Veritas InfoScale™ 8.0.2 インストールガイド - Linux
- 第 I 部 計画および準備
- Veritas InfoScale の概要
- Veritas InfoScale のライセンス
- システム必要条件
- インストール準備
- プライベートネットワークの設定
- 共有ストレージの設定
- SF Oracle RAC システムのインストール手順の計画
- セキュアブート環境での配備の準備
- 第 II 部 Veritas InfoScale のインストール
- 第 III 部 Veritas InfoScale のアンインストール
- 第 IV 部 インストールの参考情報
InfoScale ホストでのセキュアブートの有効化について
以下の情報は、環境内のシステムでセキュアブートを有効にする方法に関する大まかなガイダンスです。実際の手順は、ハードウェア、オペレーティングシステム、仮想マシン環境またはクラウド環境によって異なる場合があります。詳しい手順については、それぞれのベンダーのマニュアルを参照してください。
デフォルトでは、すべての InfoScale カーネルモジュールにデジタル署名が行われます。デジタル署名を使うと、セキュアブートが有効になっているシステムに InfoScale を配備できます。ただし、セキュアブートを有効にすることは前提条件ではありません。環境内のシステムでセキュアブートが有効になっていない場合でも、署名済みのカーネルモジュールを含む InfoScale パッケージをインストールできます。
次の表に、セキュアブートを有効にして環境に InfoScale を配備する場合に従うべき手順のガイダンスを示します。
表: セキュアブートと InfoScale 配備手順
シナリオ |
セキュアブートを使用する |
セキュアブートを使用しない |
---|---|---|
InfoScale の新規配備 |
|
目的のシステムに InfoScale を直接インストールして設定します。 その他の手順は不要です。 |
InfoScale のアップグレード |
|
InfoScale を最新バージョンに直接アップグレードします。 その他の手順は不要です。 |
VMware vSphere から VMware 仮想マシンのセキュアブートを有効にする方法
- 仮想マシンに対する管理者権限を持つユーザーで VMware vSphere クライアントにサインインします。
- セキュアブートを有効にする仮想マシンの電源がオフになっていることを確認します。
- 仮想マシンを選択し、上部のメニューオプションから、[アクション]>[設定の編集]をクリックします。
- [設定の編集]ダイアログボックスで、[仮想マシン オプション]タブをクリックし、[起動オプション]を展開し、[セキュア ブート]の[有効]チェックボックスにチェックマークを付けます。
- [OK]をクリックして設定の変更を保存し、仮想マシンを起動します。
- セキュアブートメカニズムを使用し、デジタル署名されたカーネルモジュールを含む InfoScale パッケージを配備する各仮想マシンに対して、以上の手順を繰り返します。
Dell 社製物理マシンでセキュアブートを有効にする方法
- 物理マシンのラックコンソールに移動し、GUI にログオンします。
- 物理マシンの仮想コンソールで、[Power]をクリックし、[Power Cycle System (cold boot)] をクリックしてマシンの再ブートを開始します。
- マシンのブート中に F2 キーを押して、[System Setup]画面にアクセスします。
- [System Setup]画面で、[System BIOS]をクリックします。
- [System BIOS Settings]で[System Security]をクリックし、[SECURE BOOT]セクションで、[Secure Boot]の[Enabled]オプションを選択します。
- [Back]をクリックし、[System Setup]画面に戻り、[Finish]をクリックしてマシンの再起動プロセスを完了します。
- セキュアブートメカニズムを使用し、デジタル署名されたカーネルモジュールを含む InfoScale パッケージを配備する各物理マシンに対して、以上の手順を繰り返します。
セキュアブートが有効になっているかどうかを確認するには、ssh を使ってシステムに接続し、システムターミナルで次のコマンドを入力します。
# mokutil --sb-state
次の出力から、セキュアブートがシステムで有効になっていることを確認できます。
SecureBoot enabled