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Veritas NetBackup™ 管理者ガイド Vol. 1

Last Published: 2017-11-15

Product(s): NetBackup (8.1)

認可ファイル (auth.conf) の特徴

Windows NetBackup サーバーの NB_Install/Java には auth.conf.win.template という名前のテンプレートファイルがあります。このテンプレートファイルを使用し、同じ場所で auth.conf ファイルを作成します。

テンプレートファイルにはユーザーにアクセス許可を与える例があります。

UNIX NetBackupサーバーでは、auth.conf ファイルが NB_Install/Java にあり、次のエントリだけを含んでいます。

root ADMIN=ALL JBP=ALL
* ADMIN=JBP JBP=ENDUSER+BU+ARC

各エントリの最初のフィールドは、そのエントリによって指定された権限へのアクセスが付与されたユーザー名です。リリースバージョンの最初のフィールドでは、root ユーザーにすべての NetBackup アプリケーションの使用を許可しています。

最初のフィールドがアスタリスクの場合、任意のユーザー名が受け入れられることを意味し、そのユーザーは指定されたアプリケーションを使用できます。auth.conf ファイルが存在する場合、そのファイルには、各ユーザーのエントリが存在する必要があります。または、auth.conf ファイルには、ユーザー名フィールドにアスタリスク (*) を含むエントリが存在する必要があります。エントリが存在しないユーザーは、NetBackup アプリケーションにアクセスできません。特定のユーザー名を指定するエントリは、ユーザー名フィールドにアスタリスクを含む行より前に指定する必要があります。

メモ:

アスタリスクの指定によって、すべてのユーザーに対して管理者機能を認可することはできません。auth.conf ファイルのエントリで、各ユーザーを個別に認可する必要があります。

特定のユーザーに対してすべての機能を禁止する場合は、アスタリスクで始まる行の前に、このユーザーを指定する行を追加します。

次に例を示します。

mydomain\ray ADMIN= JBP= 
 * ADMIN=JBP JBP=ENDUSER+BU+ARC

残りのフィールドでは、アクセス権を指定します。

ADMIN キーワード

ユーザーがアクセスすることができるアプリケーションを指定します。ADMIN=ALL を指定すると、すべての NetBackup アプリケーション、およびそれに関連する管理者関連の機能へアクセスできます。

特定のアプリケーションに対する root 以外のユーザーの認可についてを参照してください。

JBP キーワード

ユーザーがバックアップ、アーカイブおよびリストアクライアントアプリケーション (jbpSA) を使用して実行可能な機能を指定します。JBP=ALL を指定すると、管理用の機能を含む、すべてのバックアップ、アーカイブおよびリストア機能にアクセスできます。

［バックアップ、アーカイブおよびリストア (Backup, Archive, and Restore)］ユーザーインターフェースで行う特定作業の認可についてを参照してください。

アスタリスク (*)

最初のフィールドがアスタリスクの場合、任意のユーザー名が受け入れられることを意味し、そのユーザーは指定されたアプリケーションを使用できます。リリースバージョンの 2 行目では、最初のフィールドはアスタリスクです。アスタリスクは、NetBackup によって、バックアップ、アーカイブおよびリストアクライアントアプリケーション (jbpSA) にアクセスするすべてのユーザー名が検証されることを意味します。 JBP=ENDUSER+BU+ARC を指定すると、ユーザーは、ファイルのバックアップ、アーカイブおよびリストアだけを行うことができます。

ログオン画面で入力するユーザー名およびパスワードは、ホストフィールドに指定するコンピュータ上で有効である必要があります。NetBackup アプリケーションサーバーでは、指定されたコンピュータのシステムパスワードファイルデータを使用して、ユーザー名およびパスワードが認証されます。そのため、このパスワードはそのコンピュータへのログオン時に使用したパスワードと同じである必要があります。

たとえば、次の情報を使用してログオンすると想定します。

username = joe
password = access

この場合、同じユーザー名とパスワードを使用して NetBackup にログインする必要があります。

NetBackup アプリケーションサーバーには、オペレーティングシステムへのログオンに使用したユーザー名とは異なるユーザー名でログオンできます。たとえば、joe というユーザー名を使用してオペレーティングシステムにログオンする場合、その後にルートユーザーで jnbSA にログオンできます。

終了するときに、いくつかのアプリケーションの状態情報が、joe の $HOME/.java/.userPrefs/vrts ディレクトリに自動的に保存されます。(表の列の順序など。) この情報は、次回 joe というアカウントでオペレーティングシステムにログオンし、NetBackup アプリケーションを起動するときにリストアされます。このログオン方法では各管理者の状態情報が保存されるため、複数の管理者が存在する場合に有効です。

メモ:

NetBackup では、アプリケーションの初回の終了時に、ユーザーの $HOME/.java/.userPrefs/vrts ディレクトリが作成されます。 NetBackup アプリケーションだけが .java/.userPrefs/vrts ディレクトリを使用します。

ユーザー名が auth.conf ファイルに従っていない場合、次のエラーメッセージが表示されます。ユーザーは、すべてのアプリケーションにアクセスできなくなります。

No authorization entry exists in the auth.conf file for username 
name_specified_in_login_dialog. None of the NB-Java applications are 
available to you.

結論として、auth.conf ファイルには次の形式のエントリが含まれます。

デフォルトを使用します。これによって、有効なユーザー名を持つすべてのユーザーがバックアップ、アーカイブ、リストアクライアントアプリケーション (jbpSA) を使用できるようになります。 root ユーザーだけが管理者用アプリケーションおよび jbpSA の管理者用の機能にアクセスできるようになります。
有効なユーザー名のエントリを指定します。

メモ:

有効なユーザー名とは、ユーザーがファイルを相互にバックアップ、アーカイブまたはリストア可能なアカウントです。バックアップ、アーカイブおよびリストアアプリケーション (jbpSA) では、バックアップまたはリストアするディレクトリおよびファイルを表示および選択する場合、システムファイル権限が使用されます。