NetBackup™ Web UI Kubernetes 管理者ガイド
- NetBackup for Kubernetes の概要
- NetBackup Kubernetes Operator の配備と構成
- NetBackup スナップショット操作の設定を行う
- NetBackup Kubernetes Operator での証明書の配備
- Kubernetes 資産の管理
- Kubernetes インテリジェントグループの管理
- Kubernetes 資産の保護
- イメージグループの管理
- NetBackup でのランチャ管理クラスタの保護
- Kubernetes 資産のリカバリ
- 増分バックアップとリストアについて
- アクセラレータベースのバックアップの有効化
- Kubernetes での FIPS モードの有効化
- Kubernetes の問題のトラブルシューティング
バックアップコピーからのリストア
選択した名前空間に複数の PVC が存在する場合、バックアップからの NetBackup リストアも並行して行われます。(名前空間にリストアする PVC が少なくとも 1 つ含まれる場合) バックアップジョブからリストアを開始すると、親子階層が作成されます。ここで、親はオーケストレータとして機能し、子ジョブの状態を監視します。最初の子ジョブはメタデータをリストアし、その後 PVC が並行してリストアされます。
メモ:
メタデータのリストアが失敗した場合、これ以上のジョブはリストア操作のために送信されません。メタデータが正常にリストアされると、PVC はバッチで並列してリストアされます。
スナップショットからのリストアで説明したのと同じ手順に従い、コピー形式として[バックアップ (Backup)]を選択します。代替ターゲットクラスタにもリストアできます。
バックアップコピーからリストアするには
- 左側で[作業負荷 (Workloads)]、[Kubernetes]の順に選択します。
- [名前空間 (Namespace)]タブで、リカバリする資産の名前空間をクリックします。[リカバリポイント (Recovery points)]タブをクリックします。
- [リカバリポイント (Recovery points)]タブには、すべてのリカバリポイントがバックアップの日時およびコピーとともに表示されます。フィルタを設定して、表示されたリカバリポイントをフィルタ処理できます。[日付 (Date)]列の日付をクリックすると、リカバリポイントの詳細が表示されます。[リカバリポイントの詳細 (Recovery points details)]ダイアログには、ConfigMap、Secret、永続ボリューム、ポッドなど、バックアップされたリソースが表示されます。これらのリソースについて詳しくは、https://kubernetes.io/docs/reference を参照してください。
- リストアするリカバリポイントを見つけます。
- [コピー (Copies)]列で、[# コピー (# copies)]ボタンをクリックします。たとえば、コピーが 2 つある場合、ボタンには[2 コピー (2 copies)]と表示されます。
- コピーのリストで、[バックアップ (Backup)]コピーを見つけます。[処理 (Actions)]、[リストア (Restore)]の順に選択します。
メモ:
[マルウェアに感染したリカバリポイントの選択を許可 (Allow the selection of recovery points that are malware-affected)]オプションを選択して、感染したすべてのコピーの[リストア (Restore)]オプションを有効にします。
- [リカバリターゲット (Recovery target)]ページで、資産を同じソースクラスタにリカバリすることが自動的に入力されます。[次へ (Next)]をクリックします。
- [宛先名前空間を指定 (Specify destination namespace)]で、次のいずれかのリストアオプションを選択します。
[元の名前空間を使用 (Use original namespace)]を選択して、元の名前空間を使用します。デフォルトでは、このオプションが選択されています。
[代替名前空間を使用 (Use alternate namespace)]を選択して、代替名前空間を入力し、[次へ (Next)]をクリックします。
- [リカバリするリソース形式の選択 (Select resource types to recover)]で、次のいずれかのリストアするリソース形式を選択します。
すべてのリソース形式をリカバリする場合は[すべてのリソース形式 (All resource types)]。デフォルトでは、このオプションが選択されています。
選択したリソース形式のみをリカバリする場合は[選択されたリソース形式のリカバリ (Recover selected resource types)]。
- [リカバリする永続ボリューム要求の選択 (Select Persistent volume claims to recover)]で、次のいずれかのリカバリする永続ボリューム要求を選択します。
すべての永続ボリューム要求をリカバリする場合は[すべての永続ボリューム要求 (All Persistent volume claims)]。デフォルトでは、このオプションが選択されています。
選択した永続ボリューム要求をリカバリする場合は[選択された永続ボリューム要求のリカバリ (Recover selected Persistent volume claims)]。
メモ:
[選択された永続ボリューム要求のリカバリ (Recover selected Persistent volume claims)]でオプションを選択せずに[次へ (Next)]をクリックした場合、[リカバリオプション (Recovery Options)]セクションで永続ボリューム要求は空になり、永続ボリューム要求はリストアされません。
[選択された永続ボリューム要求のリカバリ (Recover selected persistent volume claims)]でオプションを選択しない場合、[リカバリオプション (Recovery options)]セクションで永続ボリューム要求は空になり、永続ボリューム要求はリストアされません。
メモ:
[永続ボリュームのみリストア (Restore only persistent volume)]を使用すると、選択した永続ボリューム要求で、永続ボリュームのみをリストアするよう切り替えることができます。この設定により、対応する永続ボリューム要求が作成されることはありません。
- [エラー戦略 (Failure strategy)]セクションをクリックして、リカバリのためのエラー戦略オプションを表示します。
- [リカバリのためのエラー戦略を選択 (Select failure strategy to recover)]で、次のリカバリのためのエラー戦略のいずれかを選択します。
メモ:
メタデータまたは PVC のリストア中にエラーが発生すると、選択したエラー戦略に従ってリストアジョブが実行されます。
[即座に終了 (Fail Fast)]を選択すると、エラーが発生した場合にリストアを終了します。
このリストアエラー戦略は、最初のエラーが発生したときにリストアジョブを終了するのに役立ちます。
現在のバッチの残りのすべての実行中のリストアジョブは完了でき、それ以降のバッチはリストアのために送信されません。
[先に進む (Proceed Ahead)]を選択すると、次の PVC のリストアを続行します。親イメージ (最初のイメージ) のリストアが失敗した場合、リストアジョブは終了します。
この戦略は、進行中のバッチで PVC リストアのいずれかが失敗した場合に、残りの PVC のリストアを進めるのに役立ちます。
メタデータリストアが失敗すると、最終的なジョブは失敗としてマークされ、リストア用の PVC は送信されません。
この場合、部分的な成功とマーク付けされた最終的なジョブ状態と、失敗状態の PVC のリストが親ジョブの [アクティビティモニター (Activity Monitor)]タブに表示されます。
[再試行 (Retry)]では、メタデータまたは PVC リストアの再試行回数を指定します。再試行後もリストアが失敗した場合、リストアジョブは終了します。
このエラー戦略は、リストアジョブの開始時に構成可能な、失敗した PVC またはメタデータのリストアジョブを再試行するのに役立ちます。
再試行の最大数にかかわらずリストアジョブが失敗した場合、失敗とマーク付けされたジョブは失敗し、それ以降のバッチはリストアのために送信されません。
メモ:
選択したエラー戦略がアクティビティモニターに表示されます。
[次へ (Next)]をクリックします。
- [リカバリの開始 (Start recovery)]をクリックしてリカバリのエントリを送信します。
- [アクティビティモニター (Activity monitor)]で、[ジョブ ID (Job ID)]をクリックし、リストアジョブの詳細を表示します。
- [ジョブの詳細 (Job Details)]ページで、[詳細 (Details)]タブをクリックします。リストアジョブのシーケンス (リストア前、データの移動、リストア後のジョブ) が表示されます。
メモ:
親ジョブを取り消して、リストア操作を取り消すことができます。親ジョブによって、実行中のすべての子リストアジョブが終了します。
並列 PVC リストアのバッチサイズは bp.conf で構成できます。ユーザーは目的のバッチサイズを設定するために bp.conf ファイルにキー「KUBERNETES_RESTORE_FROM_BACKUP_COPY_PARALLEL_RESTORE_BATCH_SIZE」を追加できます。これはオプションのキーであり、定義されていない場合は値 5 を受け取ります。
バッチサイズに割り当てることができる最小値は 1 であるのに対し、最大値は 100 です。
bpsetconfig コマンドを NetBackup プライマリサーバーで使用して、バッチサイズを更新できます。