NetBackup™ for Nutanix Acropolis Hypervisor (AHV) 管理者ガイド
- NetBackup for Acropolis Hypervisor (AHV) の概要
- Nutanix for AHV を使用する前の前提条件と考慮事項
- AHV による NetBackup 通信の設定
- AHV 用 NetBackup ポリシーの設定
- バックアップとリカバリ
- Nutanix AHV 仮想マシンのバックアップを作成する
- Nutanix AHV 仮想マシンのリカバリ処理の概要
- 問題のトラブルシューティング
- 付録 A. Nutanix AHV 仮想マシンをバックアップおよびリストアするための NetBackup コマンド
AHV の NetBackup バックアップの基本的なフェーズ
次の表は、NetBackup で AHV バックアップ中に実施されるプロセスの概要を示します。
フェーズ |
説明 |
---|---|
フェーズ 1: Hypervisor ポリシーの検証 |
NetBackup では、AHV 仮想マシンのバックアップのために作成した Hypervisor ポリシーを検証します。この手順は、ポリシーを作成して保存するときに発生します。 |
フェーズ 2: バックアップジョブの開始 |
バックアップジョブは、手動でトリガされるか、ポリシーの作成中に指定したスケジュールに従ってトリガされます。 |
フェーズ 3: クライアントの検出およびクライアント上のデータのバックアップの開始 |
バックアップ処理では、3 つのジョブ (親ジョブ、スナップショットジョブ、子ジョブ) がトリガされます。 親ジョブによって nbdiscover プロセスが実行され、nbcs プロセスによって、条件に一致する VM が検出され、検出された各クライアントに対してスナップショットジョブが開始されます。 スナップショットジョブが完了すると、バックアップジョブが開始され、/usr/openv/tmp/ntxmnt の場所にスナップショットをマウントします。バックアップジョブは、ディスク上のデータをバックアップする実際の読み取りと書き込み操作を開始します。 |
フェーズ 4: バックアップジョブの完了 |
バックアップが正常に完了すると、バックアップホスト上の NetBackup クライアントはマウントを解除し、スナップショットを削除します。 NetBackup アクセラレータおよび増分機能では、Nutanix AHV の変更されたブロック追跡メカニズムを使用して、ファイルの 2 つのスナップショット間で変更されたブロックに関するメタデータを取得します。Nutanix は、この変更されたブロック情報を提供するために 2 つのスナップショットを必要とします。 NetBackup は、変更された領域情報を取得するために、以前のバックアップスナップショットの詳細と現在のバックアップスナップショットの詳細を提供します。このデータが収集されると、NetBackup は以前のバックアップスナップショットを削除し、次回のジョブで変更された領域を取得するために、現在のバックアップスナップショットを保持します。 ポリシーのスケジュールに基づいて、次のシナリオが発生します。
|