Veritas NetBackup™ クラウド管理者ガイド
- NetBackup Cloud Storage について
- クラウドストレージについて
- Amazon S3 クラウドストレージの API 形式について
- 長期保持のための Amazon のデータの保護について
- Amazon のクラウド階層化を使用したデータの保護
- NetBackup での Amazon IAM ロールの使用について
- Amazon Snowball および Amazon Snowball Edge を使用したデータの保護
- Microsoft Azure クラウドストレージ API 形式について
- OpenStack Swift クラウドストレージの API 形式について
- NetBackup のクラウドストレージの構成
- [拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティ
- [クラウドストレージ (Cloud Storage)]プロパティ
- NetBackup CloudStore Service Container について
- クラウドストレージの NetBackup メディアサーバーについて
- クラウドストレージのストレージサーバーの構成
- NetBackup クラウドストレージサーバーのプロパティ
- クラウドストレージ用のストレージユニットの構成
- クラウドストレージディスクプールプロパティの変更
- 監視とレポート
- 操作上の注意事項
- トラブルシューティング
- 統合ログについて
- レガシーログについて
- クラウドストレージの構成上の問題のトラブルシューティング
- クラウドストレージの操作上の問題のトラブルシューティング
マスターサーバーとレガシークラウドストレージメディアサーバー間の通信の有効化または無効化
これは、バージョン 7.7.x から 8.1.2 のメディアサーバーにのみ該当します。
古いクラウドストレージメディアサーバーで実行されている NetBackup CloudStore Service Container (nbcssc
) サービスは、マスターサーバーとの通信にポート 5637 を使用します。リリース 8.2 以降、nbcssc
サービスは配備されなくなりました。NetBackup Web 管理コンソール (nbwmc
) と NetBackup Service Layer (nbsl
) サービスがこの機能を処理するようになりました。
マスターサーバーを 8.2 以降にアップグレードする場合でも、レガシークラウドストレージメディアサーバーはマスターサーバーとの通信にレガシークラウドサービスを使用し続けます。ただし、NetBackup 8.2 マスターサーバーは、レガシークラウドストレージメディアサーバーをサポートしています。8.2 マスターサーバーと古いメディアサーバー間の通信を許可するには、マスターサーバーでポート 5637 を開く必要があります。
ポート 5637 で nbwmc サービスの通信を有効にするには
- マスターサーバー上で次のコマンドを実行します。
UNIX の場合:
# usr/openv/wmc/bin/install/configurePorts -addLegacyCloudService
Windows の場合:
<install_path>\NetBackup\wmc\bin\install\configurePorts -addLegacyCloudService
nbwmc
サービスを再起動して変更を反映します。- 次のコマンドを実行して、メディアサーバーのホスト名ベースの証明書をプロビジョニングします。
UNIX の場合:
# usr/openv/netbackup/bin/admincmd/bpnbaz -ProvisionCert <media_server>
Windows の場合:
<install_path>\NetBackup\bin\admincmd\bpnbaz -ProvisionCert <media_server>
アプライアンスの場合は、代わりに次のコマンドを実行します。
UNIX の場合:
# usr/openv/netbackup/bin/bpnbat -AddMachine <appliance_hostname>
Windows の場合:
<install_path>\NetBackup\bin\bpnbat -AddMachine <appliance_hostname>
- メディアサーバーでクラウドストレージサービスを再起動します。
古いバージョンのメディアサーバーがサポートされている場合でも、Veritas は、このようなメディアサーバーを 8.2 以降のバージョンにアップグレードすることを推奨します。すべてのレガシーメディアサーバーをアップグレードした後、ポート 5637 での nbwmc
サービスの使用を無効にすることができます。
ポート 5637 で nbwmc サービスの通信を無効にするには
- マスターサーバー上で次のコマンドを実行します。
UNIX の場合:
# usr/openv/wmc/bin/install/configurePorts -removeLegacyCloudService
Windows の場合:
<install_path>\NetBackup\wmc\bin\install\configurePorts -removeLegacyCloudService
nbwmc
サービスを再起動して変更を反映します。