NetBackup™ Web UI Nutanix AHV 管理者ガイド
- 概要
- AHV クラスタの管理
- クレデンシャルの管理
- AHV 仮想マシンの保護
- AHV 仮想マシンのリカバリ
- AHV の操作のトラブルシューティング
- AHV の API とコマンドラインオプション
インテリジェント VM グループの作成
問い合わせと呼ばれるフィルタのセットに基づいて、インテリジェント VM グループを作成できます。NetBackup は、問い合わせに基づいて自動的に仮想マシンを選択し、それらをグループに追加します。その後、グループに保護を適用できます。インテリジェントグループでは、VM 環境内の変更が自動的に反映されるため、グループ内の VM のリストを手動で修正する必要がないことに注意してください。
メモ:
問い合わせと一致する新たに検出された VM は、バックグラウンドタスクによってインテリジェント VM グループに追加されます。このバックグラウンドタスクは、NetBackup Web 管理サービスの開始から 30 分後に実行されます。その後、このタスクは 30 分ごとに実行されます。
インテリジェント VM グループを作成するには
- 左側の[Nutanix AHV]をクリックします。
- [インテリジェント VM グループ (Intelligent VM groups)]タブ、[インテリジェント VM グループの追加 (Add intelligent VM group)]の順にクリックします。
- グループの名前と説明を入力します。
インテリジェント VM グループの表示名の長さは、1 文字から 256 文字の間で指定する必要があります。
- [クラスタ (Clusters)]ペインで、[クラスタの追加 (Add clusters)]をクリックします。
メモ:
グループを作成するには、少なくとも 1 つのクラスタが必要です。
[クラスタの追加 (Add clusters)]ウィンドウで、追加するクラスタを選択します。
メモ:
クラスタを追加するには、クラスタに対する表示および作成権限が必要です。
次のいずれかを実行します。
デフォルトの問い合わせである[すべての VM を含める (Include all VMs)]を選択します。
保護計画を実行すると、AHV クラスタの一部であるすべての VM がインテリジェント VM グループに追加されます。
独自の問い合わせを作成します。[条件の追加 (Add condition)]をクリックします。
- 条件を追加するには、ドロップダウンを使用してキーワードと演算子を選択し、値を入力します。
オプションについては、この手順の後 (インテリジェント VM グループ作成のための問い合わせオプション) で説明します。
以下が問い合わせの例です。
この例の問い合わせでは、表示名に
windows
が含まれるすべての VM をグループに追加します。問い合わせの効果を変更するには、[+ 条件 (+ Condition)]をクリックし、[AND]または[OR]をクリックして、キーワード、演算子、条件の値を選択します。例:
この例では、AND を使用して問い合わせの範囲を絞り込みます。表示名に
windows
が含まれ、電源状態がON
の VM のみが選択されます。VM の表示名にwindows
が含まれず、電源状態がON
でない場合、その VM はグループに追加されません。問い合わせの範囲を広げるには、[OR]を使用します。
この例では、[OR]が設定されているため、問い合わせでグループに次の VM が追加されます。
表示名に
windows
が含まれる VM (電源状態に関係なく)電源状態が
ON
の VM (表示名に関係なく)
- 問い合わせをテストするには、[プレビュー (Preview)]をクリックします。
メモ:
問い合わせベースの選択処理は動的です。仮想環境の変更は、保護計画の実行時に問い合わせが選択する仮想マシンに影響する可能性があります。その結果、保護計画が後で実行されたときに問い合わせが選択する VM が、プレビューに現在表示されているものと同一でなくなる可能性があります。
メモ:
[プレビュー (Preview)]をクリックするかグループを保存した場合、グループの VM を選択するときに、問い合わせオプションでは大文字小文字が区別されます。[仮想マシン (Virtual machine)]で、グループに選択されていない VM をクリックすると、[仮想マシングループのメンバー (Member of virtual machine groups)]フィールドは
none
になります。ただし、保護計画にグループを追加したときに、保護計画のバックアップが実行されると、一部の問い合わせオプションは、大文字と小文字が区別されないものとして扱われます。その結果、同じ VM がグループに含められてバックアップされる場合があります。
各オプションの大文字小文字関連の動作については、次のトピックを参照してください。
- グループを保存するには、[権限を追加して管理 (Add and Manage permissions)]をクリックします。
メモ:
このグループの権限を編集、保護、管理できます。
保護計画の追加:
AHV VM またはインテリジェント VM グループの保護を参照してください。
インテリジェント VM グループの編集または更新:
インテリジェント VM グループを更新します。を参照してください。
VM グループへの権限の割り当て:
インテリジェント VM グループへの権限の割り当てを参照してください。
表: 問い合わせキーワード
キーワード |
説明 |
---|---|
displayName |
VM の表示名。 保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます。 |
owerState |
VM の電源状態。 ON と OFF は大文字と小文字が区別されます。 |
vmUuid |
VM のインスタンス UUID。 例: 保護計画の実行時には大文字と小文字は区別されません。 |
storageDomainName |
ストレージコンテナの名前。 保護計画の実行時には大文字と小文字が区別されます。 |
表: 問い合わせ演算子
演算子 |
説明 |
---|---|
Starts with |
文字列の先頭に値が出現する場合に一致します。 たとえば、入力した値が「 |
Ends with |
文字列の末尾に値が出現する場合に一致します。 たとえば、入力した値が「 |
Contains |
入力した値が文字列のどこにある場合でも一致します。 たとえば、入力した値が「 |
= |
入力した値にのみ一致します。 たとえば、入力した値が「 |
!= |
入力した値と等しくない任意の値と一致します。 |