Veritas NetBackup™ クラウド管理者ガイド
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- クラウドストレージについて
- Amazon S3 クラウドストレージの API 形式について
- 長期保持のための Amazon のデータの保護について
- Amazon のクラウド階層化を使用したデータの保護
- NetBackup での Amazon IAM ロールの使用について
- Amazon Snowball および Amazon Snowball Edge を使用したデータの保護
- Microsoft Azure クラウドストレージ API 形式について
- OpenStack Swift クラウドストレージの API 形式について
- NetBackup のクラウドストレージの構成
- [拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティ
- [クラウドストレージ (Cloud Storage)]プロパティ
- NetBackup CloudStore Service Container について
- クラウドストレージの NetBackup メディアサーバーについて
- クラウドストレージのストレージサーバーの構成
- NetBackup クラウドストレージサーバーのプロパティ
- クラウドストレージ用のストレージユニットの構成
- クラウドストレージディスクプールプロパティの変更
- 監視とレポート
- 操作上の注意事項
- トラブルシューティング
- 統合ログについて
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- クラウドストレージの構成上の問題のトラブルシューティング
- クラウドストレージの操作上の問題のトラブルシューティング
GLACIER_VAULT からのリストアが Oracle データベースで 24 時間より長くかかる
Oracle でのリストアジョブは、まずデータファイルがリストアされ (データファイルごとに 1 つのジョブ)、次にデータファイルに関連付けられているアーカイブログの各セット (ログのセットごとに 1 つのリストアジョブ) がリストアされるようになっています。これにより、Oracle リストアジョブでは、5 つのリストアジョブが連続して実行されることになります (1 つのリストアジョブが終了すると、次のジョブが自動的に開始される)。Amazon Glacier クラウドストレージの Vault にデータが含まれるすべての新しいリストアジョブでは、データをオンプレミスに移すためのデータ取得に最短で 4 時間が必要になります。このため、Oracle データファイルのリストアジョブの実行に、24 時間以上かかることになります。
リカバリを実行するための、2 つのオプションがあります。
[リストア/リカバリの並列ストリーム数 (Number of parallel streams for restore and recover)]を、必要なバックアップ要求の数まで増やします。例: 10. Oracle RMAN は必要な数のストリームのみを使うため、この数値には大きな数を設定できます。
『NetBackup for Oracle 管理者ガイド』で、NetBackup for Oracle のリストアに関する説明を参照してください。
この手順は、前述の方法よりも長い時間がかかります。
リカバリ手順 (アーカイブログのリストア) に必要なログシーケンスとスレッド数を確認します。これは、Oracle を確認するか、バックアップジョブを確認するとわかります。
RMAN スクリプトを作成し、アーカイブログのリストアを実行するために必要なチャネル数を割り当てます。
たとえば、8 個のチャネルが割り当てられていて、リストアされたシーケンス番号が 1373 から 1380 の「run」ブロックについて考えます。
RMAN> run
{ allocate channel ch00 type 'SBT_TAPE' PARMS 'SBT_LIBRARY=/bp/bin/libobk.so64';
allocate channel ch01 type 'SBT_TAPE' PARMS 'SBT_LIBRARY=/bp/bin/libobk.so64';
allocate channel ch02 type 'SBT_TAPE' PARMS 'SBT_LIBRARY=/bp/bin/libobk.so64';
allocate channel ch03 type 'SBT_TAPE' PARMS 'SBT_LIBRARY=/bp/bin/libobk.so64';
allocate channel ch04 type 'SBT_TAPE' PARMS 'SBT_LIBRARY=/bp/bin/libobk.so64';
allocate channel ch05 type 'SBT_TAPE' PARMS 'SBT_LIBRARY=/bp/bin/libobk.so64';
allocate channel ch06 type 'SBT_TAPE' PARMS 'SBT_LIBRARY=/bp/bin/libobk.so64';
allocate channel ch07 type 'SBT_TAPE' PARMS 'SBT_LIBRARY=/bp/bin/libobk.so64';
シーケンス 1373 スレッド 1 からシーケンス 1380 スレッド 1 までアーカイブログをリストアします。
release channel ch00;
release channel ch01;
release channel ch02;
release channel ch03;
release channel ch04;
release channel ch05;
release channel ch06;
release channel ch07;
}
NetBackup for Oracle クライアントを使用して、NetBackup のバックアップ、アーカイブ、リストアインターフェースを起動するか、別のスクリプトを作成してデータファイルをリストアします。複数のデータファイルをリストアしているときに、各データファイルが異なるイメージに含まれる場合は、ストリームの数を増やす必要があることがあります。
データファイルとアーカイブログのリストアを開始し、並行して実行します。
NetBackup のバックアップ、アーカイブ、リストアインターフェースか、別のスクリプトを使用して、データベースまたはデータファイルのリカバリを実行します。
『NetBackup for Oracle 管理者ガイド』を参照してください。