Enterprise Vault™ バックアップとリカバリ
- このマニュアルについて
- Enterprise Vault のバックアップ
- Enterprise Vault 回復手順
- システム全体のバックアップを使った Enterprise Vault の回復
- データのみのバックアップを使った Enterprise Vault の回復
- VCS クラスタでの Enterprise Vault の回復
- Windows Server フェールオーバークラスタでの Enterprise Vault の回復
ボルトストアのバックアップモードに関する cmdlet の構文
ボルトストアのバックアップモードに関する 3 つの cmdlet の構文はすべて同じです。次に例を示します。
Clear-VaultStoreBackupMode [-Name] <String> [-EVServerName] <String> [-EvObjectType] <EVObjectType> [<CommonParameters>]
次の例に、Clear-VaultStoreBackupMode を使ってボルトストアとボルトストアグループのバックアップモードのカウントを減らす方法を示します。
Clear-VaultStoreBackupMode VS1 EVServer VaultStore
このコマンドはボルトストア VS1 のバックアップモードのカウントを減らします。
Clear-VaultStoreBackupMode VSG1 EVServer VaultStoreGroup
このコマンドはボルトストアグループ VSG1 のすべてのボルトストアのバックアップモードのカウントを減らします。
Clear-VaultStoreBackupMode Site1 EVServer Site
このコマンドは Site1 のすべてのボルトストアのバックアップモードのカウントを減らします。
いずれの場合も、ボルトストアまたはサイトを所有するサーバーの名前を指定し、オブジェクトの種類を指定する必要があります。これらのパラメータを使うと、cmdlet が正しい ID を検索できます。
パラメータ名を省略する場合、パラメータを上記の順序で指定する必要があります。ただし、パラメータ名を指定する場合、パラメータは任意の順序で使えます。次に例を示します。
Clear-VaultStoreBackupMode -EVServerName EVServer -EVObjectType VaultStore -Name VS1
ボルトストア、ボルトストアグループ、サイトの ID がわかっている場合、次の構文を使ってバックアップモードのカウントを減らすことができます。
Clear-VaultStoreBackupMode -EntryId <String> [<CommonParameters>]
次に例を示します。
Clear-VaultStoreBackupMode -EntryId 1F3C7910CD579234AB8EB207F0ECEBCE91210000EVServer.Domain1.local
このコマンドを実行すると、指定した ID を持つオブジェクトのバックアップモードのカウントが減少します。ボルトストアの ID を指定すると、そのボルトストアのバックアップモードのカウントが減少します。ボルトストアグループまたはサイトの ID を指定すると、それに関連付けされたすべてのボルトストアのバックアップモードのカウントが減少します。
Clear-VaultStoreBackupMode では、同じ構文を使って、ボルトストアのバックアップモードのカウントを減らします。また、ボルトストアのバックアップモードを強制的にクリアするのに使うことができる追加のパラメータがあります。次に例を示します。
Clear-VaultStoreBackupMode EV1 -ForceClearBackupMode 1
このコマンドは、サーバー EV1 に関連付けられるすべてのボルトストアのバックアップモードを強制的にクリアします。Clear-VaultStoreBackupMode は既存のバックアップモードのカウントを無視し、0 に設定します。
Get-VaultStoreBackupMode でも、同じ構文を使って、現在のバックアップモード設定のレポートを取得します。