カスタムインスタンスを使用して、デバイスのストレージサーバーを作成します。

   NetBackup のクラウドストレージの構成を参照してください。

9. 次のストレージサーバープロパティを更新します。

   AMZ:OFFLINE_TRANSFER_MODE: PROVIDER_API

   NetBackup クラウドストレージサーバーの接続プロパティを参照してください。

10. ライブデータについては、ストレージライフサイクルポリシーとバックアップポリシーを作成し、最初のシード処理のバックアップを実行します。

    古いデータについては、bpduplicate コマンドを使用し、ストレージユニット上のイメージを複製します。

    『NetBackup コマンドリファレンスガイド』を参照してください。

11. データ転送が完了したら、次を実行します。

    • デバイスが移行中になるまで、バックアップポリシーを無効にするか SLP のセカンダリ操作の処理を延期します。

    • 構成したストレージサーバープロパティを NONE に設定します。

    • プロパティを保存します。バックアップ後の処理中に、この情報が必要になります。

      管理コンソールから、または nbdevconfig -getconfig コマンドを使用して、ストレージサーバーのプロパティのイメージキャプチャを作成します。『NetBackup コマンドリファレンスガイド』を参照してください。

      また、構成されているオブジェクトのサイズ (非 CloudCatalyst の場合) を書き留めます。

12. クラウドベンダーにデバイスを送付します。詳しい手順は、AWS のマニュアルを参照してください。