Veritas InfoScale™ 8.0 トラブルシューティングガイド - Linux

インスタントスナップのデータ変更オブジェクト（DCO）の vxsnap アップグレードの障害からのリカバリ

インスタントスナップのデータ変更オブジェクト（DCO）をアップグレードすると、DCO と DCO ボリュームがインプレースでアップグレードされます。DCO に、新しくアップグレードされる DCO を保存するための十分な領域がない場合、この操作は失敗します。

空き領域の不足が原因で操作に失敗した場合は、次のいずれかの方法を使用します。

vxsnap upgrade コマンドに -f オプションを指定します。 -f を指定すると、VxVM は、ディスクグループで新しくアップグレードされる DCO に利用できる領域を使います。 このことから、ディスクグループに利用可能な空き領域がある場合、アップグレード操作は成功します。

# vxsnap [-g diskgroup] -f upgrade 
[volume1|volset1][volume2|volset2...]

新しい DCO 用のストレージを指定するには、alloc 属性を使います。VxVM は、指定されたストレージに新しい DCO を作成します。ストレージ属性について詳しくは、vxsnap（1M）マニュアルページを参照してください。

# vxsnap -g diskgroup upgrade 
[volume1|volset1][volume2|volset2...]
[alloc=storage_attributes]

alloc 属性と -f オプションの両方を指定すると、VxVM は alloc 属性に指定されたストレージを使います。