Veritas NetBackup™ Appliance セキュリティガイド
- NetBackup Appliance セキュリティガイドについて
- ユーザー認証
- ユーザー権限の確認
- 侵入防止、侵入検知システム
- ログファイル
- オペレーティングシステムのセキュリティ
- データセキュリティ
- Web セキュリティ
- ネットワークセキュリティ
- コールホームセキュリティ
- リモート管理モジュール (RMM) セキュリティ
- STIG と FIPS への準拠
- 付録 A. セキュリティのリリース内容
デフォルトの IPMI SSL 証明書の置換
IPMI Web インターフェースにアクセスするために使うデフォルトの IPMI SSL 証明書を信頼できる内部または外部の認証局 (PEM 形式)、または自己署名証明書により署名された証明書に置換することを推奨します。 次の手順で、Linux コンピュータで最小限の自己署名証明書を作成して IPMI Web インターフェースにインポートできます。
Linux コンピュータに最小限の自己署名証明書を作成して IPMI Web インターフェースにインポートするには、次の操作をします。
- 次のコマンドを実行して
ipmi.key
と呼ばれるプライベートキーを生成します。$ openssl genrsa -out ipmi.key 2048 Generating RSA private key, 2048 bit long modulus .....+++ .+++ e is 65537 (0x10001)
- 各フィールドに適切な値を入力して次のように、
ipmi.key
を使ってipmi.csr
という証明書の署名要求を生成します。メモ:
ブラウザに余分な警告が表示されないようにするには、CN を IPMI インターフェースの完全修飾ドメイン名に設定します。入力するのは識別名(DN)と呼ばれる名前です。
$ openssl req -new -key ipmi.key -out ipmi.csr
次のガイドラインを参照して、証明書要求に入れる情報を入力します。
国名(2 文字のコード)[AU]:
国の名前を入力します。たとえば、US。
都道府県名(省略しない)[Some-State]:
都道府県の名前を入力します。たとえば、OR。
地域名(たとえば、市区町村)[]:
地域名を入力します。たとえば、Springfield。
組織名(たとえば、会社)[Internet Widgits Pty Ltd]:
組織の名前を入力します。たとえば Veritas です。
組織単位名(たとえば、部署)[]:
組織単位の名前を入力します。
共通名(たとえば、自社名)[]:
hostname.your.company
と入力します。電子メールアドレス []:
電子メールアドレスを入力します。たとえば、
email@your.company
。チャレンジパスワード []:
適切なチャレンジパスワード(証明書要求と共に送信する追加属性)を入力します。
会社名(省略可能) []:
適切な会社名(証明書要求と共に送信する追加属性)を入力します(省略可能)。
メモ:
フィールドを空白のままにするには「.」と入力します。
ipmi.key
でipmi.csr
に署名し、次のように 1 年間有効なipmi.crt
と呼ばれる証明書を作成します。$ openssl x509 -req -in ipmi.csr -out ipmi.crt -signkey ipmi.key -days 365 Signature ok subject=/C=US/ST=OR/L=Springfield /O=Veritas/OU=Your OU/ CN=hostname.your.company/ emailAddress=email@your.company Getting Private key
ipmi.crt
とipmi.key
を連結してipmi.pem
と呼ばれる証明書を PEM 形式で作成します。$ cat ipmi.crt ipmi.key > ipmi.pem
- アプライアンスの IPMI Web インターフェースにアクセスできるホストに
ipmi.pem
をコピーします。 - ベリタスリモート管理 (IPMI Web インターフェース) にログインします。
- [設定 (Settings)] > [SSL]をクリックします。
アプライアンスに[SSL のアップロード (SSL Upload)]ページが表示されます。
- 証明書をインポートするには[SSL のアップロード (SSL Upload)]ページで[ファイルを選択 (Choose File)]をクリックします。
ipmi.pem
を選択して[アップロード (Upload)]をクリックします。- SSL 証明書がすでに存在することを示す警告が表示されることがあります。続行するには[OK]をクリックします。
- キーをインポートするには、再び[ファイルを選択 (Choose File)]をクリックします(このボタンの隣には[新しいプライバシーキー (New Privacy Key)]があります)。
ipmi.pem
を選択して[アップロード (Upload)]をクリックします。- 証明書とキーを正常にアップロードしたことを示す確認メッセージが表示されたら、[OK]をクリックして Web サービスを再起動します。
- ベリタスリモート管理インターフェース (IPMI Web インターフェース) を閉じてから再び開いて、新しい証明書が存在していることを確認します。