Veritas Access 7.3 インストールガイド
- Veritas Access の概要
- Veritas Access のライセンス
- システム要件
- システム要件
- Linux の必要条件
- Linux の必要条件
- ネットワークとファイアウォールの要件
- Veritas Access をインストールする準備
- VMware ESXi での Veritas Access インストール用の仮想マシンの配備
- クラスタのインストールと設定
- 応答ファイルを使用した Veritas Access のインストールと設定の自動化
- クラスタのノードの表示と追加
- Veritas Access のアップグレード
- ローリングアップグレードを使用した Veritas Access のアップグレード
- Veritas Access のアンインストール
- 付録 A. インストールの参考情報
- 付録 B. 通信用のセキュアシェルの設定
ローリングアップグレードについて
Veritas Access のこのリリースでは、7.2.1.1 以降のバージョンからのローリングアップグレードをサポートしています。ローリングアップグレードは、RHEL 6.6、6.7、6.8 でサポートされます。ローリングアップグレードにより、高可用性クラスタの停止時間が、サービスグループフェールオーバーの実行に要する時間にまで最小化されます。1 つのクラスタで異なる製品バージョンを持つノードを実行できます。
ローリングアップグレードには 2 つの主要な段階があります。インストーラは段階 1 でカーネル RPMs をアップグレードし、段階 2 で VCS エージェントに関連する非カーネル RPMs をアップグレードします。
アップグレードプロセスで、クラスタが 1 番目のサブクラスタと 2 番目のサブクラスタの 2 つのサブクラスタに分割されます。
段階 1 で、2 番目のサブクラスタでアップグレードが実行されます。アップグレードプロセスにより、2 番目のサブクラスタのノードですべてのサービスとリソースが停止されます。すべてのサービス (VIP グループを含む) が 1 番目のサブクラスタにフェールオーバーします。2 番目のサブクラスタのパラレルサービスグループがオフラインになります。
フェールオーバープロセス中に、2 番目のサブクラスタノードの VIP グループに接続されているクライアントが断続的に中断されます。タイムアウトしないクライアントについては、1 番目のサブクラスタのノードのいずれかで VIP グループがオンラインになった後、サービスが再開されます。
インストーラは 2 番目のサブクラスタでカーネル RPMs をアップグレードします。1 番目のサブクラスタのノードは、引き続きクライアントに提供されます。
ローリングアップグレードの段階 1 が 2 番目のサブクラスタで完了すると、ローリングアップグレードの段階 1 が 1 番目のサブクラスタで実行されます。アプリケーションは 2 番目のサブクラスタにフェールオーバーされます。パラレルサービスグループは、2 番目のサブクラスタでオンラインになり、1 番目のサブクラスタでオフラインになります。
段階 1 が完了すると、古いプロトコルバージョンではなく、新しい RPMs でノードが実行されます。
ローリングアップグレードの段階 2 では、残りのすべての RPMs がクラスタのすべてのノードで同時にアップグレードされます。VCS と VCS のエージェントパッケージがアップグレードされます。カーネルドライバは、新しいプロトコルバージョンにアップグレードされます。段階 2 の間、アプリケーションはオンラインのままです。High Availability Daemon (HAD) が停止し、再び起動します。