NetBackup™ for Nutanix Acropolis Hypervisor (AHV) 管理者ガイド
- NetBackup for Acropolis Hypervisor (AHV) の概要
- Nutanix for AHV を使用する前の前提条件と考慮事項
- AHV による NetBackup 通信の設定
- AHV 用 NetBackup ポリシーの設定
- バックアップとリカバリ
- Nutanix AHV 仮想マシンのバックアップを作成する
- Nutanix AHV 仮想マシンのリカバリ処理の概要
- 問題のトラブルシューティング
- 付録 A. Nutanix AHV 仮想マシンをバックアップおよびリストアするための NetBackup コマンド
NetBackup ポリシーユーティリティを使用したバックアップポリシーの作成
このトピックでは、ポリシーユーティリティを使用した Acropolis クラスタ用の Hypervisor ポリシーの作成について説明します。
詳しくは Nutanix AHV VM を保護するための Hypervisor ポリシー形式についてを参照してください。
Hypervisor ポリシーを作成するには、次の手順を実行します。
- NetBackup 管理コンソールの左ペインで、[NetBackup の管理 (NetBackup Management)]、[ポリシー (Policies)]の順にクリックします。
- [処理 (Actions)]メニューで[新規 (New)]、[ポリシー (Policy)]の順にクリックします。
- 新しいポリシー用の一意の名前を[新しいポリシーの追加 (Add a New Policy)]ダイアログボックスに入力します。[OK]をクリックします。
- [属性 (Attributes)]タブで、ポリシー形式に[Hypervisor]を選択します。
[属性 (Attributes)]タブの[宛先 (Destination)]ペインで、[ポリシーストレージ (Policy storage)]ドロップダウンからストレージユニット形式を選択します。
ポリシーごとの同時ジョブの数を制限するには、[ポリシーごとにジョブ数を制限する (Limit jobs per policy)]オプションを使用します。
Hypervisor ポリシーの場合、アクセラレータを使用するには、[アクセラレータを使用 (Use Accelerator)] オプションを選択します。
メモ:
アクセラレータ機能を使用するために、OST サポート対象ストレージユニットを使用します。例: MSDP
- [スケジュール (Schedules)]タブで[新規 (New)]をクリックして、新しいスケジュールを作成します。
バージョン 8.3 以降、NetBackup は AHV 仮想マシンの完全バックアップ、差分増分バックアップ、累積増分バックアップをサポートします。
増分バックアップについて詳しくは、『NetBackup 管理者ガイド Vol.1』を参照してください。
メモ:
増分スケジュールが設定されているバックアップポリシーのアクセラレータを無効にする場合は、更新を行った直後に完全バックアップを実行することをお勧めします。完全バックアップを手動で実行するか、アクセラレータを再度有効にできます。
既存のバックアップポリシーに増分バックアップスケジュールを追加した直後に完全バックアップを実行します。この手順を実行すると、累積増分バックアップが次の完全バックアップのスケジュールまでの完全バックアップとして実行されること、差分増分バックアップが完全バックアップとして実行されること、その後の差分バックアップが増分バックアップとして実行されることが防止されます。
メモ:
アクセラレータを有効にした場合は、少なくとも 2 つの完全バックアップスケジュールを含めます。
- [アクセラレータ強制再スキャン (Accelerator forced rescan)]オプションを無効にしている 1 つの完全バックアップスケジュール
- [アクセラレータ強制再スキャン (Accelerator forced rescan)]オプションを有効にしている 2 つ目の完全バックアップスケジュール
強制再スキャンが有効なスケジュールは、最初の完全バックアップスケジュールよりも低い頻度で実行されるように設定します。
たとえば、最初の完全バックアップスケジュールを毎週実行する場合は、2 つ目のスケジュール ([アクセラレータ強制再スキャン (Accelerator forced rescan)]オプションが有効) を毎月実行します。ただし、このスケジュールに最適な間隔は、環境によって異なります。
- [クライアント (Clients)]タブで、仮想マシンの表示名を入力します。
仮想マシン名を取得するには、Prism Web コンソールで[VM 名 (VM name)]列を使用します。
- [バックアップ対象 (Backup Selections)]タブで、[追加 (Add)]をクリックして、次のパラメータとその値を入力します。
Hypervisor_Type=Nutanix-AHV
このパラメータの値は固定されており、変更できません。
Backup_Host=<Fully Qualified Domain Name>
バックアップホストのオペレーティングシステムは、Linux RHEL または SUSE である必要があります。バックアップホストには、NetBackup クライアント、メディアサーバー、または NetBackup Appliance を指定できます。
Application_Server=<Fully Qualified Domain Name of the Nutanix Acropolis cluster>
メモ:
パラメータ名の Hypervisor_Type、Application_Server、および Backup_Host は大文字と小文字が区別されません。ただし、それらの値は大文字と小文字が区別されます。
Backup_Host パラメータの複数のエントリはサポートされません。
- [OK]をクリックして、変更を保存します。
メモ:
[クライアント (Clients)]タブと[バックアップ対象 (Backup Selections)]タブで提供されるエントリは、バックアップ対象として選択するアプリケーションに応じて異なります。
ビッグデータアプリケーションの場合の NetBackup の使用について詳しくは、Veritas NetBackup のドキュメントのページを参照してください。