Capacity Manager 向け NetBackup IT Analytics Data Collector インストールガイド

アーキテクチャの概要

Capacity Manager は、ホストからストレージアレイに向けて、エンドツーエンドのストレージ容量のレポートを提供します。Data Collector は、容量管理環境に関連する情報について、1 つ以上のストレージアレイとの通信を担当するソフトウェアコンポーネントです。多くの場合、Data Collector のソフトウェアモジュールは、特定のストレージアレイのコマンドラインユーティリティの作業コピーがすでにインストールされている (該当する場合)、Java 1.8 対応のネットワーク内にある任意のサーバーに配置できます。例外は EMC Symmetrix で、この場合はアレイを管理するサーバーに Data Collector を配置する必要があります。

次の図は、環境内に Capacity Manager Data Collector を配備する方法の例を示しています。

図 1.1 Capacity Manager の Data Collector

Data Collector は、データベースで維持されている設定ファイルからすべての監視ルールを取得します。このファイルは Data Collector 設定ファイルと呼ばれ、XML 形式でデータベースに格納されます。Data Collector は、初回起動時にデータベースから Data Collector 設定ファイルをダウンロードします。Data Collector はこのファイルを使用して、監視対象になりデータポーリングに含まれるストレージアレイのリストを判断します。

ほとんどの場合、Data Collector の 1 つのインスタンスは、任意の数のストレージアレイをサポートできます。唯一の実際の制限は、Data Collector があるサーバーのメモリと CPU 処理能力です。各ストレージアレイについて、Data Collector はデータベースへの接続を確立します。Data Collector の設定ファイルには、サーバーのホスト名や IP アドレスなどのパラメータを含む各サーバーのすべての接続情報が含まれています。

Data Collector はストレージアレイのシステムサービスプロセッサ (SSP) と通信して、ストレージ容量のデータを収集します。この情報は、http(s) を介してポータルに送信されます。これにより、ユーザーは Web ブラウザからポータルにアクセスできます。