Veritas NetBackup™ クラウド管理者ガイド

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Product(s): NetBackup (9.0)
Platform: Linux,UNIX,Windows
  1. NetBackup Cloud Storage について
    1.  
      Cloud Storage の機能について
    2.  
      クラウド構成ファイルのカタログバックアップについて
    3.  
      NetBackup クラウドストレージのサポート制限事項について
  2. クラウドストレージについて
    1.  
      NetBackup のクラウドストレージベンダーについて
    2. Amazon S3 クラウドストレージの API 形式について
      1.  
        NetBackup 認定の Amazon S3 クラウドストレージベンダー
      2.  
        Amazon S3 ストレージ形式の要件
      3.  
        Amazon S3 クラウドプロバイダのユーザーに必要な権限
      4.  
        Amazon S3 のクラウドストレージプロバイダのオプション
      5.  
        Amazon S3 のクラウドストレージのオプション
      6.  
        Amazon S3 のサーバーの詳細な構成オプション
      7.  
        Amazon S3 クレデンシャルブローカーの詳細
      8.  
        Amazon S3 対応クラウドプロバイダのプライベートクラウドについて
      9.  
        Amazon S3 ストレージクラスについて
      10.  
        NetBackup による Amazon 仮想プライベートクラウドサポート
      11. 長期保持のための Amazon のデータの保護について
        1. Amazon Glacier でのデータの保護について
          1.  
            Amazon Glacier からのデータのリストアについて
        2. Amazon Glacier Vault でのデータの保護について
          1.  
            Amazon Glacier Vault へのデータのバックアップについて
          2.  
            Amazon Glacier Vault からのデータのリストアについて
      12. Amazon のクラウド階層化を使用したデータの保護
        1.  
          LIFECYCLE ストレージクラスを使用したデータのバックアップについて
        2.  
          LIFECYCLE ストレージクラスからのデータのリストアについて
      13. NetBackup での Amazon IAM ロールの使用について
        1.  
          NetBackup での AWS IAM ロールの構成
      14.  
        NetBackup における Amazon S3 クラウドコネクタの文字制限について
      15. Amazon Snowball および Amazon Snowball Edge を使用したデータの保護
        1.  
          Amazon Snowball クライアントを使用した Amazon Snowball 用 NetBackup の構成
        2.  
          Amazon S3 API インターフェースを使用した Amazon Snowball 用 NetBackup の構成
        3.  
          複数の Amazon S3 アダプタの使用
        4.  
          ファイルインターフェースを使用した Amazon Snowball Edge 用の NetBackup の構成
        5.  
          S3 API インターフェースを使用した Amazon Snowball Edge 用 NetBackup の構成
        6.  
          Amazon Snowball 用の NetBackup および NetBackup CloudCatalyst Appliance 用の Amazon Snowball Edge の構成
        7.  
          Amazon Snowball および Amazon Snowball Edge の SSL の構成
        8.  
          S3 API インターフェースを使用した場合のバックアップ後の手順
    3. Microsoft Azure クラウドストレージ API 形式について
      1.  
        NetBackup 認定の Microsoft Azure クラウドストレージベンダー
      2.  
        Microsoft Azure ストレージ形式の要件
      3.  
        Microsoft Azure クラウドストレージプロバイダのオプション
      4.  
        Microsoft Azure のサーバーの詳細な構成オプション
      5.  
        長期保持用の Microsoft Azure Archive データの保護
    4. OpenStack Swift クラウドストレージの API 形式について
      1.  
        NetBackup 認定の OpenStack Swift クラウドストレージベンダー
      2.  
        OpenStack Swift のストレージ形式の要件
      3.  
        OpenStack Swift のクラウドストレージプロバイダのオプション
      4.  
        OpenStack Swift のストレージ領域のオプション
      5.  
        OpenStack Swift のクラウドストレージの追加の構成オプション
      6.  
        OpenStack Swift プロキシ設定
  3. NetBackup のクラウドストレージの構成
    1.  
      NetBackup でクラウドストレージの構成を開始する前に
    2.  
      NetBackup のクラウドストレージの構成
    3.  
      Cloud のインストール要件
    4. [拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティ
      1.  
        帯域幅スロットルの詳細設定
      2.  
        帯域幅スロットルの詳細設定
    5. [クラウドストレージ (Cloud Storage)]プロパティ
      1.  
        クラウドストレージインスタンスの追加
      2.  
        クラウドストレージホストプロパティの変更
      3.  
        クラウドストレージホストのインスタンスの削除
    6. NetBackup CloudStore Service Container について
      1.  
        NetBackup CloudStore Service Container のセキュリティ証明書
      2.  
        NetBackup CloudStore Service Container のセキュリティモード
      3.  
        NetBackup cloudstore.conf 設定ファイル
    7.  
      ホスト名ベースの証明書の配備
    8.  
      ホスト ID ベースの証明書の配備
    9.  
      クラウドバックアップ用のデータ圧縮について
    10.  
      クラウドストレージのデータ暗号化について
    11.  
      NetBackup クラウドストレージの暗号化の NetBackup KMS について
    12.  
      NetBackup クラウドストレージの暗号化の外部 KMS について
    13.  
      クラウドストレージサーバーについて
    14.  
      クラウドストレージのオブジェクトのサイズについて
    15. クラウドストレージの NetBackup メディアサーバーについて
      1.  
        NetBackup クラウドのマスターホストとしてのメディアサーバーの使用
    16. クラウドストレージのストレージサーバーの構成
      1.  
        KMS データベース暗号化の設定
      2.  
        ストレージクラスの Amazon クラウドストレージへの割り当て
    17.  
      クラウドストレージサーバープロパティの変更
    18. NetBackup クラウドストレージサーバーのプロパティ
      1.  
        NetBackup クラウドストレージサーバー帯域幅スロットルのプロパティ
      2.  
        NetBackup クラウドストレージサーバーの接続プロパティ
      3.  
        NetBackup CloudCatalyst ストレージサーバーのプロパティ
      4.  
        NetBackup クラウドストレージサーバーの暗号化プロパティ
    19.  
      クラウドストレージのディスクプールについて
    20.  
      クラウドストレージのディスクプールの構成
    21.  
      NetBackup クラウドストレージ暗号化の KMS キー名のレコードの保存
    22.  
      クラウド環境へのバックアップメディアサーバーの追加
    23. クラウドストレージ用のストレージユニットの構成
      1.  
        クラウドストレージユニットのプロパティ
      2.  
        クライアントとサーバーの最適比率の構成
      3.  
        メディアサーバーへのバックアップ通信量の制御
    24.  
      NetBackup アクセラレータバックアップと NetBackup 最適化合成バックアップについて
    25.  
      NetBackup アクセラレータをクラウドストレージで有効にする
    26.  
      最適化合成バックアップをクラウドストレージで有効にする
    27.  
      バックアップポリシーの作成
    28. クラウドストレージディスクプールプロパティの変更
      1.  
        クラウドストレージディスクプールのプロパティ
    29.  
      証明書失効リスト (CRL) に対する証明書の検証
    30.  
      NetBackup クラウドの認証局 (CA) の管理
  4. 監視とレポート
    1.  
      クラウドバックアップの監視とレポートについて
    2.  
      クラウドストレージジョブの詳細表示
    3.  
      圧縮率の表示
    4.  
      NetBackup クラウドストレージのディスクレポートの表示
    5.  
      クラウドストレージ暗号化用の KMS キー情報の表示
  5. 操作上の注意事項
    1.  
      NetBackup bpstsinfo コマンドの操作上の注意事項
    2.  
      追加のメディアサーバーを構成できない
    3.  
      NetBackup アクセス制御が有効になっている場合、クラウドの構成が失敗することがある
    4.  
      クラウドストレージサーバーのアーティファクトの削除
    5.  
      csconfig reinitialize を使用した更新済みのクラウド構成設定のロード
    6.  
      マスターサーバーとレガシークラウドストレージメディアサーバー間の通信の有効化または無効化
  6. トラブルシューティング
    1. 統合ログについて
      1.  
        vxlogview コマンドを使用した統合ログの表示について
      2.  
        vxlogview を使用した統合ログの表示の例
    2. レガシーログについて
      1.  
        クラウドストレージ用の NetBackup ログファイルディレクトリの作成
    3.  
      NetBackup クラウドストレージログファイル
    4.  
      libcurl ログの有効化
    5.  
      NetBackup 管理コンソールを開けない
    6. クラウドストレージの構成上の問題のトラブルシューティング
      1.  
        NetBackup の拡張性のあるストレージのホストプロパティを利用できない
      2.  
        NetBackup CloudStore Service Container への接続が失敗する
      3.  
        クラウドストレージのディスクプールを作成できない
      4.  
        クラウドストレージを作成できません
      5.  
        クラウドストレージサーバーへのデータ転送が、SSL モードで失敗する
      6.  
        Amazon GovCloud クラウドストレージの設定が非 SSL モードで失敗する
      7.  
        Google Nearline ストレージからのデータリストアは失敗する場合がある
      8.  
        フランクフルト地域でクラウドストレージ構成のバックアップが失敗することがある
      9.  
        クラウド圧縮オプションを使うクラウドストレージ構成のバックアップが失敗することがある
      10.  
        認証バージョン V2 でのストレージ領域のフェッチの失敗
    7. クラウドストレージの操作上の問題のトラブルシューティング
      1.  
        クラウドストレージバックアップが失敗する
      2.  
        NetBackup CloudStore Service Container の停止と起動
      3.  
        nbcssc (レガシーメディアサーバー)、nbwmc、nbsl のプロセスを再起動するとすべての cloudstore.conf 設定が元に戻される
      4.  
        NetBackup CloudStore Service Container の起動とシャットダウンのトラブルシューティング
      5.  
        GLACIER リストアジョブのキャンセル後に bptm プロセスの終了に時間がかかる
      6.  
        Amazon Glacier Vault のイメージクリーンアップエラーの処理
      7.  
        孤立したアーカイブの手動によるクリーンアップ
      8.  
        Amazon Glacier Vault からのリストアが 1 つのフラグメントで 24 時間より長くかかる
      9.  
        GLACIER_VAULT からのリストアが Oracle データベースで 24 時間より長くかかる
      10.  
        Amazon IAM アクセス権がないために発生するエラーのトラブルシューティング
      11.  
        リストアジョブの開始時刻がバックアップジョブの終了時刻と重なるとリストアジョブが失敗する
      12.  
        Azure アーカイブからのリストアの後処理が失敗する
    8.  
      Amazon Snowball および Amazon Snowball Edge の問題のトラブルシューティング
  7.  
    索引

NetBackup クラウドストレージサーバー帯域幅スロットルのプロパティ

次のストレージサーバーのプロパティは、帯域幅スロットルに適用されます。THR の接頭辞はスロットル調整のプロパティを指定します。目的のクラウドベンダーに対して適切なクラウドプロバイダの URL を使用します。

これらのプロパティを変更するには、[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]ホストプロパティの[クラウド設定 (Cloud Settings)]タブを使ってください。

[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティを参照してください。

表: クラウドストレージサーバー帯域幅スロットルのプロパティ

プロパティ

説明

THR:storage_server

特定のクラウドストレージサーバーのために実行可能な同時並行ジョブの最大数を示します。

CloudCatalyst クラウドストレージサーバーであるメディアサーバーのスロットル調整を設定する場合:

  • この値を 160 以上に変更します。

  • この値は、[拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]のホストプロパティ内の[最大並列実行ジョブ数 (Maximum concurrent jobs)]メディアサーバープロパティと同じである必要があります。

    [拡張性のあるストレージ (Scalable Storage)]プロパティを参照してください。

デフォルト値: なし

指定可能な値: [説明 (Description)] 列を参照

THR:AVAIL_BANDWIDTH

この読み取り専用フィールドには、クラウド機能で利用可能な帯域幅の合計値が表示されます。値はバイト / 秒の単位で表示されます。0 (ゼロ) より大きい数字を指定する必要があります。ゼロを入力すると、エラーが生成されます。

デフォルト値: 104857600

有効値: 正の整数

THR:DEFAULT_MAX_CONNECTIONS

メディアサーバーがクラウドストレージサーバーのために実行可能な同時並行ジョブのデフォルトの最大数。

THR:storage_server が設定されている場合は、NetBackup は THR:DEFAULT_MAX_CONNECTIONS の代わりに THR:storage_server を使います。

これは読み取り専用フィールドです。

この値は、クラウドストレージサーバーではなくメディアサーバーに適用されます。クラウドストレージサーバーに接続できるメディアサーバーが複数ある場合、各メディアサーバーで異なる値を持つ場合があります。したがって、クラウドストレージサーバーで実行可能なジョブの合計数を判断するには、各メディアサーバーからの値を追加してください。

NetBackup が THR:DEFAULT_MAX_CONNECTIONS よりも多いジョブ数を許可するように設定されている場合は、NetBackup では最大ジョブ数に達した後に開始されたジョブがすべて失敗します。ジョブにはバックアップジョブとリストアジョブの両方が含まれています。

ジョブ数の制限は、バックアップポリシーごと、ストレージユニットごとに設定できます。

NetBackup 管理者ガイド Vol. 1』を参照してください。

メモ:

NetBackup はジョブを開始するときに、並列実行ジョブの数、メディアサーバーごとの THR:DEFAULT_MAX_CONNECTIONS の数、メディアサーバーの数、ジョブの負荷分散ロジックなどの多くの要素を把握する必要があります。したがって、NetBackup は正確な最大接続数でジョブを失敗しない場合もあります。NetBackup は、接続数が最大数よりもわずかに少ない場合、正確に最大数の場合、最大数よりわずかに多い場合にジョブを失敗することがあります。

実際には、この値を 100 より大きく設定する必要はありません。

デフォルト値: 10

指定可能な値: 1 - 2147483647

THR:OFF_TIME_BANDWIDTH_PERCENT

この読み取り専用フィールドには、業務外時間に使用される帯域幅の割合が表示されます。

デフォルト値: 100

指定可能な値: 0 - 100

THR:OFF_TIME_END

この読み取り専用フィールドには、業務外時間の終了時刻が表示されます。24 時間形式で時間を指定します。たとえば、午前 8 時は 8、午後 6 時 30 分は 1830 です。

デフォルト値: 8

指定可能な値: 0 - 2359

THR:OFF_TIME_START

この読み取り専用フィールドには、業務外時間の開始時刻が表示されます。24 時間形式で時間を指定します。たとえば、午前 8 時は 8、午後 6 時 30 分は 1830 です。

デフォルト値: 18

指定可能な値: 0 - 2359

THR:READ_BANDWIDTH_PERCENT

この読み取り専用フィールドには、クラウド機能が使う読み取り帯域幅の割合が表示されます。0 から 100 までの値を指定します。不正な値を入力すると、エラーが生成されます。

デフォルト値: 100

指定可能な値: 0 - 100

THR:SAMPLE_INTERVAL

この読み取り専用フィールドには、バックアップストリームが利用率をサンプリングし、帯域幅の使用を調整する頻度が表示されます。値は、秒単位で指定されます。この値を 0 に設定すると、スロットル調整は無効になります。

デフォルト値: 0

指定可能な値: 1 - 2147483647

THR:WEEKEND_BANDWIDTH_PERCENT

この読み取り専用フィールドには、週末に使用される帯域幅の割合が表示されます。

デフォルト値: 100

指定可能な値: 0 - 100

THR:WEEKEND_END

この読み取り専用フィールドには、週末の終了時刻が表示されます。曜日の値は、月曜日は 1、火曜日は 2、のように番号で指定されます。

デフォルト値: 7

指定可能な値: 1 - 7

THR:WEEKEND_START

この読み取り専用フィールドには、週末の開始時刻が表示されます。曜日の値は、月曜日は 1、火曜日は 2、のように番号で指定されます。

デフォルト値: 6

指定可能な値: 1 - 7

THR:WORK_TIME_BANDWIDTH_PERCENT

この読み取り専用フィールドには、作業時間に使用される帯域幅の割合が表示されます。

デフォルト値: 100

指定可能な値: 0 - 100

THR:WORK_TIME_END

この読み取り専用フィールドには、作業時間の終了時刻が表示されます。24 時間形式で時間を指定します。たとえば、午前 8 時は 8、午後 6 時 30 分は 1830 です。

デフォルト値: 18

指定可能な値: 0 - 2359

THR:WORK_TIME_START

この読み取り専用フィールドには、作業時間の開始時刻が表示されます。24 時間形式で時間を指定します。たとえば、午前 8 時は 8、午後 6 時 30 分は 1830 です。

デフォルト値: 8

指定可能な値: 0 - 2359

THR:WRITE_BANDWIDTH_PERCENT

この読み取り専用フィールドには、クラウド機能が使う書き込み帯域幅の割合が表示されます。0 から 100 までの値を指定します。不正な値を入力すると、エラーが生成されます。

デフォルト値: 100

指定可能な値: 0 - 100

クラウドストレージサーバープロパティの変更を参照してください。

NetBackup クラウドストレージサーバーのプロパティを参照してください。