Veritas NetBackup™ インストールガイド
- インストールの準備
- NetBackup ライセンス
- UNIX システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- Windows システムでのサーバーソフトウェアのインストール
- 管理インターフェースについて
- NetBackup クライアントソフトウェアのインストール
- NetBackup の構成
- NetBackup ソフトウェアのアップグレード
- NetBackup サーバーおよびクライアントソフトウェアの削除
- リファレンス
Windows システムでの NetBackup サーバーのサイレントインストール
サイレントインストールを実行すると、リモートインストールを実行する場合と同様に、対話形式での入力が不要になります。
サイレントインストールを実行するには、最初に該当する NetBackup スクリプトを修正します。スクリプトの修正の後で、そのスクリプトを実行してサイレントインストールを開始できます。
メモ:
Windows Server 2008 Server Core システムの場合、この手順でのみ NetBackup をインストールできます。
NetBackup サーバーソフトウェアをサイレントインストールする方法
- NetBackup をインストールするシステムに管理者としてログオンします。
- ESD イメージ (ダウンロード済みファイル) が存在する場所に移動します。
- Windows エクスプローラを開き、X86 または X64 ディレクトリの内容を、ハードドライブの一時ディレクトリにコピーします。 インストールしたいプラットフォームの形式と関連付けられたディレクトリを選択します。
- ソースファイルが読み取り専用であるので、コピーされたファイルの権限を変更して、インストールまたは更新できるようにします。
コピーされたファイルが存在する一時ディレクトリで、変更する適切なスクリプトを選択します。
マスターサーバーのインストール時:
silentmaster.cmd
メディアサーバーのインストール時:
silentmedia.cmd
次の行をインストールの必要に応じて編集します。
SET ADDITIONALSERVERS=media1,media2,media3
このホストと通信する追加の NetBackup マスターサーバーおよびメディアサーバーの名前を入力します。 後で NetBackup をインストールするサーバーの名前を含めます。
他のサーバーがこのホストと通信しない場合は、スクリプトからこの行を削除します。
SET ABORT_REBOOT_INSTALL=num
この行では、再起動が必要になった場合のインストールの続行方法を指定できます。次の設定から選択します。
0 (ゼロ、デフォルト)
デフォルトでは、再起動が必要であると判断された場合でもサイレントインストールは中止されません。この設定を 0 のままにした場合、次のタスクの 1 つを選択します。
インストール完了後、インストールログを調べて再起動が必要かどうかを確認します。
文字列 in use がログ内に表示されれば、システムを手動で再起動する必要があります。
インストール完了後、自動再起動を強制します。
自動再起動を強制するには、スクリプトを実行する前に、サイレントインストールのコマンドスクリプト (silent*.cmd) から次のオプションを削除します。
REBOOT="ReallySuppress"
警告:
強制再起動はユーザーに警告なしで起きます。インストールは取り消されず、システムが元の状態にロールバックされることもありません。
1
再起動が必要であると判断されたらインストールを中止する場合にこの設定を選択します。
再起動が必要な場合、この設定によってインストールが取り消されて、システムが元の状態にロールバックされます。
SET CA_CERTIFICATE_FINGERPRINT=fingerprint
NetBackup 認証局 (CA) を使用する場合、インストール時にマスターサーバーの CA 証明書の指紋を把握している必要があります。CA 証明書の指紋と、セキュリティ証明書の生成時のこの指紋の役割について詳しくは、次を参照してください。
SET AUTHORIZATION_TOKEN=token
NetBackup 認証局 (CA) を使用すると、場合によっては、セキュリティ証明書を正常に配備するために、インストーラの実行時に認証トークンが必要になります。認証トークンと、セキュリティ証明書の生成時のこのトークンの役割について詳しくは、次を参照してください。
https://www.veritas.com/support/en_US/article.000127129
注意:
認証トークンをテキスト形式で指定すると、セキュリティ上のリスクが生じるため、silentmedia.cmd ファイルへのアクセスを読み取りアクセスに制限します。NetBackup 管理者とシステム管理者のみに読み取りアクセス権を付与します。正常にインストールが完了したら、silentmedia.cmd ファイルを削除します。
SET SMART_METER_FILE_PATH=path
Veritas Smart Meter のカスタマ登録キーのパスを指定する必要があります。詳細情報を参照できます。Veritas Smart Meter についてを参照してください。
ECA_CERT_STORE
このフィールドを使用して、Windows 証明書ストアの外部証明書の場所を指定します。このフィールドは、「store_name\issuer_DN\subject」という形式で指定します。このフィールドは、Windows 証明書ストアから外部証明書を使用する場合に必要です。
ECA_CERT_PATH
このフィールドを使用して、外部証明書ファイルのパスとファイル名を指定します。このフィールドは、ファイルから外部証明書を設定する場合に必要です。
ECA_TRUST_STORE_PATH
このフィールドを使用して、トラストストアの場所を示すファイルのパスとファイル名を指定します。このフィールドは、ファイルから外部証明書を設定する場合に必要です。
ECA_PRIVATE_KEY_PATH
このフィールドを使用して、秘密鍵を示すファイルのパスとファイル名を指定します。このフィールドは、ファイルから外部証明書を設定する場合に必要です。
ECA_CRL_CHECK_LEVEL
このフィールドを使用して、CRL モードを指定します。このフィールドは必須です。サポートされる値は次のとおりです。
USE_CDP: 証明書に定義されている CRL を使用します。
USE_PATH: ECA_CRL_PATH で指定されたパスにある CRL を使用します。
DISABLED: CRL を使用しません。
ECA_CRL_PATH
このフィールドを使用して、外部 CA 証明書に関連付けられている CRL のパスとファイル名を指定します。このフィールドは、ECA_CRL_CHECK_LEVEL が USE_PATH に設定されている場合にのみ必要です。該当しない場合は、このフィールドを空のままにします。
ECA_KEY_PASSPHRASEFILE
このフィールドを使用して、キーストアにアクセスするためのパスフレーズを含むファイルのパスとファイル名を指定します。このフィールドは省略可能で、ファイルから外部証明書を設定する場合にのみ適用されます。
- スクリプトを保存して実行します。
- 次の場所にあるインストールログを確認します。
%ALLUSERSPROFILE%\Veritas\NetBackup\InstallLogs\
インストールログを検索し、次のエラーが表示されているかどうかを確認します。
Return Value 3
を含む文字列。重要なログメッセージは次のように色分けされます。
黄色 = 警告。
赤 = エラー。
すべてのサーバーソフトウェアをインストールすると、クライアントソフトウェアをインストールできるようになります。
NetBackup クライアントのインストールについてを参照してください。