NetBackup™ Web UI Kubernetes 管理者ガイド

NetBackup Kubernetes Operator を配備するには:

1. ベリタスのサポート Web サイト (https://www.veritas.com/content/support) から tar パッケージをダウンロードします。
2. ホームディレクトリにパッケージを抽出します。netbackupkops-helm-chart フォルダは、ホームディレクトリに存在する必要があります。
3. すべてのクラスタコンテキストを一覧表示するには、コマンド kubectl config get-contexts を実行します。
4. オペレータサービスを配備するクラスタに切り替えるには、次のコマンドを実行します。

   kubectl config use-context <cluster-context-name>

5. 現在のディレクトリをホームディレクトリに変更するには、コマンド cd ~ を実行します。
6. NetBackup は、OCI 標準に準拠したコンテナイメージリポジトリをサポートしています。オペレータとデータムーバーイメージをプッシュする任意のツールを使用できます。

   プライベート Docker レジストリを使用している場合は、この手順の指示に従って、NetBackup 名前空間に Secret nb-docker-cred を作成します。それ以外の場合は、次の手順にスキップします。

   • プライベート Docker レジストリにログオンするには、コマンド docker login -u <user name><repo-name> を実行します。

     ログイン後、認証トークンを含む config.json ファイルが作成または更新されます。config.json ファイルを表示するには、コマンド cat ~/.docker/config.json を実行します。

     出力は次のようになります。

     {
        "auths": {
            "https://index.docker.io/v1/": {
                "auth": "c3R...zE2"
           }
        }
     }

   • NetBackup 名前空間で netbackupkops-docker-cred という名前の Secret を作成するには、次のコマンドを実行します。

     kubectl create secret generic netbackupkops-docker-cred \

     --from-file=.dockerconfigjson=.docker/config.json \

     --type=kubernetes.io/dockerconfigjson -n netbackup

     Secret を作成する名前空間は任意に指定できます。

   • NetBackup 名前空間で Secret netbackupkops-docker-cred が作成されたかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

     kubectl get secrets -n netbackup

   • Docker キャッシュにイメージをロードして Docker イメージリポジトリにイメージをプッシュするには、次のコマンドを実行します。

     • NetBackup Kubernetes Operator の tar ファイルをロードします。

       <docker load -i <nameof the tar file> ./>

     • 要件に従って、ロードされた Docker イメージにタグを付けます。

       docker tag <imagename:tagof the loadedimage> <repo-name/image-name:tag-name>

     • NetBackup Kubernetes Operator の配備時に Kubernetes がイメージをフェッチできるリポジトリから、イメージをプッシュします。

       docker push <repo-name/image-name:tag-name>

   メモ:

   この例では、Docker が参照用に使用されています。同等の機能を提供する他の CLI ツールを使用できます。

7. テキストエディタで netbackupkops-helm-chart/values.yaml を編集します。

   • マネージャセクションのイメージの値を、イメージ名とタグ repo-name/image-name:tag-name に置き換えます。

   • レプリカの値を 0 に変更します。

     メモ:

     NetBackup Kubernetes Operator を構成する手動の手順に従って、レプリカを 0 に設定します。

8. メタデータ永続ボリュームのサイズ調整が必要です。Kubernetes Operator のデフォルトの永続ボリュームサイズは 10Gi です。永続ボリュームサイズは構成可能です。

   プラグインを配備する前に、ストレージの値を 10Gi からより大きい値に変更できます。これにより、nbukops ポッドには、そのポッドでマウントされた PVC のサイズが設定されます。

   メタデータの永続ボリュームサイズは values.yaml で指定できます。

   helm-chart の deployment.yaml の永続ボリューム要求は次のようになります。

   apiVersion: v1
   kind: PersistentVolumeClaim
   metadata:
     labels:
       component: netbackup
     name: {{ .Release.Namespace }}-netbackupkops
     namespace: {{ .Release.Namespace }}
   spec:
     accessModes:
     - ReadWriteOnce
     resources:
       requests:
         storage: 10Gi
   

   • 新規インストール時に Helm Chart を構成する際、netbackupkops-helm-chart の deployment.yaml で PVC ストレージのサイズを変更できます。これにより、初期の PVC サイズが作成されます。

   • インストール後、PVC サイズの更新 (ダイナミックボリューム拡張) は一部のストレージベンダーによってサポートされます。詳しくは、https://kubernetes.io/docs/concepts/storage/persistent-volumes を参照してください。

   メモ:

   永続ボリュームのデフォルトサイズは、データを失うことなく、より大きい値にサイズ変更できます。ボリュームの拡張をサポートするストレージプロバイダを追加することをお勧めします。

9. NetBackup Kubernetes Operator サービスを配備するには、次のコマンドを実行します。

   helm install <release name of the deployment> ./netbackupkops-helm-chart -n <namespace which runs NetBackup operator service>

   例: helm install veritas-netbackupkops ./netbackupkops-helm-chart -n netbackup

   • 必要に応じて配備のリリース名を変更できます。

   • NetBackup オペレータサービスと NetBackup を実行する名前空間を指定するには、-n オプションが必要です。

10. 配備の状態を確認するには、次のコマンドを実行します。

    helm list -n <namespace which runs NetBackup operator service >

    例:

    helm list -n netbackup

11. リリース履歴を確認するには、次のコマンドを実行します。

    helm history veritas-netbackupkops -n

    <namespace which runs NetBackup operator service>。

    例:

    helm history veritas-netbackupkops -n netbackup