NetBackup™ for Nutanix Acropolis Hypervisor (AHV) 管理者ガイド
- NetBackup for Acropolis Hypervisor (AHV) の概要
- Nutanix for AHV を使用する前の前提条件と考慮事項
- AHV による NetBackup 通信の設定
- AHV 用 NetBackup ポリシーの設定
- バックアップとリカバリ
- Nutanix AHV 仮想マシンのバックアップを作成する
- Nutanix AHV 仮想マシンのリカバリ処理の概要
- 問題のトラブルシューティング
- 付録 A. Nutanix AHV 仮想マシンをバックアップおよびリストアするための NetBackup コマンド
コマンドラインを使用した Hypervisor ポリシー用 Nutanix AHV 仮想マシンのリカバリ
bprestore コマンドを使用して、バックアップされた Nutanix AHV VM をリカバリできます。
Nutanix AHV VM をリカバリするには
- NetBackup マスターサーバーで、Windows または UNIX システムのどちらを使用しているかに応じて、管理者または root ユーザーとしてログインします。
- NetBackup マスターサーバー上で、適切な値を指定して、次のコマンドを実行します。
bprestore -S master_server -C client -R path_rename_file -t 47 -L path_progress_log -f filelist -disk_media_server disk_media_server -vmproxy backup_host -vmhypervisor -vmid -vmmacid -vmsn -vmpoweron -vmserver NutanixAHV_cluster -K -s date -e date
手順の詳細:
-S
NetBackup マスターサーバーの名前または FQDN を指定します。
-C
バックアップした Nutanix AHV VM の名前を指定します。
-R
仮想マシンのリカバリに使用される rename ファイルへのディレクトリパスを指定します。
-t 47
ポリシー形式として Hypervisor を指定します。
-L progress_log
このオプションでは、進捗情報を書き込む許可リストファイルパスの名前を指定します。
-f
このオプションでは、リストアを行うファイルのリストを含むファイル (listfile) を指定します。このオプションは、ファイル名オプション (filenames) の代わりに使用できます。listfile では、各ファイルパスを個別の行に指定する必要があります。
現在、VM の完全リストアをサポートしています。ファイルのエントリとして
/
(スラッシュ) を入力します。-disk_media_server
ディスクメディアサーバーの名前または FQDN。
-vmhypervisor
ハイパーバイザの必須オプション
-vmproxy
バックアップホストの名前または FQDN を指定します。
-vmpoweron
リカバリ後に VM をオンにします。
-K
AHV クラスタ内の既存の仮想マシンを上書きしないようにします。
-s、e
これらのオプションでは、バックアップイメージの表示の対象とする開始日時から終了日時の範囲を指定します。bprestore コマンドを実行すると、指定した開始日から終了日の範囲のバックアップからの VM のみがリストアされます。バックアップ中にキャプチャされるタイムスタンプを使用します。
日付形式について詳しくは、『NetBackup™ コマンドリファレンスガイド』を参照してください。
-vmid
VM UUID を保持します。
-vmmacid
VM の MAC アドレスを保持します。(このオプションは、同じ AHV サーバーの異なるクラスタの代替リストアに対してのみ有効)
-vmserver
仮想マシンをリカバリする Nutanix AHV クラスタの FQDN または IP アドレスです。Nutanix AHV クレデンシャルの追加に使用したものと同じ形式を使用します。
-vmsn
バックアップ中に VM に設定されたネットワークインターフェースを削除します。
例
bprestore -S FQDN.master.server.com -C FQDN.client.com -R <install_directory>\logs\user_ops\rename.txt -t 47 -L <install_directory>\logs\user_ops\a.log -f filelist -disk_media_server FQDN.disk.mediaserver.com -vmproxy FQDN.backup.host.com
メモ:
増分バックアップイメージをリストアする場合、ポリシーまたは日付範囲を指定しないと、bprestore は、最新の完全バックアップイメージを使用して開始されます。次に、このコマンドは、すべての後続の増分および差分バックアップイメージが対象に含まれていることを確認します。ファイルの最新のコピーは、これらのイメージからリストアされます。